2日目。
白樺荘の展望台からは朝陽を浴びる旭岳のくっきりとした全容が眺められた。今日も晴れそうだ。これからあの山頂を目指す。
白樺荘から旭岳 |
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朝食後、旭岳スキー場に向かった。そこはうわさ通り外人だらけ。ここ数年で一気に増えたらしい。ロープウェイで登山口へ。眼前には抜けるような青空のもと、旭岳がどっしりと構えていた。地獄谷からは噴煙が立ち登り、それを取り囲むように尾根が続いていた。これから約3時間のハイクアップだ。南側の尾根に取り付いた。登高する一行と旭岳がなかなかの絵になった。百名山だけあって一般登山者も多かった。南側には十勝連峰が峰々をつないでいた。そのはるか向こうには芦別岳と夕張岳が見えていた。大きく切れ込んだクワウンナイ川の源頭にはトムラウシ山が鎮座し、西のはるかかなたには羊蹄山や暑寒別岳がその白い山頂を浮かべていた。360度絶景の大パノラマが展開していた。
旭岳をバックに |
地獄谷を抱く旭岳 |
旭岳を目指す |
絶景!十勝連峰 |
ハイカー |
あれが旭岳 |
トムラウシ山 |
トムラウシと十勝平野の雲海 |
阿寒岳 |
ツボ足登高 |
7合ぐらい登ったところからツボ足となり、山頂に近づくにつれて風が出てきた。山カゲから東の方が覗いてきた。その先には阿寒岳が見えていた。そうしていよいよ旭岳山頂(2291m)に着いた。厳冬期に北海道の最高地点に到達できたのは運がいい。山頂からも絶景がぐるりと繰り広げられていた。
もうすぐ山頂 |
祝!旭岳登頂 |
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しばらく大パノラマを堪能して滑走開始。山頂付近はカリカリのアイスバーンだった。北西斜面を慎重にトラバースしながら滑走斜面を探した。偵察に行ったガイドさんが戻ってきた。やはり南斜面は雪が着いていないよう。北東斜面を滑り、途中からトラバースしながら南斜面に回り込むことにした。波状にカリカリとなった斜面をおそるおそる滑った。足への負担も相当だった。
北斜面を滑る |
カリカリ斜面 |
ガリガリ |
アイスバーン |
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ここでお約束、またしても若がやってくれた。なかなかおりてこないと思ったら無線でビンディング破損の連絡が。このアイスバーンで若の巨体を支えきれずフロント部分が真っ二つに割れてしまったようだ。板を背負って歩いておりてきた。「下山家」(GEZANKA)の誕生である。下山家とは山を下ることを専門とする者のことをいう。「下山家、出発します」と言っておりていく姿にはさすが専門家といった風格が漂っていた。下山家を横目にわれわれはパウダーになってきた斜面を堪能した。滑るたびにそのうしろを下山家が悠然と歩いてくる、こんな光景が何度か続いた。相変わらずの眺望と圧倒的スケールの雪原を満喫しながらゴンドラ降り場に戻ってきた。
下山家が行く |
大雪原を行く下山家 |
堂々たる下山家 |
雄気堂々 |
大雪原のトラバース |
絶景十勝 |
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ゴンドラで下りる下山家と別れ、われわれはスキー場を滑りおりた。どの斜面にも隙間なくシュプールが描かれていた。外国人の仕業だそうだ。「パウダーを求めるこの執着心には感服します」とはガイドさん。見渡す限りのパウダー斜面すべてにシュプールがついていた。 こうして2日目が終了した。
この日は絶好の厳冬期登山となった。 一行は白銀荘に向かった。道中に見た夕陽に映える十勝連峰は圧巻だった。オプタテシケ山のハート形の火山壁もはっきり見えた。山々は真っ白な雪に覆われていた。
十勝連峰
白銀荘は噂通りの施設で、町営とは思えないほどきれいだった。温泉が格別だったのはいうまでもない。
白銀荘 |
ウルスカ恒例になりつつある北海道ツアーに行ってきた。
すったもんだの珍道中を3回に分けてお届けしたい。
■メンバー
L:CTさん、SL:DIさん、TMさん、HIさん、YSさん、DFさん、KKの7人+ガイドさん
■日程
<1日目:2/20>
旭川空港からお迎えのガイドさんの車で黒岳スキー場へ移動し黒岳ロープウェイとリフトを乗り継いでゲレンデトップへ。黒岳の肩までハイクアップしてオープンバーンを滑降。登り返して沢を滑降。白樺荘泊。
