Category: 縦走

11.11.12-13 ヤブこぎ読図縦走 七人作り尾根

By , 2011年11月12日 8:49 PM

名前が印象的で、数年前から気になっていた「七人作り尾根」。コアなルートなのでなかなか機会に恵まれなかったが、志向派のモノ好きメンバーが集まり、やっと計画することができた。安倍奥エリア随一の激ヤブルートと言われ、詰めは日本三大崩れ「大谷崩」の縁に沿って登るスリルもあり、どれほどのものかと期待が大きかった。

スタートは新田稲荷神社の急な石段から。社殿の裏手から植林帯の急登が延々と続き、水場が無いため1人3リットル強の水を担いだ荷は重く、キツイ・・・。息を切らして登り、1時間30分ほどで朽ち果てそうな山名標が置かれた「七人作りの峰」に着く。ここまではふくらはぎが伸びに伸びた急坂だったが、ヤブは無く歩きやすかった。この後、斜度は緩やかになるものの徐々にヤブが濃くなる。とはいえ、ところどころ何となく踏み跡らしきものがある。あちこちにケモノ道が見られたが、天候もまあまあで比較的尾根は明瞭なので地図とGPSを使いながら、迷うことも無く快調に登った。

新田稲荷神社の急な階段から始まる

尾根の名の由来となっている「七人作りの峰」には山名標があった

 

また、ヤブが深いといってもだいたいがクマザサだ。東北、アルプスの山々で苦しめられるネマガりタケやシャクナゲ、ハイマツなどのヤブ漕ぎに比べれば大したことはない。沢の詰めなどでそれを体験している面々にとっては背丈ほどあるクマザサのヤブも何のことは無く、トップを交代しつつルーファイを楽しみながら進んだ。

事前にネット情報などで予想をつけていたコースタイムも、区間区間で約30分ほど早く、幕場には13時30分過ぎに順調に到着。幕場は尾根が緩やかになる1766mピークの先を狙っていたが、地形図ではわからな小さな起伏が随所にある複雑な尾根で、平坦な良い場所を探すのに少々苦労した。今日一日、登山者とは一人も出会わず、山そのものを我々が独占しているといった心地良い感覚だ。1日目の夜は、クマザサと深い森が広がる幕場で楽しく飲んで語らった。

2日目は、下山後のバス時刻が心配だったので6時に出発。幕場からは木々の間に朝焼けを背にした富士山のシルエットが美しかった。本日は、いきなりハチビツ山(25000/1地図に名称は載っていない)への急登からスタート。幕場から前方に見上げた山容は大きく、「あれを登るのかぁ~」とゲッソリしてしまった。ルートも1日目に比べるとかなり不明瞭になってきた。ただクマザサの背丈が低くなってきたのでヤブは漕ぎやすい。

ハチビツ山はほぼ急斜の直登。クマザサをつかんで四肢を使って登る。中腹くらいから「大谷崩」のガレ場が見え始め、徐々にその縁に沿って登るようになる。景色は雄大・・・というより足場が崩れないか心配で緊張した。

背丈ほどあるクマザサのヤブ尾根が続く

正面にハチビツ山の大きな山容が迫る

 

ハチビツ山から大谷嶺山頂までは大谷崩のガレ縁スレスレを登り、絶景&スリル満点!

ハチビツ山から大谷嶺山頂までは大谷崩のガレ縁スレスレを登り、絶景&スリル満点!

ハチビツ山まで幕場から90分ほどを見ていたが、1時間ほどで到着できた。ここからは傾斜は緩くなるが、山頂まで左に大谷崩を見下ろしながら縁ギリギリを行くスリリングな登りとなる。あまりにギリギリ過ぎて滑落が心配な箇所は、右側の傾斜のある片斜面をクマザサを掴み、漕ぎながらトラバース気味に登った。

ハチビツ山までは読図練習のため、メンバー交代でトップを歩いたが、山頂まではリーダー権限でトップをやらせてもらい、ハチビツ山から約1時間の所要で8:30に大谷嶺山頂ゴール!幕場から山頂までは3時間ほど見ていたが、結果的に2時間ほどで突破できた。参考にしたネットの記録はほぼ単独行のタイムだった。やはり1人というのは読図ルートの場合ルーファイに慎重になり、時間がかかるのだろう。余裕のコースタイムで到達できたのは、まさにパーティシップの為せる技だと実感した。





