Category: 釣り

2017-5-2-山梨鹿留川ー釣り

By , 2017年5月3日 9:49 PM

前夜、談合坂SAで野宿し、朝6:00出発、都留駅の先、東桂駅の辺りから林道に入り、
最初の堰堤を過ぎた先の路肩に駐車し、入渓した。フライフィッシングの初の
本チャン渓流釣りです。ドライフライで、釣り上がった。岩がゴロゴロした、
山岳渓流といった沢で、ウエーダー着用なので、水に入ることは平気。しかし
魚はきません。途中で、数回 フライの側まできては、逃げていってしまいます。
フライを変えてもだめ。まだ修行が足りませんでした。16:00ころ、大きな2段の
堰堤に出たところで、フライをニンフに変え、インジケーターもつけて、堰堤下で
沈ませても、来てくれず、あきらめて退渓。堰堤横に、残置ロープがあり、
心配なく、林道に上がり、駐車地へ戻りました。帰りは、道志川の偵察をしながら、
一般道で、帰宅しました。次は、西丹沢の沢に入る計画をしてます。
山岳渓流堰堤大堰堤残置ロープ

2017-4-13秩父フライフィールド

By , 2017年4月14日 11:56 AM

ヤマメ15~20cmドライ

今年に入って、フライフィッシングの入門者用セットを購入して、多摩川の河原でキャスティング練習して、
川崎王禅寺や丹沢早戸川の管理釣場でトライして、今度は実際の渓流を使った管理釣り場で、ウエーダーを着て
の釣りで、秩父浦山ダム下の秩父フライフィールドに行ってきました。なんとか15~20cmのヤマメが
ドライフライにガバッときて、満足でした。

0721 釣りはうまくいかないものです。

By , 2016年8月29日 9:38 PM

台風の影響が少ない地域に行こうと前に調べた駒ヶ根の黒川に行ってみた。駐車場所に着くと4台の車が止まっていて先行者がいることが分かる。下見で来ているからまぁしょうがないとして、釣り人が入っていないところから始める。2時間ほど釣り歩くが魚が出ず、心が折れてくる。そのうち釣り人と別れたところまで来るとこの先に進む気が無くなってしまった。駒ヶ根まで来てこの結果である。釣りは都合良くいかないものだ。
夕方、様子の分かっている川に立ち寄るが渇水して水が少ない。結局ここも釣果なし、駒ヶ根釣行の成果はソースかつ丼を食べたことぐらい。

ふらりと入った食堂のかつ丼。明日は釣るぞ

ふらりと入った食堂のかつ丼。明日は釣るぞ



 

 

 

 

 

 

 

翌日は通い慣れた山梨の川に立ち寄り3時間ほどで7匹と楽しませてもらった。シースン後半になると魚が大きくなっているのがわかる。最近は釣人が減っている感じがする。やっぱり、釣人が少ないと魚が残り大きくなれるのかな。

渓流水族館


アマゴ 15センチ

アマゴ 15センチ


アマゴ 18センチ

アマゴ 18センチ


アマゴ 21センチ

アマゴ 21センチ


イワナ 18センチ

イワナ 18センチ

月山釣り山行

By , 2016年8月22日 7:28 PM

初日:8月6日
岩魚のいる川に行くのは一苦労である。この日はAM2:00に寒河江SAに着いて仮眠し、6:00に起きて月山の姥沢に行き、月山リフトに乗り、1520mまで上がる。1984mの月山まで登り、東側の肘折温泉ルートを980mまで下り釣り場になる立谷川に13:00頃に着いた。登ったり、下ったりと5時間ほど歩いたあとだがまだ仕事が残っている。ツエルトを張りテント場の設営し,薪集めといろいろ忙しい。これらを片付けてやっと一息である。
さて、目的の釣りは夕方小1時間ほどで7匹と魚影の濃さに感激。毛鉤を打つところ必ず魚が出て竿を竿をしならせる。20センチクラスが釣りごたえがあっていい。釣り上げた岩魚のうち2匹は夕食の一品とした。おかげで岩魚の塩焼き、ミズと高野豆腐の煮物、ごはんと品数のそろった夕食となった。


