15-09-20-鷲羽岳稜線ハイキング

By , 2015年9月21日 2:17 PM

シルバーウィークを利用して、高瀬ダムより入山し新穂高温泉へ下山する2泊3日裏銀座2/3コースです。
9月18日
23時 信濃大町第一タクシー駐車場着(24時間営業) 受付を済ませ 裏の駐車場(無料)にて車中泊

9月19日
4時40分信濃大町をタクシーで(出発)、5時20分七倉で3名乗車し計4名(ゲート通過)、5時35分高瀬ダム  (到着) 料金は信濃大町から6750円 相乗りの方は一人550円 でした。
5時39分 高瀬ダム堰堤
8時05分 2208.5m 三角点(札は4番)
9時23分 烏帽子小屋 烏帽子岳ピストンは中止 テント場は11時に満杯
10時30分 三岳へ向かうなか クロマメの木の群落 思わずシャッター(写真1)


写真1(クロマメの木)

写真1(クロマメの木)



12時54分 野口五郎小屋(写真2) 先着宿泊者3名で4番目となる これがのちのち・・・です
16時45分 夕食  それまであいだ布団1枚に2名の状況の中で先客は 睡眠中 仕方なしに 外でウイスキーを大いに煽り 単独行の方々と楽しい雑談 夕食を済ませ 日没近くに小屋の裏山で立山方面を遠望(写真3)。お腹一杯 夢一杯 あとは 同伴ベッドへ一直線 ここでも先客が「すみません 4番入ります」と一声 お隣はびくりともせず 富士山では頭と足を互い違いに寝るのだと 誰かの言った事を思い出し、それに倣うが、足が布団からはみ出るではないか。

写真2(野口五郎小屋)

写真2(野口五郎小屋)


写真3(遠く左が立山)

写真3(遠く左が立山)

9月20日
4時00分 起床
4時45分 朝食  その前に あの人の写真を撮らねば(写真4) わざわざこの写真のために来た人もいますが、なんだかピンとが合っていないのは ダジャレ風、懐かしい「19時の町」をこの山の中で聴きたかったなあ思うのは 変か

写真4(あの人)

写真4(あの人)



5時25分 小屋出発後 10分後に野口五郎岳登頂 これから槍、笠、水晶を眺めながら 胸躍る縦走が始まりです(写真5)

写真5(胸躍る縦走)

写真5(胸躍る縦走)



7時50分 水晶小屋着 水晶ピストンは 大事にとっておいて 今回はパス、この小屋で1泊目ができたのに!!
9時20分 鷲羽岳登頂 北からの鷲羽(写真6)と 宇宙へ向かっている標識(写真7) ここは北アの山奥だ。西方は黒部川源頭域から黒部五郎岳(写真8)いつかは滑走してみたいなー,南東方向は鷲羽池越しの槍ヶ岳(写真9)の眺めがチョー気持ちいい。

写真6(鷲羽岳)

写真6(鷲羽岳)


写真7(標識)

写真7(標識)


写真8(黒部太郎と黒部源流)

写真8(黒部太郎と黒部源流)


写真9(鷲羽池と槍)

写真9(鷲羽池と槍)

10時15分 三俣山荘30分休憩 弁当を食べ初めて あ〜そうだ 記念撮影(写真10)だった。うまかった。

写真10(弁当)

写真10(弁当)



11時35分 三俣蓮華登頂 三俣小屋からは、かなり早く歩いたはずなのに50分もかかる、変な感じで
12時43分 双六岳登頂 東側の平坦な場所は、積雪期の視界不良の場合に読図力が無いと生死にかかる
13時28分 双六小屋着 ここまでに かなりの数の双六小屋ベースのお身軽ハイカーとすれ違う。ここで寝場所を双六小屋から鏡平小屋へ変更
15時05分 鏡平小屋着 明日の朝食は カップラーメンとソーセージに決めた。やはり布団1枚に二人 昨日の教訓を生かし食事後(19時)直ぐに寝床に