ハチビツ山から大谷嶺山頂までは大谷崩のガレ縁スレスレを登り、絶景&スリル満点!   by kuniko

11.10.29-30 吾妻山浄土平~谷地平小屋~浄土平 周遊

By , 2011年10月29日 7:57 PM

吾妻山 縦走 参加者:福田 杉田 三尾

10月29日:浄土平7:15~家型山~東大顛~谷地平小屋15:15
10月30日:谷地平小屋7:10~姥平~浄土平9:45

新人2名と福島県吾妻山に縦走に行きました。浄土平駐車場に車を置いて周遊するコースを歩きました。 by mio

28日、東京出発してブルーラインの浄土平手前不動沢展望台でテント泊、トイレ完備でした、満天の星で冷えました。

29日噴煙をあげている一切経火口を見ながら酸か平避難小屋に向かう、噴煙の臭いが風に乗ってくる、避難小屋はトイレ完備で立派である。
吾妻小富士の噴火口を覗きこむことができる。一切経山頂からの五色沼の眺めは素晴らしい。「魔女の瞳」と言われエメラルドグリーンである。家形山からの縦走路から、ぬかるみと千島笹のトンネルの藪こぎに苦しむ所が出てくる。乾燥していたので笹から埃が飛び、1名アレルギーに苦しむ。私は、ねんざをしてしまった。烏帽子岳に12時についた、展望は良く、今晩泊まる谷地平湿原が見えて木道が光っていた。目の前に目的地である谷地平が見えるので楽勝と思いましたが、甘かった。東大顛から谷地平まではメインの稜線から外れるので道の整備がされていない、またも笹で足元が見えないので前に進めなくて苦労した。樹林帯に入ると道が明確になってきた、沢を渡る所もあるが樹林のしっとりとした道でホッとする。谷地平小屋は我々だけであった。小屋の中にテントを張った。気密性能のよい小屋で寒くはなかった。大きなローソクを常夜灯にしたのも一因かもしれない。夜は満天の星であったが寒くてすぐに小屋に入った。皆さん小食で食糧は余った。

30日おじさん二人は、ねんざとか体が痛いと言っているが、Berghausでドレスアップした杉田さんは快調でした。ロングスパッツ⇒ゲーター、タイツ⇒スパッツ、羽毛⇒ダウンなどの新しい言葉も教わりました。谷地平から姥平に登るルートで2か所沢を渡り尾根に取り付く個所は複雑で注意をするところだ。姥が原の木道は今日一番のハイライトで見晴らしがよく、一切経の噴煙が上がっている。長い階段を下り浄土に着いた。帰りに土湯の公衆浴場200円に入ったが、そこで聞いた話は原発事故の影響で旅館が次々に倒産している、お湯だけはこんこんとわき続けていた。吾妻はブルーライン、浄土平駐車場ともに無料になっている。11月中旬から雪の覆われてしまう。

11.08.07-10 常念岳~大天井岳~槍ヶ岳~北穂高岳~蝶ヶ岳 縦走

By , 2011年8月7日 4:12 PM

2011年8月7~10日で3泊4日の北アルプスの縦走に行ってきました。
常念、蝶ヶ岳の登山口、三股に車を置きぐるりとまわって来ました。
第一日目の常念~大天井の稜線歩き、第二日目の東鎌尾根から槍ヶ岳、第三日目の大キレット、長谷川ピーク、第4日目の蝶ヶ岳までの急斜登りと毎日、確信部があって、歩きがいのあるルートでした。単独テント縦走は痩せますよ。58キロから53キロまで落ちてました。


最終日、蝶ヶ岳からの眺め




11.07.31-08.02 白馬岳

By , 2011年7月31日 4:04 PM

山仲間と作ってる同好会お達者倶楽部の恒例夏山縦走で、白馬岳へ。

2011-7-30(土)

