2016年3月13日 谷川岳

By , 2016年3月20日 10:45 AM

恒例の谷川岳山スキー。悪天候やメンバーの車横転ハプニングなどで中止が続き、数年越しに実現したのが去年。今年は9人が集まった。

■山行期間
2016年3月13日(日)

■コースタイム
天神平スキー場トップ(9:00)→熊穴沢避難小屋(10:15)→肩の小屋(12:15、12:30)→トマの耳(12:40、13:10)→肩の小屋(13:15)→熊穴沢避難小屋(14:10)→熊穴沢滑降(14:20)→西黒沢出合(14:50)→田尻沢コース(15:15)→国道(15:20)


トマの耳からオキの耳

トマの耳からオキの耳

 

山々はガスに覆われロープウェイからの眺望はない。ロープウェイからはこれから滑りこむ予定の西黒沢下部が遠望できるが、遠目でもわかるぐらい沢が露出していた。2週間前に下見に来たNリーダー曰く露出度はさらに増しているよう。天候も相まってメンバーのテンションは下がり気味。まずはいけるところまでいって、途中情報収集しながら熊穴沢の滑り込みを判断しようということになった。

ロープウェイのあとは350円を払ってスキー場のリフトに乗った。ゲレンデトップからの眺望はない。ゲレンデ外に出る際は一旦スキーを外すのがルール。一般スキーヤーと区別するためだ。一瞬晴れたガスの先に現れた稜線にはいくつかのテントと雪洞があった。天神尾根のスタートは下りだった。樹林の中を滑り降りた。最初のコルでシール装着。その間もアイゼンを装着した登山パーティが次から次へと続く。ボーダーのパーティも降りてきた。赤布の立つ尾根をシール登高。相変わらずのガスの中を黙々と登っていった。結構な急登である。しばらく行くと渋滞が始まった。岩場の斜面に皆が難儀していた。われわれも板をザックに固定し残置ロープを頼りに慎重に下りていった。下山のパーティ数名が長い時間待機していた。そして間もなく熊穴沢避難小屋のコルに着いた。

ここから天神尾根

ここから天神尾根


テント

テント


雪洞

雪洞


シール装着

シール装着


熊穴沢避難小屋

熊穴沢避難小屋

 

そこでは多くの登山者が休んでいた。右側にはノートラックの熊穴沢の斜面がのぞいていた。ロープウェイから見えた、滝が露出した西黒沢の状態が気にかかる。Nリーダーもこの時点では熊穴沢滑降の判断がつかない様子だった。とりあえずいけるところまでいこうということでトマの耳を目指すことで出発。

スキー板はザックにつけたままだ。ガスでよく見えないがすぐ先はかなりの急登。新調した軽量アイゼンを装着して歩き始めた。支度していると別パーティの一人がシールで登っていった。それをシール大好きN姉さまが見逃すはずがない。「あの人シールで行ったよね、シールで」と言いながらシールを着けはじめた。シールで登り始めたその人が早々に板を脱いだのも知らずに、N姉さまはアイゼン隊のわれわれを横目に急斜面を力強く練り歩いていった。私の上を横切ったN姉さまがキックターンで七転八倒している横をスキーを脱いだ例の御仁が超軽快に登っていった。「ウッソー。はずしたのー(怒!)」さすがのお姉さまも無謀さに気づいたご様子。死にそうな気分だったそうです。

急坂の登り

急坂の登り


アイゼン登高

アイゼン登高

 

まだまだ尾根は続いた。ボーダーのパーティが下りてきた。ボードはザックにつけたままだ。聞くと頂上付近は視界が効かず降りてきたらしい。ただ熊穴沢には入る、とガイドらしき人が話していた。 少し行くと今度はスキーを背負った3人パーティが下りてきた。やはりガスで視界がなく滑走は危険と判断したらしい。こちらもガイドツアーらしく大事を取ったと思われる。無念そうにおりていった。