清川橋

清川橋が釣りのスタート地点


岩魚釣りの始まり

岩魚釣りの始まり


夕食の準備

夕食の準備


ミズと高野豆腐の煮物を作ってみました

ミズと高野豆腐の煮物を作ってみました

2日目:8月7日
今日の行程は標高980mテント場から1350m清川行人小屋までの沢登りだ。雪渓の雪解け水が各支流から流れ込んでいるのか水量は多く、落ち込みには白波を立て流れているが注意すれば遡行には問題ないだろう。昨日、探ったポイントは狙わずに新しいポイントに毛鉤を打っていくと早々に2匹掛けキープする。下処理をして、塩,コショウ、ローズマリー、ニンニク、オリーブオイルを合わせたものに漬けてザックにしまう。今晩のおかずは手に入れたのであとはキャッチ&リリースで釣りを楽しむ。巨岩帯などで落差が大きい流れのあとでも魚がいて、どうやって巨岩を超えるのか不思議に思う。それにしても魚が多い。なかなか釣りをやめられない。1300mまで上がり詰めのルートを捜す。地図で傾斜の緩いところを捜して進むが最後は根曲がり竹の藪の中を15分ほど進み、清川行人小屋に13:00に到着して月山釣り山行は終了となった。その晩はひとりだけの小屋でウイスキーを飲みつつ山行を振り返る。明日は月山に登り、姥沢に戻るだけだ。

朝の沢

朝の沢


支流からは勢いよく水が流れ込んでいた


岸に上がり詰めに入る

岸に上がり詰めに入る


清川行人小屋

清川行人小屋


岩魚のホイル焼きと鶏肉と高野豆腐の煮物

岩魚のホイル焼きと鶏肉と高野豆腐の煮物


P8080251

まだ花のきれいなところがありました。

 

 

 

 

160716-17 南アルプス野呂川釣り山行

By , 2016年8月15日 6:32 PM

2016年7月16日-17日

芦安~(乗合タクシー)~広河原~(バス)~野呂川出合~(徒歩)~両俣小屋。両俣キャンプ場テント泊。ピークハントなしののんびり釣り山行に行ってきた。


両股小屋

両股小屋


キャンプ場 超快適~。

キャンプ場 超快適~。

 

釣りをしない私は川の音を聞きながらひたすらのんびり。野呂川出合から両俣小屋付近は釣り人が多く、いくつもある堰堤ごとに釣り人が入っている状況。釣り師は口々に「魚はいるよ」、以上。要は魚がスレてて全然釣れないらしい。Kは、だましだましあの手この手で釣り上げたようだが、釣れてくるのはニッコウイワナとのハイブリッドばかりだそう。かつてのヤマトイワナの聖域は残念ながら見る影もないらしい。

イワナ

野呂川イワナ ヤマトイワナじゃない!


小屋付近の野呂川

小屋付近の野呂川


看板に偽りあり?

看板に偽りあり?

 

南アルプスに初めて行ったので、今度は北岳に挑戦したい。

 

秋田の渓流釣り 0716.17

By , 2016年7月25日 8:43 PM

秋田のこの川は1998年に訪れたときは型の良いヤマメが思うように釣れた。その時の釣果を期待して車を走らせる。釣り場までは人がほどんど入らないような軌道あとの道を2時間ほど歩いて着く。金曜の夜に自宅を出てテント場になる場所に昼過ぎに着いた。あ~遠いこと。一休みし、寝床、たき火の支度を済ませてから夕食のおかずを釣りに出る。竿を出してすぐに18センチクラスが釣れる、始めの1匹はこれからの釣果を祈りリリースする。続いて2匹目は小さくてリリースしたがその後は魚の反応は悪く、まったく釣れない。一度テント場に戻り夕食の支度をするが食材は米とカレーぐらいで貧弱だなあ。計画ではイワナを2~3匹食べる予定でいたのに困ったものである。暗くなるまで時間があったので再度、おかずゲットに出ると早々に当たりがあり、かかると同時によし食えるサイズとわかる引き挙げると25センチ程のイワナ。やっと夕食に一品加えることが出来た。やったね。献立はたき火炊きごはん、カレー、来る途中で採った山菜のミズで作ったおかか和え、岩魚の塩焼きと満足、満足。
翌日は昼まで釣る予定であったが8時ごろから雨が降り出した。2時間ほどで15センチサイズが3匹か、物足りないが撤収を決めて釣行は終わりとなった。
水量の少なかった今回は魚がどこかに散ってしまったのかポイント絞りが難しかった。魚のサイズが小さく、釣り人がたくさん入るようになったのかもしれないがテンカラの腕を上げて釣れるようになろう。昔はよかったなあ。