20:00 荻窪駅で同行者をPUして、高速道長野ICからオリンピック道路で、

24:00 道の駅白馬着 その間雨がひどく心細かったが、駐車場に着くと、

雨が上がっていて助かった。車中ですでに寝ている人ばかりで、静かに

トイレ横にテントを張り、寝酒を軽くやり就寝、車の通りが多く寝つけなかった。

7/31(日)5:30起床 夜の雨は上がってやれやれと朝食、カップラーメン+おにぎり

猿倉に向かう。途中から降り出し、猿倉に着くと土砂降り状態。

槍温泉に登る予定を断念して、以前泊まったことのある、北小谷の来馬温泉

風吹荘に予約を入れる。

八方村の三枝美術館に寄り、山の絵画を鑑賞して時間をつぶし、風吹荘に入る。

小谷村は上天気! 白馬村とは天候が全く異なるのに驚いた。

若女将が出迎えてくれる。旦那さんが板前で、天然温泉かけ流しのいい温泉宿。

料理がすばらしい。懐石料理に岩魚、子牛ステーキ、手打ちそばで仕上げだ。







8/1(月)

宿を5:30に出て、途中のコンビニで朝食。空は曇ってるが大丈夫そう。

でも猿倉に着くとまたもや雨。昨日ほどの大雨でなく、天気予報もいいので、

出発し、白馬尻に着くころには雨は上がった。

大雪渓を登り、村営頂上小屋へ泊まる





小屋は空いていて、一部屋に我々3人で貸し切り、食事もバイキング形式で

美味しく(今まで小屋の食事はうまいと感じたことがなかったが、ここは美味しい)

夜もぐっすり寝られた。

8/2(火)

小屋を6:00前に出発、白馬岳、小蓮華山、白馬大池をたどり、

白馬乗鞍岳に上がり<天狗原に下る。





天狗原から見たハクノリは冬の景色と全く違っていた。





栂池自然園に着くと、再び降り出した。

栂池スキー場からTAXIで猿倉に車を取りに戻り(¥5000)

倉下の湯で入浴(¥500)、道の駅白馬でお土産買い物、夕食済ませ、

帰宅した 21:30

11.07.16-17 南会津 三岩岳 縦走

By , 2011年7月16日 3:50 PM

三岩山頂下の湿原窓明山ワタスゲ原田、三尾前夜は道の駅「番屋」で寝た、

テントを出すのが面度なので車で寝たが暑苦しく蚊も入ってきて快適ではなかった。三岩岳の入山口、小豆温泉駐車場に車を止めてさっそく入山する、

先週山開だったので山開きののぼり旗が立っていた。隣の会津駒に比べれば少数しか登る人はいない。

沢から尾根に取り付き稜線で冬道と合流するまで水は各所にあり水筒に汲む必要はなかった。

急登りは苦しいので巨木を鑑賞してゆっくりと上った。





避難小屋
4時間で小屋に着き、昼寝をしてから山頂に向かい、会津駒までの稜線の偵察をしたがブッシュにあさりとあきらめた。

山頂にはアキアカネが乱舞していた。



アキアカネ群舞




袖沢に降りて御神楽沢に下るのはこの斜面を下らなければならないが、大変だと実感した。

雪の時期は小屋は埋まっているが、この避難小屋の前に水が流れているが、流れは小さく例年と比較して

水流が少ないらしい。



小屋に戻たら、後続の登山者が2組着ていた。

水戸市の食堂経営者家族3名、三多摩山スキークラブであった。

お米を2回炊いて、原田さんは2合半食べた,馬力もあるが燃費もそこそこだ。



翌日は窓明を通って出発点の小豆温泉に下った。



一日、早く下山したので離騒館に泊まってから帰った。

by mio

お世話なった道の駅窓明山までの稜線

11.07.16-19 北ア 後立山南部縦走 柏原新道からブナ立尾根へ

By , 2011年7月16日 3:46 PM

2011年7月16日(土)前夜発~19日(火)



コースタイム

7/16 5:45 柏原新道入口 ~ 8:30 種池山荘 ~ 11:30 岩小屋沢岳 ~ 12:25 新越乗越山荘

7/17 4:00 小屋発 ~ 4:30 鳴沢岳 ~ 5:30 赤沢岳 ~ 7:30 スバリ岳 ~ 8:40 針ノ木岳 ~ 9:30 針ノ木峠 ~ 11:00 蓮華岳 ~ 13:30 北葛岳 ~ 14:15 七倉乗越 ~ 15:10 七倉岳 ~ 15:30 船窪小屋

