2018-4-21 燧ケ岳 山スキー

By , 2018年4月27日 6:42 PM

春の山スキーに出陣。
今回は燧ケ岳。

御池まで開通するのは例年5月の連休からなので、
ふもとの七入から登れるところまでいってみるつもりだった。
ボク的には途中のブナ平で残雪のブナの森が撮れれば満足、ってこともあった。
ところが金曜日の夜中に現地に行ってみると七入のゲートが開いていた。
道路には雪は皆無で、結局御池の駐車場まで行けちゃったという感じ。
翌日民宿のご主人に聞いたところ、われわれが通った日の午後に開通したらしい。
これはラッキー。
開通情報はweb上に出てなかったからか、御池駐車場はボクたちが一番乗りだった。

仮眠から起きるとクルマは2、3台。
早くもボーダーたちが出発していた。
支度しているとポツポツとスキーヤーが集まってきた。
登り口で支度中の方に話を聞くと、会津駒に行こうとしたがあまりの雪の少なさにこちらに来たとのこと。
今年の雪は少ない。


朝の御池駐車場

朝の御池駐車場

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夏ルートに沿ってスタート。
快晴の青空にギラギラと太陽が昇ってきた。
暑い。最初の登りでハードシェルを脱いだ。
最初の急登を越えると広沢田代だ。

登高開始

登高開始


快晴

快晴

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背後には会津駒がクッキリ

背後には会津駒がクッキリ

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広沢田代

その先にはもう一つ急坂が行く手を阻む。
そこを越えると一気に視界が開けた。
眼下には熊沢田代が広がり、その先には名山の燧ケ岳が貫録の姿を見せていた。
熊沢田代のベンチは雪から出ていてそこまでわずかな下り斜面。
みんながシールでおりるのを横目に、ボクたちはシールをはずして少しばかりの滑走を楽しんだ。
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広沢田代から登ってきた

広沢田代から登ってきた


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ダケカンバの樹


燧ヶ岳がみえてきた

燧ヶ岳がみえてきた


絶景です

絶景です

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燧ヶ岳をバックにスキーヤーが米粒のよう。
雄大さがわかる。

木道で休んでいると多くのスキーヤーが湿原のフチを登ってきた。
このルートは細かく調べてなかったが、どうやら彼ら、われわれが登った急坂を巻いているようだ。
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熊沢田代の先の急坂を登る。
暑さはあいかわらず。
アンダーシャツ1枚で十分だ。
森林限界を過ぎて胸突き八丁を懸命に登った。
最後にトラバースすると俎ぐらの直下に出た。

山頂下の急坂を登る

山頂下の急坂を登る


頂上をめざすスキーヤー

頂上をめざすスキーヤー


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青天に向かって

 

頂上には多くのスキーヤーが登頂を祝っていた。
とにかく風のない穏やかな頂上だった。
ハードシェルをはおる必要はない。
眼下にはぐるりと尾瀬沼、尾瀬ヶ原と至仏山、双耳峰の柴安ぐら、会津駒が岳が一望できた。
あまりの快適さに1時間ほどのんびりした。
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至仏山と尾瀬ケ原

至仏山と尾瀬ケ原

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柴安ぐらの向うに至仏山

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滑走開始。
頂上直下のオープンバーンをショートターンで快適に滑った。
熊代田代に向かってトラバースしながらいくつかの沢筋を下る。
下へ行くほどストップ雪状態。
ターンができない。
気温が上がりすぎて快適なのは頂上直下ぐらいだった。
あとはスキーが滑らず、若干苦痛気味に。
熊沢田代の東側の急斜面を滑って東ノ田代の雪原で休憩。
あまりの暑さにテルモスのお湯に雪を溶かして冷水にした。

山頂直下はサイコー!

山頂直下はサイコー!

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会津駒をバックに

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その先はひたすらトラバース。
途中、深い沢やブッシュで難儀しながらもなんとか突破。
広沢田代東面のきれいなブナ林となった。
けっこうな巨木もありなかなかのブナ林だ。
西側には沈まんとする太陽がのぞき光と影を演出していた。
高度調整ミスから、最後は若干登りながら無事駐車場に戻った。
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下界では季節外れの真夏日となったこの日、さながら夏スキーのようだった。