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高さ10mの怖い橋を渡らないと釣り場に着かない。


歩く幅はベニヤ板の幅のみ

歩く幅はベニヤ板の幅のみ


26センチ。おいしく頂きました。

26センチ。おいしく頂きました。


焚火はいいのう。ご飯もおいしく炊ける,

焚火はいいのう。ご飯もおいしく炊ける。

 

0710 山梨県笛吹川 渓流釣り

By , 2016年7月12日 11:35 PM

P7100025笛吹川に来るのは3回目。いつも同じ区間で釣り上がり、川の様子は分かってきた。前回まではあまり釣果は上がらず、魚が多いのか、少ないのかここは釣り場としてどうなのか考えていたが今回は9匹の釣果でいい感じであった。前半に立て続けに2匹釣った後、しばらく釣れず、あきらめて切り上げようと思ったときに峡東漁協の監視員に声を掛けられ、この上流部は熊出没地域で熊に追われた人の話や雑食性の熊は最近は鹿を襲うようになってきた話、沢は逃げ場の無い所なので声を出すなどくれぐれも注意するように念を押されてしまいイヤーな気分になってしまった。熊の話で多少ビビりながら釣り上がっていると急に魚が釣れ出すと場所に当たった。鉤を沈めて流せば、水面下でゆらゆらと魚の影が石の下から飛び出し毛鉤を咥え、水面上の毛鉤を深みから上がって咥えたりとこれこそテンカラ釣りならでは釣り味。最後の短い時間で7匹を釣れた意外な展開で竿をたたんだ。

山梨の川へ行ってみた。

By , 2016年5月17日 9:49 PM

5月の中旬を過ぎるとテンカラのシーズン。入ったことのない川にしようと山梨に行って来た。この日は川への下り口、上り口を捜しながらの移動で朝から夕方までうろうろしてしまった。おかげで山菜のわらび、ミズが取れたし、ニホンアナグマに出会えるという自分に取ってびっくりぽんの体験ができた。釣果はさほど良くなかったが良型のイワナ、アマゴが釣れたのでまぁ満足。


こんな渓相でした

こんな渓相でした


一発めのイワナ。20センチちょいの大きさ

一発めのイワナ。20センチちょいの大きさ


アマゴの20©センチ超え

アマゴの20©センチ超え


帰りの道で出会ったニホンアナグマ。わりとおっとりしてました。

帰りの道で出会ったニホンアナグマ。わりとおっとりしてました。

 

 

 

 

渓流釣り&縦走山登り

By , 2016年5月1日 10:11 PM

GW前半、山で寝たいなぁと思い。釣り&乾徳山~西沢渓谷の山行を申し訳なく出発の朝、提出した。このルートは日帰りでこなせると所だが午後遅くに登って上の避難小屋で泊まればいい計画とした。4/29の午前中は今季初の渓流釣り、いつもの川で3時間で3匹、こんなもんでしょう。いい感じのシーズンインでした。
乾徳山はカヤトあり、岩あり、富士山が見えと変化がある私の好きな山である。午後に登って、ツエルト泊まりで塩山の夜景でも眺めようと思っていたが寒気が降りて寒いので無人小屋泊まりにした。誰もいないと思っていたら乾徳山の岩を登りに来た山岳会のパーティーが来ており夜は楽しく過ごせた。翌日、乾徳山~黒金山~西沢渓谷の縦走路はほとんど人と会うこともなく静かな山歩きが楽しめた。西沢渓谷からはバスで乾徳山登山口にもどり車を回収しするころが出来る。


新緑の渓流は気持いい

新緑の渓流は気持いい


この沢はこのサイズかな

この沢はこのサイズかな


避難子は快適でした

避難子は快適でした


富士山はいいね

富士山はいいね


朝、霜が降りてました.あー寒い

朝、霜が降りてました.あー寒い


山頂です

山頂です

 