いよいよ先行きが怪しくなってきた。滑降は断念か・・・。こうなったらピークハントに切り替えるしかない。相変わらずのガスの中を黙々とブーツ登高を続けた。西黒尾根ルートとの分岐を過ぎるとガスが一瞬晴れて大斜面を2人のスキーヤーが滑っていくのが見えた。それもつかの間、すぐにガスで真っ白になった。さらに登っていくと左側に黒いシルエットが浮かんだ。ようやく肩の小屋に着いたようだ。

ガスで視界なし

ガスで視界なし

 

肩の小屋の陰では大勢の登山者が休んでいた。メンバーが続々と到着した。トマの耳はすぐそこのはずだがガスでまったく拝めない。先鋒のS君が空身で登っていくと数分でトランシーバーから「トマの耳につきました~」との連絡が。山頂はすぐそこだ。

肩の小屋

肩の小屋

 

肩の小屋という大きな目標物があるため、せめてトマの耳からここまで滑降しようと我々はスキーで登ることに。これが唯一の滑降になるかもしれない。 トマの耳まではすぐだった。十数人の登山者が眺望のない頂上で登頂を祝っていた。吹き抜ける風もさすがに冷たく手が凍えた。せめて頂上で集合写真を撮ろうと準備していると大きな歓声が上がった。北側のガスが晴れて一気に視界が開けたのだ。すぐ先にオキの耳がはっきりと姿を現した。その山頂にいる登山者も確認できた。オキの耳に続く稜線の雪庇の上を一人の登山者が歩いている。なんという幸運だろう。我々が登った瞬間からガスが晴れたのだ。初春の谷川の山が峰々をつなぐ雄大な光景を夢中でカメラに収めた。

トマの耳からオキの耳

トマの耳からオキの耳


万太郎谷一望

万太郎谷一望


祝!登頂記念

祝!登頂

 

トマの耳からはガリガリの斜面を肩の小屋まで滑った。そのころ周辺の雲は消え西黒沢源頭の大斜面も姿を見せていた。そこは我々のために幕を開けた劇場のようだった。大雪原に全員がシュプールを描いた。アイスバーンに積もった新雪に気持ちよくターンを刻んだ。山の神様はわれわれのために劇場を解放してくれたらしい。歓声とともに全員が滑りおりたと思ったがFさんが下りてこない。そのころガスがかかり視界がなくなった。ガスの向こうからFさんの声だけが聞こえてきた。「ビンディングの調子が悪くて」金具の不具合で板がすぐ外れてしまうらしい。難儀しながら遅れておりてきた。

トマの耳から肩の小屋へ

トマの耳から肩の小屋へ


西黒沢源頭

西黒沢源頭

 

ガイド本では尾根は右側を滑りおりるとあるが、貧雪でブッシュが多くラインが取れない。ガスで覆われた稜線を斜滑降で戻った。いやはやヤセ尾根の滑降は疲れる。いくつかの急坂を降りると徐々にガスが晴れてきた。熊穴沢のコルもはっきり見えた。登りにN姉さまが難儀した急斜面を小回りで軽快に滑ると熊穴沢の避難小屋に戻った。

天神尾根の下降

天神尾根の下降

 

熊穴沢にはいくつかのトラックが刻まれていた。先ほどのボーダーパーティのものだろう。例の露出した滝が気にはなるが、先行パーティがおりたこともありNリーダーから決行の判断が下された。 左側の急峻な斜面には例年多数のデブリが見られるため、右側の樹林帯の尾根を攻めた。滑り出しはかなりの急斜面だったが昨夜降ったと思われる新雪のおかげで気持ちよくターンできた。沢筋を避けて右方向へトラバースしながら尾根を見つけてはシュプールを描いた。西黒沢に出合う最後の斜面は沢の中を小回りで一気に滑った。いやー爽快!!こうして熊穴沢を大いに堪能させていただいた。

Fさん

Fさん


Cさん

Cさん


N姉さま

N姉さま


Fくん

Fくん


沢を滑るSくん

沢を滑るSくん


尾根から尾根へ

尾根から尾根へ


西黒沢出合

西黒沢出合

 

