ここの沢、沢登りのガイド本によると快適なナメ滝を楽しめる。しかしツメと下山は地獄と書いてある。
ヤダなあー。
山スキーは辛いハイクアップがはじめにあって、頂上から楽しい滑りが下山の最後までつづく。ハイクアップもなんのその。
沢登りって、はじめは涼しい滝登り快適に水浴びしながら、たのしく歩いて行く。
沢が終わるとそれが一変、ドロドロのツメで頂上へ。
夏の強い日差しとモワッとした空気の中を下山。現実世界にもどされる。
なんか、宿題が山積みになった夏休み最後の日みたい。
ヤダなあー。
とっ、
天から妙案が降って来る。快適なまま沢を下れば良いんだ!さすが俺!
昨年この沢に訪れた女神に尋ねる。沢の下降は大丈夫そう。
快適なナメ滝の終わりから沢を下降!
極楽。極楽。
毎日暑い、うんざり。
縦走も暑そう。
そいじゃ、ジャブジャブ遊ぼう!
photo 井
丹沢の地図を見ていたら東丹沢に早戸大滝を見つけた。地図には日本の滝100選。落差50m。破線ルートで渡渉数回、増水時危険とある。おもしろそうなので竿を出しながら早戸大滝を目指す計画を立てた。場所は早戸川林道の終点の伝道から破線ルートの作業道を使って沢を詰めていくと早戸大滝だ。
早戸川林道は未舗装の時代オフロードバイクでよく走ったところで30年ぶりにバイクで行くことにした。自宅から1時間ちょっとで着いてしまう。東丹沢の奥なのに近いなあ。
バイクを止めたゲートから20分ほど歩き早戸川林道終点の伝道に着くと早戸大滝の案内板があり、片道90分と危険個所は十分注意と知らせてくれる。沢までの道は不安定な橋、ロープ箇所と破線ルートにありがちな箇所が出てくる。これらを慎重に通って沢に降りる。雷平までは破線ルートはあるが沢に入り竿を出しながら進む。沢は木に覆われてなく上が開けているので竿が振りやすく、毛鉤向きである。魚の反応が良く6尾釣ったところで雷平に着いた。
ここで原小屋沢と分れて大滝沢に入り沢幅が狭くなった先に早戸大滝があった。手前に6mの滝があり越えないと滝に近づけないなあと思って周りを見ると急な斜面にロープが下がった巻き道を発見。不安定な巻き道をたどり早戸大滝の落ち口に降りる。まぼろしの大滝と呼ばれる落差50mの滝は迫力満点。見に来てよかったと思った滝であった。
破線ルートの怖い橋
破線ルートの斜面
怖い橋2
ヤマメは15センチぐらい
滑谷沢を調べると栗子山に詰め上げる沢登りのルートと入渓点から下流に行き、滑谷沢を登り入渓点に戻るルートがあることを知った。イワナがいる沢で1泊し、釣りを楽しむ1周する計画を立てた。
今年の夏は日本中雨が降っているような天候が続いている。降水確率の低い日に合わせたが、結局降られてしまった。雨が降ったり止んだりの天候は昼近くになっても変わらないまま、天場予定地の滑谷沢出会いに着いた。台地はどこも湿って、たき火は厳しそう。これで雨が強くなったらビバーグは辛いので泊まらずに沢から出ようと決める。最悪、沢出口の天場適地で行動を終了しても良い。そう決めて滑谷沢の遡行を始める。イワナポイントがあちこちにあり、思ったところに毛鉤を入れるとイワナがしっかり釣れて面白い。滝が現れて、勢いのある瀑布を見ると釣りなんぞしていられない気持ちになる。3~6mのいくつかの滝を巻いて通過するが雨の中、ぬかるみのフリーソロの高巻きは緊張する。2時間程進むと滝は無くなり滑沢になった。地形図で確認すると沢出口にある林道の橋まで1時間程の場所に来ていることが分かりひと安心。時間は14時過ぎ、17:30には車に着くことが出来るだろう。今晩は米沢に泊まって、米沢牛だ。(2017.8.13)
滝はこんな感じや |
こんなの |
高巻き中。6mぐらいの滝 |
小ぶりなイワナが多かった。
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沢に行くには明治時代にできた道、萬世大路を通る。当時の建造物を見てきた。
二ッ小屋トンネル。趣があるなあ |
退渓場所の橋。これも古そう。 |