2015年9月19日-21日 黒部針ノ木跋渉記

By , 2015年9月21日 12:01 PM

「跋渉(ばっしょう)」とは、山野を越え、川をわたり、歩き回ること。
今回の山行を見事に表現した言葉だ。

それではさっそく黒部針ノ木跋渉記をはじめることにしよう。

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昨年の夏、ネットサーフィンで見つけた「針ノ木谷古道復活」の文字に目がとまった。古道に沿って流れる針ノ木谷といえば黒部湖にそそぐ憧れの沢。いつかは行ってみたい渓だった。

「針ノ木峠は古くから知られている。1584年(天正12年)12月に小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉と戦った徳川家康に、豊臣方との和睦を破棄し徹底抗戦を主張するため富山城主の佐々成政が浜松城へ面会に行ったとき、百人程の一行で厳冬期のこの峠を越えたとされている。」<ウィキペディアより>

その後、黒四ダムの建設によって平の渡しになってからは登山者もめっきり減り、この道は廃道同然となっていた。若いころ小屋への荷揚げで毎週のようにこの道を通ったという船窪小屋を営む松沢宗洋さんが、古道を復活させたいと数年前に2年がかりで開通させたという。歴史の重みをひしひしと感じるこの古道に興味津津となった私は、昨年の夏休みにこの古道を辿る単独行の計画を立てた。しかしながら雨続きの悪天候で断念となった。

あれから1年、今年のシルバーウィークにメンバーからほぼ同ルートの計画案が出された。直前になってリーダーがキャンセル。繰り上げで私がリーダーとなり、サブのSさん、Nさん、T嬢、S嬢の5名のパーティーで絶好の天候のもと計画は実行された。

<日程>
■9月19日(土)
扇沢⇒黒部ダム⇒平の小屋(泊)

■9月20日(日)
平の小屋⇒平の渡し⇒針ノ木谷⇒船窪出合(泊)

■9月21日(月)
船窪出合⇒針ノ木沢遡行⇒針ノ木峠⇒針ノ木雪渓下降⇒扇沢

<1日目>
扇沢からトロリーバスで黒部ダムへ。スキーヤーでごった返す時期にしか訪れたことがなかったが、今日は観光客に交じってのんびりだ。ダムを渡って黒部湖沿いの道を歩き始めた。ロッジくろよんの先の山道はハシゴのアップダウンありで結構歩きごたえがあった。対岸の雲が晴れて針ノ木岳とスバリ岳が姿を現した。黒部湖では遊覧船の「ガルベ」がひっきりなしに往復していた。あれで小屋まで乗せていってくれないものか。途中何本かの沢を巻きながら進んだ。小屋手前の中ノ沢で毛ばりを流してみた。さっそく反応があった、が痛恨のバラシ。イワナはいる。のんびり歩いたおかげで4時間半かかって平の小屋に着いた。かなり立派な小屋だ。


沢を渡る

沢を渡る


丸太の橋

丸太の橋


梯子の階段

梯子の階段


針ノ木岳とスバリ岳

針ノ木岳とスバリ岳


遊覧船「ガルベ」

遊覧船「ガルベ」


平乃小屋

平乃小屋

 

チェックインしてほどなく、イワナの様子を見にヌクイ谷へ。河口から釣り上がった。水量が多く流すポイントは少ない。淀みのポイントを見つけて毛ばりを浮かべた。黒い影が毛バリに飛びついてきた。手繰り寄せると精悍な顔つきの8寸の天然黒部イワナだった。カメラに収めてそっとリリースした。

ヌクイ谷の河口

ヌクイ谷の河口


黒部イワナ

黒部イワナ

その夜、小屋犬のモモが盛んに吠えていた。どうやらクマがたずねてきたようだった。

<2日目>
6時の渡しで対岸へ渡った。山歩きで船に乗る機会もなかなかない。対岸で上の廊下と奥黒部ヒュッテに向かう2組と別れ我々は針ノ木谷へ進んだ。

出発準備

出発準備


時刻表

時刻表


乗船場

乗船場


小屋方面へ戻る

小屋方面へ戻る

 