7/18 6:10 小屋発 ~ 7:10 船窪岳 ~ 8:30 2459P ~ 11:00 不動岳 ~ 13:00 南沢岳 ~ 14:15 烏帽子岳分岐 ~ 14:40 烏帽子小屋

7/19  5:20 小屋発 ~ 7:30 ブナタテ尾根登山口 ~ 8:00 高瀬ダム



 三連休に1日加え、柏原新道から入ってブナタテ尾根を下る後立山南部を縦走した。これで、剱岳と白馬三山を結ぶ黒部周回の単独縦走が完了となった。

 「炎熱の東京を脱出して2千mの稜線で涼しさを」と思って行ったが、稜線上も炎熱で熱中症寸前の状態だった。下山日は、台風の影響で雨の中だったが、かえってホッとした。

 一日目 夜行バスで扇沢に着き少し戻って柏原新道に入る。最初の1時間で高度500m、これは明らかに飛ばしすぎで、このことが後々まで響くこととなる。ヒーヒー言いながら種池山荘に着き日陰で大休止。以降は、撮影モードに切替えてゆったりと行く。このあたりまでの黄色いスミレは、オオバキスミレです。

 岩小屋沢岳あたりで、信州側 からガスが上がり始める。このあたりの雪田周りの黄色いスミレは、キバナノコマノツメです。

 新越乗越山荘に着いて、とりあえずビール。

 二日目は長丁場なので、朝昼とも弁当にして4時前に小屋を出る。鳴沢岳で日の出を迎える。剱岳と立山三山の上部に朝陽が当たり美しい。360度の眺望で、今日越えていく針ノ木峠と雪渓が見える。赤沢岳では間近に針ノ木岳、右下に黒部湖が見える。

 スバリ岳の手前あたりからコマクサが目につき始める。しかし、行き交う登山者の大半は花などに目もくれず黙々と歩いている。疲れて余裕がないのかも知れないが、余裕は大切です。そもそも、余裕があるのから山に来ているのに、仕事モードで歩くのはもったいないです。

 針ノ木岳はスバリ岳から1時間ちょっとで着いた。黒部湖を挟んで、カールが特徴的な薬師岳がよく見える。左に目を転じると遠くに槍の穂先がみえる。これから行く蓮華岳は、東の方向にどっしりした山体を見せている。このあたりからの黄色いスミレはクモマスミレで、コマクサと同じく砂礫地に生育する。これで3種類の黄色いスミレに出会ったが、高度や生育環境で棲み分けている。

針ノ木峠に着き、小屋のそばで休むが日陰がない。僅かな日陰の石段に座って水分補給。この日は1日で2ℓの水を飲み、変な記録更新となった。

 蓮華岳は、ゆったりとした登りなので、花の写真を撮りながらいつの間にか頂上に着いていた。ここまでまあまあのペースで来たので安心していたが、この先が大変だった。北葛岳への手前は523mの「蓮華の大下り」となり、コルへ降りる直前はヤセ尾根の岩稜で鎖場が出てくる。個人的には泥や砂礫の道より岩場が好きなので、ほとんど鎖のお世話にもならず下るが、疲れがピークを迎える。もっぱら気を紛らすために、花の写真を撮る?

 草木がそよいでいるとこを探し、風に当たって休憩する。人が来ないところでは、裸踊りの要領でTシャツをたくし上げ、風の来る方向に向けてシャツと体の両方を冷やす。これ、最高でした。

 コルから北葛岳に登り返し、下って七倉乗越を経て七倉岳となる。岩場のヤセ尾根、アップダウンも多い。七倉岳の登りに1時間近くもかかってしまった。しかし、現金なもので、小屋が近づくに従いペースを取り戻す。「ビール」という暗示が効いたらしい。そしてようやく船窪小屋着。

 三日目は烏帽子小屋までなので、ゆっくりの出発とする。とは言っても、ゆっくりと寝られたわけではない。朝3時頃から、私の枕元で一人がヘッドランプをつけて鈴を鳴らしながら長々とパッキングを始めた。文句を言うと、「早立ちなので・・」と理由にならない言い訳。小屋泊で早立ちならば、前夜に終わらせておくのが常識です。