西黒沢を合わせてからは沢の緩斜面をのんびり降りていった。雄大な谷川をバックにした滑降はなかなか絵になった。次第に沢が割れてきた。ところどころ清冽な流れがのぞいている。落ちないように慎重にラインをとる。しばらく進むと例の滝が現れた。ヤブが邪魔したが板を外してなんとか降りることができた。ここは杞憂だったようだ。思い切って滑りこんで正解だった。その先は雪が切れて沢を渡渉しながら下り、まもなくゲレンデボーダーが次々に滑りおりてくる田尻沢下山コースに出た。 ピークハンターもスキーヤーも大自然を堪能した大満足の1日となった。来年も楽しみだ。

谷川岳をバックに

谷川岳をバックに


西黒沢

西黒沢


露出した滝

露出した滝


雪はここまで

雪はここまで


渡渉

渡渉


楽しい一日でした!

楽しい一日でした!

2016年3月6日 BC コルチナ~中土駅

By , 2016年3月9日 11:39 PM

前日3月5日はてれまくりに参加。011

3月6日コルチナスキー場から中土駅までBC滑走

C会員と2名

9:33

ゲレンデトップ、林道を第5ペアに向かって滑走、シールなしで滑走ポイントへ移動。

9:47  007

滑走スタート、大崩落の脇を抜けて北東斜面へ。

10:07

沢底へ到着、少し休憩、シールOn、1,082mへ登高

10:34

1,082m到着、シールoff、休憩

10:48 013

林道に向けて滑走開始、林間急斜面を抜けると林道へ、眼下に中土駅までの展望。パウダーであれば絶好の斜面。

11:34

発電所脇の道路へ、中土駅まで徒歩すぐ到着。

13:04

バスで南小谷駅へ移動、駅前のラーメン屋で昼食014

14:25

コルチナスキー場の無料送迎バスで駐車上へ移動

以下、トラックデータ

コルチナ-中土駅

2016年1月23日-24日 八甲田山

By , 2016年1月24日 10:16 PM


楽しい雪原歩き

八甲田の大雪原

大雪の月曜日。東京。駅で足止めを食らって暇だったので酸ケ湯に電話したらキャンセルが出て予約できた。ラッキー!というわけで土日に八甲田弾丸ツアーを決行した。

金曜の夜行バスで新宿を出発。翌朝7:00の酸ケ湯従業員バスには間に合わず、朝市で海鮮丼を食べたり、ねぶたミュージアム・ワラッセで迫力の実物ねぶたを見学したりと時間をつぶし、10:15発の送迎バスで酸ケ湯に向かった。

青森駅前の市場

青森駅前の市場


海鮮丼。うまい!!

海鮮丼。うまい!!


ねぶたその1

わらっせはおすすめです。


ねぶたその2

ねぶたその2

1日目は午後のツアーから参加した。隊長ひきいるうさぎさんチームに加わった。集合するやさっそく滑走開始。定番の銅像コースかと思いきや、ゲレンデコースの方へ降りていく。ロープをくぐってオフピステに入り隊長の先導で次々と滑っていったが、15:00頃には早々にロープウェイ乗り場へ着いてしまった。なんか消化不良・・・。後から知ったことだが、この日の午前中、ツアー客の女性が転倒して膝のじん帯を痛め、隊長が背負って下りてきたというアクシデントがあったらしく、どうやらその疲労で午後は軽めのコースになったとのことだった。明日に期待。。。