甲武信ヶ岳ピークハントの第2回目は山梨県側から笛吹川東沢、釜の沢東俣の沢登りルートだ。沢で泊まり翌日に甲武信ヶ岳を目指す。沢のたき火目当ての4人が集まり5人パーティーとなった。釜の沢は白い花崗岩のナメ滝が多く、両門の滝は東と西からの支流が合流して見事な滝になっている。釜の沢と言えば千畳のナメと言われる場所は白いナメと樹々の緑の景観できれいなところもある。悪場所もなく沢の景観を楽しみながら遡行が出来た。、釜に落ちる技を見せてくれ楽しませてくれた。最後は甲武信小屋のポンプ小屋に着いて、作業道を上がり甲武信小屋で出るのでヤブもなくとても楽。荷物をデポし甲武信ヶ岳に登ったがやはり雲がかかり、展望無しで次のピークハント計画に期待しよう。下山は徳ちゃん新道で、3時間半あり駐車している西沢渓谷に着くころには十分疲れて沢旅は終わった。
遡行中はやたら滑るスラブ斜面のへつりでNさんは斜面上で沢靴を脱いで釜に落ちるという技を見せて皆をヒヤヒヤさせたり、2時間程雨の行動があったりといろいろありました。楽しみにしていたたき火は数日の雨で木が芯まで湿り火が点かず、2時間かけてのたき火の点火となった。その後は酒が進み、ポップコーン、焼き豚、チキンボーン、夏野菜カレー、焼きリンゴと十分すぎる品数が出てたき火を囲んで過ごすことが出来た。
千丈のナメ |
千丈のナメをとぼとぼと |
両門の滝ではしゃぎます |
天場です |
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今年の沢はじめは奥多摩、大丹波川、真名井沢を選んだ。ガイド本には1級で小滝が連続するとある。滝を適度に登れることを期待しての遡行だ。確かに滝は4,5mクラスで登れそうだが途中にプロテクションを取るところがなく上で失敗したらケガする高さ、40mロープの入ったザックが重くビビってしまい結局、巻きが多くなりちょっと残念だった。安全第一が沢の基本だからしょうがない。無難に遡行をこなした真名井沢でした。
メンバー:S木、M岡、F野、O川
行動時間:青梅線川井駅8:50~真名井沢入渓点10:00~遡行終了820m13:30~赤杭尾根14:30~古里駅16:30
2017年6月3日 白水沢左俣左沢・・・とりあえず左に行こう!
メンバー:シェルパ(L)、ムラオカさん(SL)、ツヨシくん、あきちゃん、nisshy、おかん、いとうさん
場 所 :白水沢左俣左沢
目 的 :沢に登るし秘湯も守る
日 程 :2017.6.3
08:45 元気そうに見えてシブシブ出発
何しろ寒いんで・・・(誰か『やめよっ』って言ってくれないかなぁ~)
08:50 大黒屋(日本秘湯を守る会の宿)の門をくぐって出陣・・・的な
08:50 すぐに、甲子山登山口の看板
08:50 そして直ぐに橋を渡る
09:00 先行パーティーを見守った後、つづいてF1を攻めるウルスカ
09:10 さらに続くウルスカ(すでに寒さを忘れる楽しさが!)
09:30 どう攻めるか相談する(推測)ウルスカ・・・遠目でかっこよく見えます
09:30 ちゃんと確保もできるウルスカ
10:00~11:00 あんな滝や
こんな滝
もはやF4なのか、F5なのか、はたまたF6なのか・・・混とん
水は冷たいし・・・
12:30 そりゃそうです、残雪がいっぱいありました。水がつめたかったです。
13:00 で、下(☟)を見れば、頑張るウルが!(よしよし)
13:00 で、上(☝)を見れば、頑張るスカが!(えっ?難しそうじゃない?気のせい?)
13:00 で、気を取り直してもう1回下(☟)を見て現実逃避
(笑顔いただきました…アリガト)
13:00 とはいっても、やっぱる登るしかないし~
☝
◆頑張ったウルスカ…6名
◆自動的に登ったスカ…1名
(頑張りたかったのですが、気が付いたら物凄いスピードで滝の上に飛び出してました・・・本人談)
14:00 詰めはお約束のヤブヤブで・・・
15:30 それでも楽しく無事に大黒屋に帰還
楽しかったぁ~
誰だ!止めてもイイって言ったのは!