まもなく避難小屋を過ぎて谷へ回り込んだ。しばらく進むと日の出前の薄暗い中に輝く針ノ木谷が見えてきた。針葉樹林を流れる開けた沢だった。

避難小屋

避難小屋


避難小屋内部

避難小屋内部


針ノ木谷現る

針ノ木谷現る

 

昨夜、小屋の主人から仕入れた情報をもとに、今日は下流域で3手に分かれての釣りとなった(古道入口の上流に魚止めがあり、ビバーク地点の船窪出合付近に魚はいないとのこと)。Nさんは下流域の本流、Sさんは南沢、私が南沢出合上の本流。結果はNさん2尾、Sさん1尾、私が10数センチ3尾(全てリリース)だった。人煙乏しい深山としては甚だ魚影が薄いと言わざるを得ない。ここまで山奥の渓を釣っていると確実に魚が走るものだが、それがまったくなかった。期待は大きくはずれた。とはいえNさんは渓流釣りが今回で2回目。今夜のごちそうを手に満面の笑みだった。Sさんが釣った最大サイズを筆頭に3尾をキープして遡行を開始。

最初の橋(この先に橋はなかった)

最初の橋(この先に橋はなかった)


古道の看板

古道の看板


南沢出合

南沢出合


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


沢に遊ぶ女子

沢に遊ぶ女子


南沢出合下流

南沢出合下流

 

古道(高巻道)までは針ノ木谷の渡渉が何度か続いた。登山靴では難儀すると思われた。途中、単独者数名と、パーティ数組と出会った。マイナーコースとはいえさすがは北アルプスである。谷筋を1時間ほど進むといよいよ古道の高巻が始まった。もう少し谷沿いにつけてくれればと思うぐらい標高を上げる巻道だった。3、40分ぐらい登ってようやく水平のトラバースになった。古道でも2名の単独者に会った。古道の入口から1時間ほどで視界が開けてガレ沢に出た。ここで高巻終了である。

針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


高巻終了地点のガレ沢

高巻終了地点のガレ沢


高巻道の看板

高巻道の看板

 

高い陽がじりじりと照りつける中、巨大な岩が我々を睨みつけていた。そのたもとの白い花こう岩の中を針ノ木谷の清流が流れていた。何度か渡渉してビバーク地の船窪分岐に到着した。

睨みつける大岩

睨みつける大岩


渡渉

渡渉


船窪分岐

船窪分岐

 

当初は沢定番のタープ泊の予定だったがそこは標高1850m。相当の寒さが予想されたためワンポールテントとツエルトを持ちこんだ。さっそく設営し焚き木集めに奔走した。すっかり陽が落ちたころ上流から男女2名が下りてきた。彼らはわれわれの対岸にテントを張っていた。さあお楽しみ、いよいよたき火の時間だ。薄暗くなったころ火を入れた。

ワンポールテント

ワンポールテント


ツエルト

ツエルト

 

たき火を囲んで至福のひと時が始まった。たき火に渓の恵みをかざし、ビリー缶を無造作にぶち込んだ。今夜のために持ち込んだウィンナーとマシュマロを焼き、Sさんが持ってきた唐揚げをフォイル蒸しして酒のつまみにした。マーボ春雨とイワナの塩焼きで腹を満たしてからもどんどん酒がすすんだ。〆はイワナのコツ酒。こうして楽しすぎるひと時が過ぎていった。

渓の恵み

渓の恵み


楽しい楽しいたき火の時間

楽しい楽しいたき火の時間


たき火

たき火


たき火にはビリー缶がよく似合う

たき火にはビリー缶がよく似合う

 

<3日目>
朝4時に目が覚めた。あたりは真っ暗で、谷間にのぞく星空のもと渓の音だけが響いていた。メンバー達はまだ夢の中だ。たき木に火を入れ暖をとった。沢水を汲んだビリー缶をたき火に放り込んだ。5時も過ぎ、しばらくたってから空が白み始めた。渓が目覚めてきた。そのころメンバーが起きてきた。たき火で沸かしたお湯でコーヒーをすすった。朝のたき火も心地がいい。対岸の二人は早々に発っていった。スープパスタで朝食をとりながらのんびりと過ごした。撤収が終わり出発は7時過ぎになった。