<2日目:2/21>
白樺荘から旭岳スキー場へ。ロープウェイでスキー場トップへ。ハイクアップで旭岳登頂。北西斜面を滑降しトラバースしながらスタート地点へ。スキー場を滑降し終了。白銀荘泊。
<3日目:2/22>
白銀荘から車で富良野岳尾根の取り付き点へ。堰堤上部を渡渉しハイクアップスタート。ジャイアント尾根を登高し森林限界を過ぎたあたりから右の尾根にトラバース。途中のノートラックの沢を滑降。登り返して尾根上のオープンバーンを滑り、途中から先ほどの沢に入り込んで滑降。トラバースしてスタート地点へ。TMさんとKKは帰京のため旭川空港へ。白樺荘泊。
<4日目:2/23>
白樺荘から上忠別岳に移動。雪質が悪く滑走できず、ネイチャートレッキングとなる。早々に切り上げて、旭川でグルメ散策後帰京。
*****
突っ込みネタが尽きないのはウルスカ山行毎度のこと。今回の珍道中、誰が何をやらかすのやら・・・。
まずは1日目。
早朝の羽田空港。KK(拙者)のザックがX線検査装置を抜けたとたん、係員があわててかけ寄ってきた。「なにかノコギリ的なものが映ってますが・・・」。しまった!スノーソーを入れっぱなしだった。その一部始終を一行がニヤニヤしながら見ていた。「しめしめ、朝からいいネタいただいたぜ!!」と言わんばかりの笑み。しばらくこのネタでいじられることになるだろう。まったくの不覚だった。他にも2人が引っかかったようで、YSさんのショベルは宅急便で強制送還となった。朝からドッタバタ。今回も出だしは上々だ。
旭川空港で地元のガイドさんと待ち合わせ。今年は雪が極端に少ない上にここ最近はほとんど降っていないとのこと。激パウは期待できないかも。一方天気は最高でここ3日間は晴天が続きそうだった。2日目がもっとも安定するらしく、翌日に旭岳山頂を目指すことにし、今日は黒岳を訪れることになった。
旭川空港 |
クルマに乗り込み黒岳スキー場へ向かった。ツアー中はガイドさんが運転してくれるため楽ちん。車中では部長(TMさん)が舌好調。手荷物検査ネタで容赦なしの攻撃が続けられた。
出発準備 |
移動中 |
2時間ほどで黒岳スキー場のロープウェイ乗り場についた。黒岳スキー場は厳冬期に閉鎖し前日に再オープンしたとのこと。平日ということで駐車場はまばらだった。ロープウェイでスキー場へ。スキー場のブログに載せたいとのことで集合写真を撮られた(その夜、ちゃんと載ってました)。黒岳の雄姿を正面にリフトに乗ること15分でスキー場トップに着いた。
黒岳スキー場へ |
黒岳を正面に |
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さっそくシールを付けて登高開始。雪面が硬くクトーを着けることに。ここで若(HIさん)がやってくれた。スキーより幅の狭いクトーを持ってきたらしい。「何本もスキー持ってっから間違うんだよ」「一番大きいの持ってくりゃいいんだよ」・・・。ここぞとばかりボコボコに。やれやれ先が思いやられる。
登高開始 |
黒岳を目指す |
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肩のあたりまで登ったところで山頂付近がガスに覆われてきた。できれば登頂したかったがガイドさんの判断で滑ることに。いい感じのオープンバーンをガイドさんが先行し我々も続いた。そこそこのパウダーで十分楽しめた。
さあ滑るぞー |
夢の跡 |
登り返そうとシールを着けていると。またまたやってくれました。DIさんの板が猛烈な勢いで斜面を滑りおりていった。いったいどこまで流れたのやら・・・。「状況によっては登り返しは中止します」といってガイドさんが回収しにいった。この上のおいしい沢斜面が滑れなくなるかもしれない、と思ったとたん、DIさんに向けて「今夜のビール、ごちそうになりまーす」「ガイドさんにはワイン1本だな」と猛攻撃が始まった。そこにはうなだれたDIさんが・・・。無線で「回収しました。15分ほどで上がります」との連絡が。途中の木に引っかかっていたらしい。最悪の事態は免れたようだ。ガイドさんが一本の板を背負って登ってきた。「さあ、これから板の授与式が始まります。みなさんカメラの準備はOKですか」これでもかと若がたたみかけた。
板到着! |
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登り返して沢を滑り、樹林帯を抜けて戻った。すったもんだの1日目はこれにて終了。大雪山白樺荘で温泉につかって就寝となった。