下山後は温泉、そして民宿の山人料理に舌鼓を打った。

2018-4-14 鍋倉山の森太郎

By , 2018年4月18日 10:32 PM

残雪の鍋倉山にいってきた。
久しぶりの山スキーだ。
昨年の2月にヒザの靭帯を損傷し6月に手術。
ケガから実に14ヵ月ぶりの再開ということになる。
ヒザはまだまだ違和感があって本調子といえないものの、なんとか無事に滑り降りることができた。

山スキー再開の地を鍋倉山にしたのにはワケがある。
この森の主、森太郎に会うためだ。
この大ブナの全容が見られるのは残雪期がベストだからだ。

 

越後湯沢から津南経由で向かった。
越後のスキー場は茶色の山と化していた。
豪雪で知られる津南も雪はほとんど消えていた。
117号線から鍋倉高原に通じる市道へ。
鍋倉山への拠点となる温井集落のあたりで田んぼの残雪がでてきたが今年は融雪が早いようだ。

温井集落の駐車問題で、今年から飯山市のご厚意で駐車スペースが設けられた。
この時期このスペースも閉鎖され除雪用の重機がとめられていた。

雪は切れていてスキーを担いでのスタート。
ショートカットできる林道にはかろうじて雪が残っていたが、スキーは履いたり脱いだり、倒木をくぐったりしながら抜けた。
関田峠に通じる県道には全く雪がなかった。


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スタート地点

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県道には全く雪なし

田茂木池の手前でスキーをはき、都立大小屋目指して雪原を進んだ。
小沢を渡ろうとすると竹竿に案内が付けられていた。
進入配慮のお願いだ。
昨年か一昨年ごろから通行規制が始まったとの話は聞いていた。
都立大小屋の周辺はれっきとした私有地であり、そこを次から次へとスキーヤーが通り過ぎる、またある者は野営をして不始末を起こす、困った末の苦渋の判断。
マナーは守りましょう。
関係者の方々が正規のルートにわざわざ赤旗を付けてくださっていた。
当初、小屋の前の尾根を登っての登頂を考えていたが、この赤旗をたどることにした。

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田茂木池手前からショートカット


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この先は私有地につき侵入禁止

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西から低気圧が近づいていたが、まだ青空がのぞいていた。
春の高原を気持ちよく進んだ。
オープンバーンを横切り緩やかな尾根にとりついた。
しばらく登ると夏道の分岐点に出た。
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これから登る尾根と向こうの尾根の間の谷に大きなブナが目立ちはじめる。
ここに森太郎と森姫がいる。巨木の谷と呼ばれているところだ。
尾根を進むと向こうの斜面にひときわ大きなブナが見えた。森太郎だ。
残雪の時期だからこその眺めだ。
緑の季節に来てもここまで見通しはきかない。
遠目ではその大きさはわからないが、周囲のブナと比べると一目瞭然。
周りのブナも結構な樹齢のブナなのである。
ヤドリギを従えながらも悠然と立つ姿は感動的だ。
森太郎には帰りに立ち寄ることにして頂上を目指した。

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森太郎が見えてきた


やはり大きな木だ

やはり大きな木だ

振り向くと苗場山、鳥甲山、毛無山が一望出来た。
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森太郎の谷の上部は美しいブナの森だ。
緩やかな斜面に大きなブナが立ち並んでいる。
この辺は新緑の頃もいいだろう。
トレッキングのパーティーが登ってきた。
スノーシューなしなので雪がしまっている証拠だ。
そして頂上到着。
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冷たい風が吹き付ける頂上を早々に後にした。
まずは森太郎へ向かった。
頂上から延びる沢筋をくだると美しいブナ林の緩斜面になり、気持ち良くシュプールをきざんだ。
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その先は一気に切れ落ちてボール状の谷になる。
そこに森太郎がいる。
しばらく横滑りしながら斜度の緩やかなところまで行った。
左側から回り込んだが、森太郎は沢筋の右岸のある。
森太郎には谷の上部右側に回り込むとすんなり行けるようだ。
詳しい人が滑ったのか、何本かのシュプールがついていた。
間近で見る森太郎は圧倒的な存在感。
根開けの穴も深かった。
無雪期は根に負担をかけるため近づけないが、すぐ近くまで行けるのも残雪のこの時期ならでは。
樹齢300年以上といわれる森太郎。
大きな枝が折れたりヤドリギがついたりと試練の時期を迎えているようだ。
しかし鍋倉の守護神として、森太郎にはいつまでもこの森を守り続けてほしい・・・と思わずにはいられなかった。
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森太郎の大きな樹幹