9月21日
4時30分 出発 途中 TYG(東京山スキー学校)11期の Kさんにあい 近況報告(結婚話など)
7時10分 わさび平小屋 モーニングサラダ(写真11)は美味しかった。

真11(モーニングサラダ)

真11(モーニングサラダ)



8時20分 新穂高温泉RW駅  村営無料浴場は今は ありません。 有料温泉へ いい湯ですね

総括
混雑時は 速攻テント泊に切り替えよう
まだまだ若い(年齢ではありません)山岳会です いいですよ

2015年9月19日-21日 黒部針ノ木跋渉記

By , 2015年9月21日 12:01 PM

「跋渉(ばっしょう)」とは、山野を越え、川をわたり、歩き回ること。
今回の山行を見事に表現した言葉だ。

それではさっそく黒部針ノ木跋渉記をはじめることにしよう。

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昨年の夏、ネットサーフィンで見つけた「針ノ木谷古道復活」の文字に目がとまった。古道に沿って流れる針ノ木谷といえば黒部湖にそそぐ憧れの沢。いつかは行ってみたい渓だった。

「針ノ木峠は古くから知られている。1584年(天正12年)12月に小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉と戦った徳川家康に、豊臣方との和睦を破棄し徹底抗戦を主張するため富山城主の佐々成政が浜松城へ面会に行ったとき、百人程の一行で厳冬期のこの峠を越えたとされている。」<ウィキペディアより>

その後、黒四ダムの建設によって平の渡しになってからは登山者もめっきり減り、この道は廃道同然となっていた。若いころ小屋への荷揚げで毎週のようにこの道を通ったという船窪小屋を営む松沢宗洋さんが、古道を復活させたいと数年前に2年がかりで開通させたという。歴史の重みをひしひしと感じるこの古道に興味津津となった私は、昨年の夏休みにこの古道を辿る単独行の計画を立てた。しかしながら雨続きの悪天候で断念となった。

あれから1年、今年のシルバーウィークにメンバーからほぼ同ルートの計画案が出された。直前になってリーダーがキャンセル。繰り上げで私がリーダーとなり、サブのSさん、Nさん、T嬢、S嬢の5名のパーティーで絶好の天候のもと計画は実行された。

<日程>
■9月19日(土)
扇沢⇒黒部ダム⇒平の小屋(泊)

■9月20日(日)
平の小屋⇒平の渡し⇒針ノ木谷⇒船窪出合(泊)

■9月21日(月)
船窪出合⇒針ノ木沢遡行⇒針ノ木峠⇒針ノ木雪渓下降⇒扇沢

<1日目>
扇沢からトロリーバスで黒部ダムへ。スキーヤーでごった返す時期にしか訪れたことがなかったが、今日は観光客に交じってのんびりだ。ダムを渡って黒部湖沿いの道を歩き始めた。ロッジくろよんの先の山道はハシゴのアップダウンありで結構歩きごたえがあった。対岸の雲が晴れて針ノ木岳とスバリ岳が姿を現した。黒部湖では遊覧船の「ガルベ」がひっきりなしに往復していた。あれで小屋まで乗せていってくれないものか。途中何本かの沢を巻きながら進んだ。小屋手前の中ノ沢で毛ばりを流してみた。さっそく反応があった、が痛恨のバラシ。イワナはいる。のんびり歩いたおかげで4時間半かかって平の小屋に着いた。かなり立派な小屋だ。


沢を渡る

沢を渡る


丸太の橋

丸太の橋


梯子の階段

梯子の階段


針ノ木岳とスバリ岳

針ノ木岳とスバリ岳


遊覧船「ガルベ」

遊覧船「ガルベ」


平乃小屋

平乃小屋

 

チェックインしてほどなく、イワナの様子を見にヌクイ谷へ。河口から釣り上がった。水量が多く流すポイントは少ない。淀みのポイントを見つけて毛ばりを浮かべた。黒い影が毛バリに飛びついてきた。手繰り寄せると精悍な顔つきの8寸の天然黒部イワナだった。カメラに収めてそっとリリースした。