 小屋を6時過ぎに出発。しばらく下ると左手に白い沢が広がる。花崗岩か風化したマサと呼ばれる砂の沢である。高瀬ダムのダム湖へ落ち込む不動沢と濁沢はマサの沢であり、今日のコースはこの二つの沢による浸食の縁を歩くのである。

 下りきったところが船窪乗越で、左に針ノ木谷から黒部湖への道を分ける。地形図ではどこが頂上か明記されていない船窪岳だが道標はあった。このあたり、ベニバナイチヤクソウやテガタチドリが群落をなしている。丸太を結わえた危なっかしい桟道がかかるヤセ尾根を通って下りきると2593ピークへの登りとなる。山腹の岩場にロープがあり、その両側は一面ニッコウキスゲである。

 今日は雲が多く陽射しが強くないので助かる。また、登山道が崖の縁につけられているので風通しが良い。しかし、浸食が進んでいるせいかマサのザレ場などかなりヤバイところもある。

 いくつかのアップダウンを繰り返して着いた不動岳の広い頂上部はマサに覆われていて、コマクサのお花畑といった雰囲気。下りは大きく右に折れているが、コマクサを踏まないように気をつける。

 下りきった南沢乗越で、キヌガサソウとシラネアオイに元気づけられて南沢岳へ向かう。頂上直下はちょっとヤバイところもあったが、力を振り絞ってたどり着く。頂上には道標はなく、不動岳と同じくマサのコマクサ畑です。

 三角点のところでザックを下ろし、一服つけてしばらくボーとしていた。至福の時です。

 地形図には、山頂を巻くルートが記載されていますが見当たりませんでした。また、頂上部を縦断してから下るようになっていますが、南峰方向は崩壊が激しく立ち入り禁止となっていて、途中から左へ折れて下る新しい道?が拓かれていました。

 この先が四十八池です。未だ雪が残っていましたが、池の周りには、ミネズオウとチングルマの絨毯や、サンカヨウが咲いています。残念ながら、写真を撮るには、一度パラッときたくらい空模様が怪しくガスっていました。もう一度来てみたいところです。

 烏帽子岳は前に登っているので今回はパスして小屋に向かう。小屋へ着く手前で、雷鳥が一匹登山道に出てきて砂浴びを始めた。少し待ってあげる余裕は未だある。

 小屋に着くと同時に雨が降り出す。今日はビールではなくポン酒にする。

 最終日 5時20分に小屋を出て7時半に登山口に着き、トンネルを抜けて高瀬ダムに。タクシー相乗りを約束した4人がそれほど離れることなく下山できた。ダムの公衆便所で濡れタオルで体を拭く。やがてタクシーが来て、帰途についた。



コマクサ




雲海に浮かぶ朝陽の剱岳




クモマスミレ




オオバキスミレ




キバナノコマノツメ




シラネアオイ




テガタチドリ




キヌガサソウ




ロープの登山道 両脇はニッコウキスゲ




ヤセ尾根の危うい桟道




烏帽子岳と四十八池

烏帽子岳と四十八池




登山道で砂浴びするライチョウ

10.10.22-23 谷川岳は色とりどりでした

By , 2010年10月23日 9:35 PM

上越 谷川岳 天神尾根ロープウエー~ピストン トホホ山行

日程:10月22日 井の頭10:00–土合14:00—ロープウエ14:00--15:40ーー熊穴沢非難小屋16:30

10月23日 熊穴沢非難小屋7:00--山頂8:30--ロープウエー10:00--井の頭13:00

紅葉の谷川に行って来ましたが計画が失敗でした。金曜日の夜に出ればよいものを新橋で飲んで22日土曜日に出発した。

谷川山頂 オキノミミからトマノミミを眺める


ところが関越が渋滞してロープウエーに14時着、ロープウエーは1,5時間待ちで大混雑していて既に負けていた。天神からの登りはくだりのラッシュで前に進めない、4時を過ぎているのに続々下りてくる、最初は吾作新道を下る予定であったが山頂小屋が満員なので熊穴沢非難小屋で泊まることにした。5時半を過ぎると暗くなり、誰一人いない静寂が支配する。周辺で遭難死した亡霊が活動する時間である。ラジオを忘れたので寂しい限りであったが無線で数局と交信をする。一人鍋でビール→焼酎といつものパターンで食事が続く。夜は満月で星は見えなかったのが残念だったが明るい夜になった。