ゲレンデ外を滑る

ゲレンデ外を滑る


沢をトラバース

沢をトラバース

今夜は旅館部に宿泊。豪勢な夕食をいただいたあとは千人風呂で名湯を満喫。巨大なヒノキの浴槽に大量の源泉が注がれる絵はまさに圧巻だ。

豪華夕食

豪華夕食


せんべい汁

せんべい汁


旅館部

旅館部


湯治部

湯治部


仙人風呂入口

仙人風呂入口


昭和初期の風情

昭和初期の風情

2日目。全国的に記録的寒気が南下する中、気圧配置の妙なのか、青森県は風もなく穏やかな天候。登っていくロープウェイからは弧を描く青森湾が見えた。今日も隊長のグループで総勢20名ほどがパーティを組んだ。「午前は温泉コース」。昨日はスキーヤーが相当入っているがノートラックであろう斜面に行ってみるとのこと。レーダーから少し滑ってシールを付け、赤倉岳方面を目指した。予想的中で途中の北面には誰も入っていなかった。全員が横に広がり、膝パウほどの新雪に一人一人がシュプールを刻んだ。初パウダーに満足満足。

滑走開始

滑走開始


滑走開始

滑走開始


シール装着

シール装着


ハイクアップ

ハイクアップ


ハイクアップ

ハイクアップ


青森湾

青森湾


ハイクアップ

ハイクアップ


楽し~~~。

たのしい~~~。

その後は沢筋をしばらくたどって斜面を東にトラバース。視界が開けた瞬間、目の前にいい斜面が拡がっていた。若干ブッシュが出ているもののラインは十分とれそうだ。ここも横一線に広がって思い思いにトラックを刻んだ。斜面はまだまだ続く。しばらく進むとブナ林のいい斜面があった。爽快に林を縫っていった。北斜面の雪はなかなか楽しませてくれた。冬の太陽がブナ林に差し込んできた沢筋をしばらくトラバースするとバスが迎えに来ている県道に出て午前は終了。さすがはガイドツアー、知り尽くした地形をひねり出しながら我々を楽しませてくれた。

沢を下る

沢を下る


ブナ林

ブナ林

午後。外に出るとみるみる雲が晴れてきた。隊長曰く「こういう日に山に入らないわけにはいかんべ」14時を回っていたが箒場方面へ歩き出す。これは期待できそう。青空のもと大岳と井戸岳がくっきりと見えていた。そこには空前の絶景が拡がっていた。「この冬一番の景色だ」と隊長も感心するほどの眺めだった。反対側には岩木山の姿も。

冬の絶景 大岳~井戸岳

冬の絶景 大岳~井戸岳


岩木山

岩木山

少し歩くとニセタモ岳の斜面に出た(地形図上は田茂萢岳(たもやちだけ)1324mとなっているところ)。大岳に向かって一斉に滑りこむ。これぞ八甲田という雄大な滑走だった。振り返ると山肌には我々のシュプールが無数に刻まれていた。

絶景の中を進む

絶景の中を進む


楽しい雪原歩き

楽しい雪原歩き


冬晴れ~~~。

冬晴れ~~~。


ニセタモより大岳と井戸岳

ニセタモより大岳と井戸岳


絶景大岳

絶景大岳


ニセタモ斜面のトラック

ニセタモ斜面のトラック

再びシールを付けて進んだ。前方にはまさに地平線に落ちんとする冬の太陽。モンスターの陰からは斜光で紅く輝く大岳の雄姿がのぞいていた。まさに夕陽ツアーである。これも八甲田をくまなく知り尽くした地元ガイドならではの企画だろう。「これは宮様ルートのバリエーション、つまり俺のルートだ」と、どこかで聞いたフレーズを隊長が楽しげに話していた。「このまま酸ケ湯に滑り降りるよ」。酸ヶ湯滑り込みとは・・・温泉滑り込みが最近のブームのC嬢にとって大当たりのルートとなった。

夕日に向かって

夕日に向かって


モンスター

モンスター


夕日を浴びる大岳

夕日を浴びる大岳

モンスターを次々とかわしながら、「鍋こわし」という名前が付けられているいいブナ斜面を滑りおりる。最後は酸ケ湯の屋根を見下ろす急斜面だ。少しブッシュがあったが今回のラストランとしてガンガン攻め下りた。すぐ裏山を全員で一気に滑り降りてくる光景には、宿の窓からは歓喜の声が上がっていたに違いない。

