0220-23北海道ツアー 2日目(2/21)
2日目。
白樺荘の展望台からは朝陽を浴びる旭岳のくっきりとした全容が眺められた。今日も晴れそうだ。これからあの山頂を目指す。
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7合ぐらい登ったところからツボ足となり、山頂に近づくにつれて風が出てきた。山カゲから東の方が覗いてきた。その先には阿寒岳が見えていた。そうしていよいよ旭岳山頂(2291m)に着いた。厳冬期に北海道の最高地点に到達できたのは運がいい。山頂からも絶景がぐるりと繰り広げられていた。
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しばらく大パノラマを堪能して滑走開始。山頂付近はカリカリのアイスバーンだった。北西斜面を慎重にトラバースしながら滑走斜面を探した。偵察に行ったガイドさんが戻ってきた。やはり南斜面は雪が着いていないよう。北東斜面を滑り、途中からトラバースしながら南斜面に回り込むことにした。波状にカリカリとなった斜面をおそるおそる滑った。足への負担も相当だった。
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ここでお約束、またしても若がやってくれた。なかなかおりてこないと思ったら無線でビンディング破損の連絡が。このアイスバーンで若の巨体を支えきれずフロント部分が真っ二つに割れてしまったようだ。板を背負って歩いておりてきた。「下山家」(GEZANKA)の誕生である。下山家とは山を下ることを専門とする者のことをいう。「下山家、出発します」と言っておりていく姿にはさすが専門家といった風格が漂っていた。下山家を横目にわれわれはパウダーになってきた斜面を堪能した。滑るたびにそのうしろを下山家が悠然と歩いてくる、こんな光景が何度か続いた。相変わらずの眺望と圧倒的スケールの雪原を満喫しながらゴンドラ降り場に戻ってきた。
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ゴンドラで下りる下山家と別れ、われわれはスキー場を滑りおりた。どの斜面にも隙間なくシュプールが描かれていた。外国人の仕業だそうだ。「パウダーを求めるこの執着心には感服します」とはガイドさん。見渡す限りのパウダー斜面すべてにシュプールがついていた。 こうして2日目が終了した。
この日は絶好の厳冬期登山となった。 一行は白銀荘に向かった。道中に見た夕陽に映える十勝連峰は圧巻だった。オプタテシケ山のハート形の火山壁もはっきり見えた。山々は真っ白な雪に覆われていた。
白銀荘は噂通りの施設で、町営とは思えないほどきれいだった。温泉が格別だったのはいうまでもない。
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