翌朝の白樺荘 |
●天気は最高!さあ出発。
今日は乗鞍スカイラインの高山側にある猫岳(2581m)の山スキーだ。山頂を目指し往路を戻る登山的なルートで山スキーらしい山行を楽しめそうだ。出発点の久出牧場近くのチェーンスペースに着くとTYG6期のMSさんと偶然?会う。それでは同行しましょうとなり、YS、TM、AM、TS、MSの5人のパーティーとなった。風無し、雲ひとつ無い天気で絶好の登山日和。8:00スタートのタイムアウト13:00と決めて標高差1230mを登り始める。すでに先行者のトレースがあるのでペースを稼げる、楽チン登りで進んで行く。2300m付近で槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六の北アルプス山々の風景に満足したころで・・・・
天気がいいと足も軽い。
猫岳をバックに登るぞ
真ん中が笠ヶ岳かあ
●まさかの (;_;)
11時頃からTSさんのペースが落ち始め、足の調子が悪いと12:30(2300m)でギブアップ宣言。ここで待っていると言うがはぐれる原因になるため考え直してもらい、タイムアップの13時まで頑張ってもらい2400mで終了となった。あと150mで猫岳手前の大崩山のピークを踏めれば良かったのだが敗退となった。
敗退場所は密な樹林帯
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四苦八苦からニコニコパウダーへ
敗退場所からは樹間の狭い凸凹の尾根ラインを四苦八苦しながら滑って行く。乗鞍スカイラインに出てスカイラインを横切るラインを取るとそこはパウダー斜面の連続で途端に楽しくなる。14時をすぎても1300m以上の北斜面は雪をいい状態で残してくれた。これが登り始めの久出牧場まで続いていて楽しく下山できました。
●新しい雪遊び道具
「雪板」を御存知ですか?自作のスノーボードと言いましょうか。ビンディングは無く、サーフィンのように板に乗って滑るもので私は初めて見ました。雑誌で知ったのですが日本発のものだそうです。久出牧場の最後の斜面で遭遇して、拝見させてもらいました。合版を接着剤で張り合わせ、トップ部分をせり上げてありました。斜面に板を水平に刺して乗ったらトップを落として一気に滑り降りる見事なライディングを見せてくれました。自作で遊べるのがいいですね。
これが雪板
TYG(東京山スキー学校)12期生のかぐら講習にあわせて、2015年2月14-15日和田小屋を貸しきって同窓会山行を実施しました。 ここ数年なかなか和田小屋の予約がとれなかったため、久しぶりの同窓会でということで49名が集う大盛況の会になりました。
卒業生の行動は期ごとに分かれて、雁が峰、中尾根、反射板、東谷山などそれぞれ計画していましたが、当日は大荒れの天気でとても山に入る状況ではなく、結局各期とも山行計画は断念しゲレンデのパウダーを中心に滑ることになりました。 ただ、二日間ともかなりの降雪でゲレンデ周りでも十分満足できる状況。和田小屋から先はリフトが1本しか動いておらず一般のお客さんが少なかったこともあって、膝パウをがっつり堪能できました。
夜の懇親会も終始盛況でした。みなさん個性的な方々ばかりで、また各期ごとでもそれぞれのカラーがありユニーク。この山スキーでつながったネットワークは今後も是非大切にしていきたいと思った夜でした。
集合写真
2015年2月6日-8月 DIさん、HFさん、CTのTYG9期出身の3人で八甲田へ。宿泊は運よくとれた酸ヶ湯温泉。酸ヶ湯のガイドツアーに入りました。
激パウを期待してましたが、まさかの「ここしばらく雪が降っていない」パターン。ニュースで豪雪が報道されていたのは年末から1月にかけてでそれ以降パタリと降らなくなったと、ガイドさんがこぼしてました。なので、ガイドさんが探してくれた裏の方の斜面で滑らかなクリーミーパウダー(深さ20cm位(笑))を地味に楽しみ、ブナの林のツリーランを楽しみ、景色を楽しみ、温泉を楽しみ、お酒を飲む。というまったりとした温泉旅行的な山行(?)となりました。以前会に所属していたAKSKご夫妻と遭遇し飲みながら交流できたのも楽しかったです。
1日目銅像コース前岳北東面(たぶん) |
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二日目温泉コース。快晴で樹氷がキレイでした |
6畳間で寛ぐ御仁 |
酸ヶ湯自炊棟6号館風情ある廊下 |
3日目大岳コース(入り口だけ) |