天神尾根 天狗の溜り場岩に集う登山者


23日日曜日、あまりの静けさに起きたら6時30分であった、寝坊した、7時30分出発この時点で土樽駅に下山はあきらめた。何度もあるいている道だがオーバーユースで荒れていて歩きにくい。天狗の溜り場、天神ざんげを通過していつもの道標、そして小屋に向うと窓全てから寝具がぶら下がって干されている、昨晩は廊下まで人があふれていた。小屋前に机があってアンケート調査をしていた。約束の山頂は静かだった。西黒を下ろうとしたが入口で中級以上の通過という看板があり、ビビッて天神に向う。
しばらくすると多くの登山者が登ってきた、タイツにスカート、短パンなどカラフルで非常におしゃれな女性登山者が増えてうれしかった、是非雪山にも来てほしい。天神スキー場は雪の前の草刈の真っ最中で草の香りが匂っていた。軟弱者はまたくだりのロープウエーに乗って土合に下り、久しぶりに門平さんに挨拶をしてから、風呂にも入りず混雑の土合水上を後にして家路を急いだ。
混雑はひどいものがあったが、混雑は一部なので工夫をすれば、紅葉と美女を見物できる。本日ニュースで天神平スキー場の雪景色を報道していた、暗くなって木枯らしが吹いている冬はそこまで来ている。

by mio

 

10.10.16-17日光根名草山

By , 2010年10月17日 9:09 PM

2010年10月16日から17日

日光 丸沼から根無山経由念仏平小屋宿泊し金精峠下山し車回収でモンキーバイクで丸沼まで向かう。

メンバー:L灰谷、矢嶋、三尾

日程:16日:丸沼7:30分ーー念仏小屋16:20  17日:念仏小屋6:00--金精峠トンネル8:30

15日金曜日、週末のにぎわっている東京駅八重洲を8時に出発し、関越高速沼田ICから白沢村の道の駅にある六角堂に宿泊する。備品全てそろっている別荘であった。
ここでリーダーの誕生日祝いを盛大に行った。翌日、駐車場に泊まっている車が多いのに気がついた。道の駅に新しい利用法だ。

16日モンキーバイクを下山予定の金精峠トンネル日光側にデポして丸沼に向かう。

丸沼から湯沢峠、峠から近道で稜線を藪こぎすることも考えたが、朝 露でぬれているし密藪なので来年下り坂の逆コースでチャレンジすることになり、通常の登山道コースになった。日光沢温泉までは展望台から滝の見学ポイント もありました。キノコが豊作だったが、食べることの出来るキノコをの知識がないので残念だった。

まったく人には合わなかった。温泉に近くなってくると人も でてきた。一度沢に下りてから根無山までの標高差は大きく、つらい登りが続いたが、灰谷リーダのザックには秘密兵器がたくさん詰まっていて重かったので、私にとっては理想的な速度で登ることができて助かった。矢嶋さんとの山行は久しぶりであった、男二人ならば無口であったが彼女のおかげで会話が弾 みつらいのぼりも楽しく歩くことが出来た。

念仏小屋は新しくなって快適であった。水場もあるがトイレはない。到着後10分後に11名のガイジン集団が到着していっせいににぎやかになった。めげずに、赤提灯といわれながら正統な酒盛りを行う。翌日、矢嶋さんに二人はけしからぬセクハラ発言をしたので、強制終了させたが、寝た瞬間にイビキをかいていていたという、小屋の外に逃げ出した人もいるはずと脅迫されてしまった。写真を見ると確かに顔は真っ赤であった。