今日は沢伝いに700m登り、針ノ木雪渓を1100mくだらなければならない。沢装備でのスタートだ。朝陽がそそぐ美渓を歩くこと20分ほどで針ノ木沢出合いに着いた。出合い付近には一斗缶がある絶好のテン場があった。

遡行開始

遡行開始


針ノ木谷源流を行く

針ノ木谷源流を行く


針ノ木本谷出合の標識

針ノ木本谷出合の標識


ビバーク適地

ビバーク適地

 

最初は巻道を進んだが一旦渓に下りてからは積極的に水線をたどった。小釜の巻きや小滝のシャワークライミングなど楽しい沢登りとなった。巻道を下るご婦人お三方を横目に軽快に登っていった。谷間から稜線がのぞきこれから向かう針ノ木小屋が小さく見えていた。Nさんは小屋のラーメンを楽しみにしていた。2時間ほど登ると水流も細くなりやがて消えていった。「水」と書かれたところが最初の一滴だった。谷筋から山道に変わったところで登山靴に履き替えた。

針の木沢を攻める

針の木沢を攻める


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。

針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。


水場の記し

水場の記し


最初の一滴

最初の一滴


小屋までまだまだだね~。

小屋までまだまだだね~。

 

「痛っーーー!!!」S嬢が叫んでいる。ハチにさされたようだ。親指と人差し指の間の付け根が腫れている。痛みでしばらく唸っていたがやがて収まったようだ。一時はどうなることかと思ったがなんとか再スタート。

登るにつれて木々が色づいてきた。紅葉の先鋒はナナカマドだ。赤い実とともに葉が真っ赤に染まっていた。正面に見える針ノ木岳山麓は赤や黄に色づき秋空に鮮やかに映えていた。森林限界を超えたころ振り返ると我々が辿ってきた沢筋が谷底からはっきりと確認できた。よくぞ登ってきた、と感慨もひとしお。最後の胸突き八丁を登りきるとようやく針ノ木小屋に躍り出た。

ナナカマドの紅葉

ナナカマドの紅葉


黄葉。紅葉。

黄葉。紅葉。


登るほどに黄葉してきた

登るほどに黄葉してきた


針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。

針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。


最後の胸突き八丁

最後の胸突き八丁


針ノ木小屋

針ノ木小屋

 

小屋では多くの人が思い思いに過ごしていた。針ノ木谷側から登ってきた我々にご婦人が興味津津のようで盛んに話しかけてきた。Nさんは真っ先に小屋に飛び込みラーメンを注文していた。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。


針ノ木峠のテント場

針ノ木峠のテント場


しばし休憩

しばし休憩

 

しばらく休んでから針ノ木雪渓を下り始めた。雪渓歩きはほとんどないようで簡易アイゼンは不要とのこと。ガスに覆われた谷のジグザグ道を黙々とくだった。日本3大雪渓のこの谷は雪崩の巣でもある。その地形はいかにも雪崩れそうな形状だった。岩陵が迫るノドと呼ばれるところはいまだ雪渓が残り左岸に巻道が付けられていた。これが結構な難所で鎖の連続だった。そこを過ぎてからも雪渓は続き我々は巻道に追いやられた。おかげでコースタイム2時間の大沢小屋まで3時間以上かかってしまった。大沢小屋からは約1時間で扇沢に到着。こうして楽しく充実した3日間が終了した。

針ノ木雪渓上部を下る

針ノ木雪渓上部を下る


高巻道へ

高巻道へ


のどの入り口

のどの入り口


のどの下部 くさりの連続でした。

のどの下部 くさりの連続でした。


針ノ木雪渓ののど

針ノ木雪渓ののど


雪渓を下る

雪渓を下る


針ノ木雪渓を見上げる

針ノ木雪渓を見上げる


大沢小屋

大沢小屋


登山口到着 おつかれさまでした~。

登山口到着 おつかれさまでした~。

 

今回の山旅、ピークが針ノ木峠でいわゆる山のピークハントが目的ではなかったが、湖の渡航あり、釣りあり、焚き火あり、そして沢登り、雪渓下りありと、実に変化に飛んだ楽しい山行となった。このようなバリエーション的ルートを開拓するのも一考である。