2024年7月 中央アルプス空木岳 テント泊縦走
・日程:2024年7月31日〜8月1日
・天候:晴れ
・ルート:
(1日目)千畳敷〜乗越浄土〜中岳〜木曽駒ヶ岳〜中岳〜乗越浄土〜千畳敷〜極楽浄土〜島田娘〜濁沢大峰〜檜尾岳〜檜尾小屋キャンプ場(泊)
(2日目)檜尾小屋キャンプ場〜大滝山〜熊沢岳〜東川岳〜木曽殿山荘〜空木岳〜池山尾根〜池山尾根登山口
・メンバー:KK(単独)
下界で猛暑が続くころ、天上の涼を求めて中央アルプスをテント泊縦走してきた。
駒ヶ根ロープウェイで千畳敷まで登り、木曽駒ヶ岳に立ち寄ってから引き返し、途中でテントを張りながら空木岳を目指した。
木曽駒ヶ岳からテント場の檜尾岳までは、宝剣岳を経由すれば最短距離で行けたものの、険しさの情報が今ひとつ掴めていなかったこともあり、テント泊のフル装備を担いでいたこともありで、今回は大事をとって迂回し一旦千畳敷に戻って極楽平に登り返した。
縦走はロープウェイ利用なので余裕かと思いきやこれがなかなか手強かった。稜線はいくつものアップダウンの繰り返しで荷物が重いこともあって結構ハード。特に木曽殿越(木曽殿山荘)から空木岳への登り返しは、標高差360mほどだがアップダウンを繰り返した後だったことと暑さでかなり応えた。空木岳からは登山口まで標高差2000mの下り。これはさすがに長く、荷物の重さと足のマメのおかげで2日目は休憩を含めて行動時間13時間となった。1泊2日なら荷物を軽くした小屋泊がおすすめだろう。
道中ではライチョウの親子3組と出会えた。中央アルプスのライチョウは一度絶滅したが、数年前に他の山系から飛来したメスをきっかけに、乗鞍岳からオスを移植して自然繁殖を試みた結果、今ではその数を120羽にまで増やしている。地道な保護活動の賜物である。人間の手厚い保護のせいなのかどうかわからないが、心なしか他の山系に比べて人なつっこい印象を受けた。
賑やかな木曽駒ヶ岳とは打って変わって、極楽平から空木岳まではほとんど人と会わない静かな山旅であった。随所に見られるお花畑が疲れた体を癒してくれた。
檜尾小屋のキャンプ場はお花畑に囲まれたよく整地されたところにあった。水場まではすこし距離があるがおいしい水を汲むことができる。