温泉岳、白根山を正面に見ながら金精峠に向かう。峠にはお堂の中に金精様が鎮座している。ていねいに拝んでから急坂を国道のトンネルまで下りる。リーダーはここから丸沼までモンキーバイクで車の回収に向かった。ありがたかった。
待っている一時間の間に矢嶋さんから、肩こりについてマッサージを受け て同時に説教も受ける。酒を飲みすぎないことと肩がこるとは肩がこる行動・考え方をしているからだと、三角巾講習会のように明快に言われてしまったので、 実は本日で3日間も禁酒している。よき友を持つことは人生に宝である。湯の湖で温泉に入り、一路渋滞もなしに東京駅に向かった。
今年の紅葉は不作である。

by mio

10.08.12-15 朝日連峰縦走

By , 2010年8月12日 8:53 PM

以前から行きたかった朝日連峰にいける機会がめぐってきた。急遽とれた2日間のお盆休暇、これに週末をあわせて4日間。予備日を一日いれて、縦走するに十分かと思えた。一人でも行こうと思っていたが、声をかけたら、Aさんが同行してくれることになった。

8月12日(木)「七曲りで濡れネズミ」

11日夜新宿発、鶴岡行きの夜行バスにのる。渋滞の影響で、1時間30分遅れ鶴岡着。1本目のバスに乗り遅れ、8:38発の2本目のバスにのり、大鳥登山口を目指す。バスを乗り換えて、泡滝ダムに10:50に着く。乗客は我々2人だけ。台風が東北を目指しているというが、今日は稜線は歩かないし、昼過ぎに宿にもぐりこめばなんとかなるだろう。覚悟を固めて、大鳥小屋目指して歩き始める。大鳥川はうつくしく、いくつもの滝が流れこんでいて、秘境といえるにふさわしい様相。心もうきうきしてくる。途中、沢から何度も美しい水がとれ、喉を潤し、最後は唯一の急な登りといえる、「七曲り」で振り出した雨と、自らの汗でびちょびちょになりながら、2時すぎ、ようやく小屋についた。少し神経質だけど、親切な管理人さんが迎えてくれた。お客は我々2人と四国からのちょっと木奇妙な女子大生5人組みだけだった。台風は進路をやや北にとり、夕方5時ごろ秋田に上陸したそうだ。夕方6時ごろには風も収まったが、雨は一晩中に降り続き、屋根の下にいるありがたさをひしひしと感じた。100人収容可能な清潔な小屋の2階を二人締めし、濡れ物をほしまくった、贅沢な夜だった。

8月13日(金)「雪渓のあるところ、ニッコウキスゲあり」

6時おき、8時発。やや出発が遅いのは、雨がいつまで残るのか判らなかったから。でも出発するころには雨もあがり、雲もすこしづつ高くなっていた。千鳥池の周辺でうろうろするうちに、結局8時半オツボj峰コース登山口より上り始めとなる。なかなかの急登。汗がぽたぽた落ちる。が、のち、枝尾根から草原にでて、気持ちのよりお花畑となった。藤色のきれいなマツムシソウが沢山さいていて(Aさんにとっては、“スズムシソウ”)、小さなチシマリンドウと秋の到来を思わせるミヤマリンドウとあわせて青系のハーモニーが美しい。そして時折ニッコウキスゲの蛍光オレンジやハクサンイチゲの白が加わる。オツボ峰の手前のコルの雪渓で水をとる。冷たくて、うまい!調子にのってまた次ぎの雪渓で水を取ろうとしたが、地形が谷状になっていないので、とれない。雪渓というだけでは駄目なんだと知る。そんなこんなで、寄り道だらけで、以東岳についたのは13:00、コースタイムを1時間遅れだが、タイミングは抜群。ちょうど空が晴れてきて、遠く朝日岳の山頂まで一望できた。青空の下、あの草原を朝日岳まで歩いていくかと思うと幸せな気分になる。そして今日の宿はその半ばにあるオレンジ色の屋根の狐穴小屋。以東岳山頂でであった単独行の男性は、100名山を目指して名古屋から来たそうだ。朝日岳が71個目で以東岳―朝日岳の往復を2泊3日でやるのだそうだ。いきいきと語るその様子に「目標があるってすごいですね」と感心するAさん。目標意識の薄いわれわれはのんびり歩き、狐穴到着が4時。散々遊んでしまった、楽しい日の締めくくりは、ビールで乾杯。宿は、例の女子大生5人のほかに、百名山君と、百戦錬磨さん、そして、狐と狸。だれかさんのいびきがことのほかひどく、夜中、百名山が、悪態をついているのが聞こえた。