ヌクイ谷の河口

ヌクイ谷の河口


黒部イワナ

黒部イワナ

その夜、小屋犬のモモが盛んに吠えていた。どうやらクマがたずねてきたようだった。

<2日目>
6時の渡しで対岸へ渡った。山歩きで船に乗る機会もなかなかない。対岸で上の廊下と奥黒部ヒュッテに向かう2組と別れ我々は針ノ木谷へ進んだ。

出発準備

出発準備


時刻表

時刻表


乗船場

乗船場


小屋方面へ戻る

小屋方面へ戻る

 

まもなく避難小屋を過ぎて谷へ回り込んだ。しばらく進むと日の出前の薄暗い中に輝く針ノ木谷が見えてきた。針葉樹林を流れる開けた沢だった。

避難小屋

避難小屋


避難小屋内部

避難小屋内部


針ノ木谷現る

針ノ木谷現る

 

昨夜、小屋の主人から仕入れた情報をもとに、今日は下流域で3手に分かれての釣りとなった(古道入口の上流に魚止めがあり、ビバーク地点の船窪出合付近に魚はいないとのこと)。Nさんは下流域の本流、Sさんは南沢、私が南沢出合上の本流。結果はNさん2尾、Sさん1尾、私が10数センチ3尾(全てリリース)だった。人煙乏しい深山としては甚だ魚影が薄いと言わざるを得ない。ここまで山奥の渓を釣っていると確実に魚が走るものだが、それがまったくなかった。期待は大きくはずれた。とはいえNさんは渓流釣りが今回で2回目。今夜のごちそうを手に満面の笑みだった。Sさんが釣った最大サイズを筆頭に3尾をキープして遡行を開始。

最初の橋(この先に橋はなかった)

最初の橋(この先に橋はなかった)


古道の看板

古道の看板


南沢出合

南沢出合


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


沢に遊ぶ女子

沢に遊ぶ女子


南沢出合下流

南沢出合下流

 

古道(高巻道)までは針ノ木谷の渡渉が何度か続いた。登山靴では難儀すると思われた。途中、単独者数名と、パーティ数組と出会った。マイナーコースとはいえさすがは北アルプスである。谷筋を1時間ほど進むといよいよ古道の高巻が始まった。もう少し谷沿いにつけてくれればと思うぐらい標高を上げる巻道だった。3、40分ぐらい登ってようやく水平のトラバースになった。古道でも2名の単独者に会った。古道の入口から1時間ほどで視界が開けてガレ沢に出た。ここで高巻終了である。

針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


高巻終了地点のガレ沢

高巻終了地点のガレ沢


高巻道の看板

高巻道の看板

 

高い陽がじりじりと照りつける中、巨大な岩が我々を睨みつけていた。そのたもとの白い花こう岩の中を針ノ木谷の清流が流れていた。何度か渡渉してビバーク地の船窪分岐に到着した。

睨みつける大岩

睨みつける大岩


渡渉

渡渉


船窪分岐

船窪分岐

 

当初は沢定番のタープ泊の予定だったがそこは標高1850m。相当の寒さが予想されたためワンポールテントとツエルトを持ちこんだ。さっそく設営し焚き木集めに奔走した。すっかり陽が落ちたころ上流から男女2名が下りてきた。彼らはわれわれの対岸にテントを張っていた。さあお楽しみ、いよいよたき火の時間だ。薄暗くなったころ火を入れた。

ワンポールテント

ワンポールテント


ツエルト

ツエルト

 

たき火を囲んで至福のひと時が始まった。たき火に渓の恵みをかざし、ビリー缶を無造作にぶち込んだ。今夜のために持ち込んだウィンナーとマシュマロを焼き、Sさんが持ってきた唐揚げをフォイル蒸しして酒のつまみにした。マーボ春雨とイワナの塩焼きで腹を満たしてからもどんどん酒がすすんだ。〆はイワナのコツ酒。こうして楽しすぎるひと時が過ぎていった。