18:00 豪華なお食事に舌鼓
帰宅組から送られてきた那須の有名肉屋のローストチキン
明日はローストチキンを買って帰ろう!
そして、また秘湯を守りに行こう!(入隊!)
■2016年8月12日
■メンバー:KK、CK
■コースタイム
滑川温泉8:00→登山道→8:20展望台→8:40大滝上部8:50→遡行→13:00登山道→14:50滑川温泉
先週は酷暑の中、谷川を縦走した。異常な暑さと湿気で辟易・・・。やはり日本の夏は沢登りに限る、ということで吾妻連峰の阿武隈川水系前川大滝沢にいってきた。
その名の通り、この沢には日本の滝百選の一つ「大滝」がある。落差80mに幅40mのすだれをかける名瀑中の名瀑だ。大滝には明瞭な巻き道がついているが、途中のトラバースでは過去滑落事故があったらしく、今回は大事をとって登山道から大滝上部に下りるルートを使った。
快晴の朝、滑川温泉下の駐車スペースで身支度。絶好の沢日和だった。登山道に通ずる旅館横のつり橋が老朽化のため通行止め。少し下って沢を渡り新たにつけられた登山道を進んだ。本来の登山道と合流しいくつかのつずら折を登ると展望台へ。眼下にはシルクのような大滝が遠望できた。展望台から登山道を10分ほど進むと赤いシュリンゲがあり、そこから大滝上部に通じる小径が延びていた。急な岩場をくだると大きな釜をもつ5m滝に出た。そのすぐ下流は大滝の落ち口だ。足がすくんでのぞけない。沢支度していよいよ遡行開始。
大滝 展望台より |
降り口のシュリンゲ |
大滝の落ち口 |
最初の5m いよいよ走行開始! |
最初の10m滝は右岸をヘツった。手掛かりをさぐりながらクリア。CKも私のルートをたどってクリアした。そこからはきれいなナメが続いた。ネコノ沢、ホラガイ沢を過ぎる。青空を映す美渓にいやされた。しばらく快適に進むと静かに落ちる4mの滝。流れの左側の細かいスタンスを直登した。その上は幅50cmのトイ状のナメ。ほどよく姿を変える渓は飽きさせない。つぎの10m滝の手前で一本取った。行動食をとっていると単独者が登ってきた。「最高の沢日和ですね」といいながら楽しそうに滝を登っていった。
第1関門通過 |
きれいなナメの渓 |
腰まで浸かり |
快適に遡行 |
4m 水流の左を登った |
細かなスタンスを登る |
トイ状ナメ |
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そこを越えてしばらくいくと幅広8mの滝が現れる。右壁を木を頼りに越えた。次の12mヒョングリ滝は右岸を巻き、続く10m滝、15m滝は快適に直登できた。渓は狭まりながら一気に傾斜を上げてきた。遠くにいくつかの滝が連なっているのが見える。どうやら核心部に来たようだ。その先を単独者が登っている。われわれも続いた。核心のY状8mの滝が現れた。ここは泳いで右岸にとりつき滝をまたいで左岸を登った。CKには念のためお助けひもをつけ泳ぎをサポートした。真夏の渓の泳ぎはむしろ楽しく気持ちがいい。
幅広8m |
12mヒョングリ滝 |
快適に登れます |
15mは直登できる |
15m滝上部より |
いよいよ核心部 |
Y状滝は泳いで右岸に取りつく |
核心部をふりかえる |
核心部を過ぎると渓はゴーロ状となり大岩を越えながら登っていった。昔の鉱山跡にかかる吊り橋を見上げながら進んだ。右岸の苔底の桶木沢を過ぎると水流は細くなり最後の詰めとなる。赤ペンキの岩のところが登山道だった。
吊り橋跡 |
登山道に到着 |
美しいナメ、直登できる滝、適度な泳ぎ、大いに楽しめる渓だった。ただ一尾のイワナも確認できなかった。水質が悪いのか魚類不在なのが唯一の欠点か。