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まさに森の主の貫禄

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巨木の谷を抜けると若いブナの疎林帯となり、その先はオープンバーン。
適度なザラメ斜面を快適に滑り降りて今回の山行は終了。

ブナは芽吹きはじめていました

ブナは芽吹きはじめていました

久しぶりの山スキーはそれだけでも印象に残るが、森太郎がさらに想いを深めてくれた山旅だった。

快晴の金山沢を滑って来た。

By , 2018年4月8日 5:55 PM

ピーカン!無風!ザラメ!春スキーのコンディション最高!いい条件で金山沢を滑ってきた。ドロップポイントの船越ノ頭から斜面を見るとなかなかの急斜面にビビるが雪の状態を確認するといい感じに緩んでいるので全く問題ない。斜面に入りターンをするとフィルムクラストがカラカラと音を立てて落ちてくる。気にせず滑る。標高が下がると多少雪は重たくなったが急斜を味わい2300mの台地で区切る。振り返ると広い斜面だなあと滑った斜面に満足するのであった。2300m台地から金山沢に入る。雪は重たいが板が止められるような状態でないので結構快適に滑る。下に降りるにしたがって小さいクラック、デブリがあったが滑りに問題なく白馬沢出会いに着いた。船越ノ頭からの標高差1100mを滑り終えた。(2018年3月31日 YS,HM、MM)

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志賀~野沢クラッシクルート 

By , 2018年4月3日 9:13 PM

奥志賀~野沢温泉までのスキーツアーコースは行程が20kmあり入山地と下山地が離れていて、車利用での車の回収方法、公共交通機関の利用などを考えると土日の休日では時間的にやや厳しく、実行の機会を考えていた。今年はメンバーが集まり、会員の方の御実家が入山地、下山地の送迎をしてくださるという幸運に恵まれた。メンバーには歩き始めの時間、行程の長さから山中1泊の計画を伝えたが話し合った結果、1日で野沢まで行き、タイムアウトの場合はビバークする計画となった。
ちょっと不安な計画であったが当日は快晴で風が無く見通しの効く好条件。メンバーはルートをしっかり把握してくれていたのでルートミスをすることもなくサクサクと行動できたおかげで日没30分前に野沢温泉スキー場の毛無山に到着。ルート途中の高標山付近から小さく見えた毛無山の電波塔の下に着いたときの充実感。志賀高原焼額山を9:00に出て17:30に毛無山に到着で8時間30の行動はヘッドライト行動になるギリギリの時間で何とかこなすことが出来き、大成功。志賀~野沢ルートはブナ、ダケカンバの森の中を歩く、気持ちの良いルートだったがで平坦な広い尾根は特徴が無く視界が効かないときはルートミスをしそうな場所であった。奥志賀のゴンドラを使うため一番早くても9:00発で野沢温泉スキー場の営業時間内に到着するにはかなり頑張らないとならないので、やはり山中1泊が無難な計画と思う。次回はブナ林の中で天泊してワインでも飲みたいですね。(2018年3月24日)


焼額山 出発にワクワク

焼額山 出発にワクワク


こんな所を歩きます①

こんな所を滑りました


こんな所を歩きます②

こんな所を歩きます


10㎞地点のカヤノ平

10㎞地点のカヤノ平


16:30あと少し

16:30あと少し


ゴールの毛無山で夕日を見てよかった。

ゴールの毛無山で夕日を見てよかった。

2018-4-1丹沢ミツバ岳トレッキング

By , 2018年4月2日 5:07 PM

2018-4-1(日)F会員とお嬢さん、それに家人とクライミング仲間のご夫婦の6人で、ミツマタの花鑑賞の読図ハイキングに。
新松田駅からバスで浅瀬入口で下車。バス停付近の階段を上がった尾根を登ります。途中から斜度が急になり、足が
滑りそうな緊張を強いられます。途中にちらほら咲く、ミツマタやツバキに癒されながら、世附権現山着、大休憩。
そこから先は、10年前は全く標識なく、踏み跡も薄かったのが、今では表示もあり、しっかり踏み跡もできました。
ミツバ岳手前に10年前はミツマタの大群生がありましたが、今ではすっかり枯れてしまいました。それでも
ミツバ岳の山頂には、以前と変わらず、群生地があり、見ごたえがあります。
山頂から滝壷橋までの下山は、急な傾斜で滑りそうになる緊張感があり、膝にこたえました。
でも全員無事に下山し、新松田駅前の居酒屋さんで、乾杯して楽しい一日でした。
ミツマタアブラチャンキブシ