8月14日(土)「仙人の稜線から下界へ」

朝起きたら、強風と雨。天気予報が大はずれ。狐の管理人さんいわく、今日は一日雨、そして雨は16日まで続くという。困ったなー、ふと出発前に調べてきたエスケープルートを思い出し、管理人に相談してみると、それがいいと、下にある宿まで紹介してくれた。美人?が二人いくかもと、電話まで入れてくれたらしい。Aさんも心なしか安堵の表情。外にでて風雨の中を歩き始めてみると、想像よりも風が強くなく、歩くうちにこれなら、朝日岳までいけるんではないかという危険な気持ちがムクムクとわいてくる。この際、ちょっと無理をしてでも完走したいなあ。Aさんの気持ちをちらっと探ってみるが、「それはないでしょう」と、きっぱり否定。雨が降っているのに、行ってもしょうがないじゃあないですか。。。ま、そうよね。今は行けても、このあと、どんなに天気が悪くなるか判らないし、そのちょっとした自信や傲慢さが事故に繋がるんだと、自分にいい聞かせる。どんなやる気も天気という自然には勝てないんだよと。。。2時間で竜門小屋に到着。コースタイムより1時間近く早い。先頭を歩いていたがAさんは小屋の前でありえない、という風にキョトンとしていた。小屋で、コーヒーご馳走になり、30分ほど休憩して、歩き始める。竜門岳ピーク手前の分岐で宿に電話をいれるが、携帯がなかなか繋がらず、雨はここぞとばかりにひどくなる。ようやく、電話が繋がり、日暮れ沢小屋まで、宿の車が向かえにきてもらう約束を取り付け、ほっとする。分岐で方向を南西にとり、しばらく細い尾根が続く。晴れていたら相当美しい所のようだが、今日はほとんど何もみえない。雨は横殴りに体に打ちつけ、登山道を水が流れ、さながら沢の源頭部を歩いているような感じだ。「こんなんなら、沢靴をもってくればよかった」、などと、心にもないことを言いながら、ヒタスラ歩く。まるで修行のような世界だが、気晴らしに今までみた花の名前あてクイズなどをAさんに課しながら、前に進む。そのうちにうっすらと浮かびあがった、ピークとその下に折り重なる沢山の稜線と雲海がみえ、まるで仙人に出会いそうな風景だった。この仙人の丘を境に、ようやく、風と雨が弱まってきた。生命の危険がなくなると、今度はただただ下りがうっとうしくなり降りてきた自分が悔やまれる。この雨の中を登ってきたいくつかのパーティーにであった。明日はもっと雨がひどくなるというのに、あえて登ってくるなんて、相当のツワモノなんだなあ、と感心。ようやく1時20分日暮れ沢の小屋に到着した。2時すぎに橋本荘のおっちゃんが、迎えにきてくれ、寒河江川のほとりにある、素敵な民宿に1泊お世話になることとなった。

8月15日(日) 降り続く雨と「修行」と「煩悩」と

夜から、朝まで雨が降り続き、宿の前を流れる寒河江川が氾濫スレスレまできていて朝6時、焦って起きた。後で聞くところによると、こんなんまだまだ序の口で、このあたりは、めったに水害はないそうだが、下がこれでは山の上は相当ひどそうだ。朝日岳で出会ったいろいろな人々のことが心配になった。あの学生グループは狐穴小屋で停滞を決め込んでいたが、大丈夫だろうか、百名山君は無事往復できたのか?竜門小屋でであった沢グループは? 沢という沢があふれ、登山道が通行不能になっているのではないか。。。結論からいうと、我々は昨日下っておいてよかった。 帰りは、月山湖から高速バスで山形駅へ、そして、Aさんと別れ、山寺に寄り道した。山寺は参道が山道になっており800段の階段をのぼる「修行」で「煩悩」を忘れられるとのことだったが、、我々がただってきた雨の中の下山のほうが、数倍「修行」ぽく、「煩悩」を忘れるに適しているといえた。それでも明日からの東京の職場での「苦行」を思うと、お参りをしないわけにはいかなかった。

今回行けながった、竜門から大朝日、古寺鉱泉、またリベンジしたい。

by kamome