渓の恵み

渓の恵み


楽しい楽しいたき火の時間

楽しい楽しいたき火の時間


たき火

たき火


たき火にはビリー缶がよく似合う

たき火にはビリー缶がよく似合う

 

<3日目>
朝4時に目が覚めた。あたりは真っ暗で、谷間にのぞく星空のもと渓の音だけが響いていた。メンバー達はまだ夢の中だ。たき木に火を入れ暖をとった。沢水を汲んだビリー缶をたき火に放り込んだ。5時も過ぎ、しばらくたってから空が白み始めた。渓が目覚めてきた。そのころメンバーが起きてきた。たき火で沸かしたお湯でコーヒーをすすった。朝のたき火も心地がいい。対岸の二人は早々に発っていった。スープパスタで朝食をとりながらのんびりと過ごした。撤収が終わり出発は7時過ぎになった。

今日は沢伝いに700m登り、針ノ木雪渓を1100mくだらなければならない。沢装備でのスタートだ。朝陽がそそぐ美渓を歩くこと20分ほどで針ノ木沢出合いに着いた。出合い付近には一斗缶がある絶好のテン場があった。

遡行開始

遡行開始


針ノ木谷源流を行く

針ノ木谷源流を行く


針ノ木本谷出合の標識

針ノ木本谷出合の標識


ビバーク適地

ビバーク適地

 

最初は巻道を進んだが一旦渓に下りてからは積極的に水線をたどった。小釜の巻きや小滝のシャワークライミングなど楽しい沢登りとなった。巻道を下るご婦人お三方を横目に軽快に登っていった。谷間から稜線がのぞきこれから向かう針ノ木小屋が小さく見えていた。Nさんは小屋のラーメンを楽しみにしていた。2時間ほど登ると水流も細くなりやがて消えていった。「水」と書かれたところが最初の一滴だった。谷筋から山道に変わったところで登山靴に履き替えた。

針の木沢を攻める

針の木沢を攻める


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。

針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。


水場の記し

水場の記し


最初の一滴

最初の一滴


小屋までまだまだだね~。

小屋までまだまだだね~。

 

「痛っーーー!!!」S嬢が叫んでいる。ハチにさされたようだ。親指と人差し指の間の付け根が腫れている。痛みでしばらく唸っていたがやがて収まったようだ。一時はどうなることかと思ったがなんとか再スタート。

登るにつれて木々が色づいてきた。紅葉の先鋒はナナカマドだ。赤い実とともに葉が真っ赤に染まっていた。正面に見える針ノ木岳山麓は赤や黄に色づき秋空に鮮やかに映えていた。森林限界を超えたころ振り返ると我々が辿ってきた沢筋が谷底からはっきりと確認できた。よくぞ登ってきた、と感慨もひとしお。最後の胸突き八丁を登りきるとようやく針ノ木小屋に躍り出た。

ナナカマドの紅葉

ナナカマドの紅葉


黄葉。紅葉。

黄葉。紅葉。


登るほどに黄葉してきた

登るほどに黄葉してきた


針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。

針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。


最後の胸突き八丁

最後の胸突き八丁


針ノ木小屋

針ノ木小屋

 

小屋では多くの人が思い思いに過ごしていた。針ノ木谷側から登ってきた我々にご婦人が興味津津のようで盛んに話しかけてきた。Nさんは真っ先に小屋に飛び込みラーメンを注文していた。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。


針ノ木峠のテント場

針ノ木峠のテント場


しばし休憩

しばし休憩

 

しばらく休んでから針ノ木雪渓を下り始めた。雪渓歩きはほとんどないようで簡易アイゼンは不要とのこと。ガスに覆われた谷のジグザグ道を黙々とくだった。日本3大雪渓のこの谷は雪崩の巣でもある。その地形はいかにも雪崩れそうな形状だった。岩陵が迫るノドと呼ばれるところはいまだ雪渓が残り左岸に巻道が付けられていた。これが結構な難所で鎖の連続だった。そこを過ぎてからも雪渓は続き我々は巻道に追いやられた。おかげでコースタイム2時間の大沢小屋まで3時間以上かかってしまった。大沢小屋からは約1時間で扇沢に到着。こうして楽しく充実した3日間が終了した。