8:30野沢温泉スキー場長坂ゴンドラ駅に3人のテレマーカーYS,TM、YC、アルペンスキーのAMが集まった。スキー場トップの毛無山の東斜面と1633ピークのある尾根周辺でパウダー狙いである。パトロールに計画書を提出しゴンドラ、リフトを乗り継いで山頂に行く。 山頂のやまびこゲレンデは気温マイナス8℃、快晴でいいコンディションだ。ファーストトラックを求めてスキーヤー、ボーダーが先を急いでいる。私達は目立たぬようにロープを潜り山に入った。さっそく東斜面に滑り込むとサラサラの軽い雪でターンごとに雪が舞う。いいっすね!マイナス8℃最高。下の林道に降りて至福の一本を滑り終えた。林道をを登り返しゲレンデに戻りリフトで毛無山に戻る。この1サイクル約50分ぐらいのお手軽なルートでパウダーを楽しんだ。 次は尾根を下り東のコルまで行き、100m程登り返して東の1633mに向かう。ピークに着き、周りを見るとどこも素晴らしいブナ林帯の斜面が広がっている。ゲレンデから1時間足らずで遊びべるいい所を見つけたなぁ。どこもいい斜面なので迷ってしまうが北斜面を滑り、林道に降りてまた登り返すことにする。北斜面は12時ごろであっても雪がいい状態の保たれ、またまたパウダーランを楽しませてくれたのでした。 4月に待ったらピクニック気分でザラメの斜面を楽しみに来よう。
これから行く1633ピークを見る
この深雪です
1663mの北斜面
スキー場ではルールを守りましょう
ボクの★ルート
M1隊長『入念な下調べを重ねた結果の、ルートですが・・・どうでしょう?』 S隊員『こんな感じですよね。いいんじゃないでしょうか。ボクも賛成です(さすがM1隊長)』 N隊員『ddddでも、これって、2回も飛び降りませんか?』
ウルスカNo.1の切れ者が引いた(ご意見番も賛成)ルート
で 、N隊員のかる~い調査と、妙に真剣な考察の結果・・・・
私の★ルート
大きい表示もなんなので
全員(N隊員除く)『・・・・・(自殺ルートかぁ!)』
マツ隊員『あのルートさ~、盛り上がったよぉ~』
M1リーダー『まあ、これも含めて入口だけでも確認しましょう(やさし~)』
N隊員『(負けない!)』
ルートが崩落!
2015、01、30深夜
(M1リーダー、M2サブリーダー、マツ隊員、ちはるちゃん隊員、S隊員、N隊員、チェリー隊員:風邪で欠席)
1月24、25の黒姫山、山スキー企画は24(土)黒姫山、25(日)の関温泉スキー場のBCエリアと2本立てで滑って来ました。関温泉スキー場BCの報告をします。
前日の好天と降雪が無いために非圧雪が売りものの関温泉スキー場は前日のトレースが凍り雪面はボコボコ、バリバリの荒れた状態。リーダーはゲレンデ裏手の樹林帯を試すがここも同じように荒れており、それではとリフトトップからハイクアップして陽が入りずらい、旧ゲレンデの東向きの尾根を狙った。そこは思惑通りで雪が良い状態で保存された樹林帯。2時間のプチ山スキーでしたが各自が満足な1本を滑ることができ、リーダーの読みに拍手です。
妙高が綺麗でした |
リーダ:ここからおたのしみ! |
ピンが甘いけど雪はこんな感じ |
1月の黒姫東尾根は裏切りませんね。好天に恵まれて視界が良く、バンバン飛ばせるパウダーランは最高でした。
9:00黒姫スノーパークのリフトトップから旧ゲレンデを登り始める。1時間登ったリフト跡で2名がリタイヤ宣言。準備の良いことに1日券を買っており、ここで下山しゲレンデで過ごしてもらう。他に3、4パーティーが入りすでにレースが出来ている。ラッセルをしない登りは楽チンでしかも先行トレースのライン取りがよく急なところも難なく登れて思わず脱帽しました。
今日は良く見えました
12:15 稜線に着く。妙高、火打山、遠くに野沢温泉など見事なパノラマを堪能したあとはパウダーツリーランである。13:15(2000m)登山道の尾根を狙いドロップインする。密な樹林の急斜面は慣れていないと気遅れするかも。ワクワクしている私達は躊躇なく滑り出す。樹が作る段差に合わせ、スキートップを落とし雪を飛ばしながら滑って行くこの感じは斜度があるからこその楽しさ。1700m帯を過ぎると斜面が寝て樹間が広めになる。スピードに乗せて滑る開放感を味わえるこの辺りも楽しいところだ。1300mを過ぎ、やぶが目立つ斜面を降りると東尾根の末端に着くて平地を移動して15:00ゲレンデに着きて山行は終了した。
晴れ間にガスが掛かって幻想的 |
ドロップイン |
乗って来ましたよ~ |
(^_^)でターン |
埋まって無いよ。滑っていますよ。 |
1700m辺りでしょうか |