針ノ木雪渓上部を下る

針ノ木雪渓上部を下る


高巻道へ

高巻道へ


のどの入り口

のどの入り口


のどの下部 くさりの連続でした。

のどの下部 くさりの連続でした。


針ノ木雪渓ののど

針ノ木雪渓ののど


雪渓を下る

雪渓を下る


針ノ木雪渓を見上げる

針ノ木雪渓を見上げる


大沢小屋

大沢小屋


登山口到着 おつかれさまでした~。

登山口到着 おつかれさまでした~。

 

今回の山旅、ピークが針ノ木峠でいわゆる山のピークハントが目的ではなかったが、湖の渡航あり、釣りあり、焚き火あり、そして沢登り、雪渓下りありと、実に変化に飛んだ楽しい山行となった。このようなバリエーション的ルートを開拓するのも一考である。

 

0912 乾徳山~黒金山~大ダオ 破線周回ルート

By , 2015年9月12日 5:24 PM

戸隠山山行はCTさんのダブルブッキングで人数が減り中止なったので日帰りの乾徳山にHMさんと行って来た。一般的には山頂往復だが、破線ルートを含む周回縦走ルートとした。
徳和から歩き始め、20分程で登山道に入る。扇平までは一般登山道で途中に銀晶水、錦晶水と水場が2つあり一息入れるのに最適だ。歩き始めて2時間半、扇平に着く。ここはカヤトが広がり、見晴らしがよく解放感のあるところだ。これから乾徳山の岩稜帯に入る。樹林帯を登り、鎖場の岩場を進み、天狗岩のクラックルートを登ると山頂だ。今日は雲が低く、展望が無いのが残念。ここからの富士山はなかなかいいのだけれども。


錦晶水の水場

錦晶水の水場


10mの天狗岩クラックルート

10mの天狗岩クラックルート

山頂から黒金山まで行き、破線ルートに入る。広い尾根の踏み跡は薄く、倒木が多くルートをロストしやすいがコンパスで確認しながら進めば問題はない。苔むした原生林を進んでいくと笹原の大ダオの鞍部に着く。乾徳山、縦走した尾根が見えて歩いて来たことを実感できる。

コメツガ、シラビソ原生林を歩く

コメツガ、シラビソ原生林を歩く


大ダオ。左にあるのが乾徳山

大ダオ。左にあるのが乾徳山

大ダオは徳和川の源流上部に当たり、地図上では沢沿いを下るのでHMさんは楽勝と考えていたが破線ルートは一筋縄では行かなかった。
大ダオから下り始めると膝まであるクマザサと倒木で踏み跡をロストしてしまい、地形、草の生え方などで目星をつけては踏み跡に復帰する。迷いながら進んで行く。水の湧き出る源流部を過ぎ、しばらくすると水量は増え、支流からの水が入り込み沢となる。踏み跡は左岸から右岸へ右岸から左岸へと中州を横切るようにあるのだが、踏み跡はないに等しく自分の経験から判断して見つけていく。沢を渡るにも台風後で水量が多く、石飛をするにも苦労する。ここが一番の難所であった。何度かの沢渡をして左岸を歩くと堰堤に着く。堰堤を高巻きして越えると林道に出て1時間程で徳和に戻る。
9時間行程であったが初級破線ルートとして面白い山行であった。

徳和(6:10)~扇平(8:30)~乾徳山(9:30)~黒金山(11:15)~大ダオ(12:10)~東奥山窪(沢沿い)~徳和(15:00)

クマザサで足元が見えないので歩きずらい。

クマザサで足元が見えないので歩きずらい。


何度も何度も沢渡り

何度も何度も沢渡り

HMさんがサクラシメジ頂いた。食べたら苦い。平気か?

HMさんがサクラシメジ採って来た。食べたら苦い。平気か?