酸ヶ湯へ

酸ヶ湯へ。夕陽ツアー


酸ヶ湯を見下ろす

酸ヶ湯を見下ろす

 

八方尾根 2016/1/17

By , 2016年1月17日 8:20 PM

雪不足、でもあるところにはあるんですね〜

栂池 白馬乗鞍岳 2016/1/16

By , 2016年1月16日 6:50 AM

西大巓 2016年1月10日

By , 2016年1月10日 11:09 PM

やっと、、、粉雪、、、、

西大巓の東斜面です。

めずらしく2回楽しんでしまいました。

2015年12月26日-27日 かぐら冬合宿

By , 2015年12月27日 10:34 AM

年末恒例の冬合宿がかぐらエリアで行われた。1日目は宿周辺の雪原で雪崩捜索、シート搬送、引き上げ、それぞれの訓練、2日目はかぐらスキー場で滑走練習。極端な雪不足だったが初の本格的な寒波で降雪があり訓練も何とか形になった。

東京山スキー学校とウルスカ御用達の民宿「ぎえもん」が今シーズンから店仕舞い。ひとりで切り盛りしていた女将さんが振る舞うおいしい料理もさることながら、いつもテンパっていた姿が見られなくなるのはさびしい限りだ。今年は隣の民宿にお世話になった。

<1日目>
■ 雪崩捜索
3班に分かれて訓練開始。1班が捜索班、2班が被捜索側、3班が評価者となり、役割を交代しながら3クールの訓練を実施。各班の訓練終了後に評価者からフィードバックを受けた。雪崩発生時のとっさの役割分担、メンバー間のコミュニケーション、作業の効率化などについて数々の課題が浮き彫りとなった。各班とも基本的なイシューが押さえられていないのが目立った。年に1度や2度の訓練ではやはり身につかない。雪崩捜索の基本手順については例会等で繰り返し確認し頭に叩き込まなければならないと思った。


雪崩捜索 ビーコン隊

雪崩捜索 ビーコン隊


クロス捜索中

クロス捜索中


ビーコン捜索

ビーコン捜索

 

■シート搬送
続いてブルーシートを使った搬送訓練。例会でも室内で訓練したこともあって比較的スムーズに進んだ。ブルーシートで負傷者をくるんだら、前面数か所(=救助者数)をテルテル坊主を作る要領でカラビナを芯にしてスリングをマスト結び(クローブヒッチ・インクノット)で固定しアンカーポイントを作っていく。アンカーポイントからのびたスリングをそれぞれの救助者が引っぱりながら息をあわせて搬送。途中ブッシュが引っかかる場面もあったが、ブルーシートなら破れることはなかった。ツエルトでは一瞬で破けてしまうと思われる。薄手のブルーシート(養生シートといわれるもの)はパーティの必携とすべきか?被救助者からはヘルメットをかぶると安心感が格段に上がるなどの参考意見があった。

カラビナによるアンカー

カラビナによるアンカー


アンカーとスリングをマスト結び

アンカーとスリングをマスト結び


搬送中

搬送中


持ち上げ まずは膝まで

持ち上げ まずは膝まで

 

■引き揚げ
今回はクレバスなどへの落下を想定した引き揚げ訓練を行った。三ツ峠の秋合宿で外部講師から教わった引き揚げ方法をベースに各運営委員が応用検討した方法を2班に分かれて試した。肩がらみの引き揚げ方法の実践や1/2システムと1/3システムの引き揚げパワーの違いを実感した。雪不足のためわが班ではやらなかったが、もう一方の班ではスキー板をアンカーにした支点を試した結果、それほど深く埋め込まなくてもある程度雪を盛れば十分機能したとのことだった。実際の引き揚げにおける大きな参考となった。

 

<2日目>
かぐらスキー場へ。リフトとゴンドラを乗り継いで和田小屋上のゲレンデトップに登った。雪不足でゲレンデ外の滑走は無理。各自基礎練習に没頭したあと三々五々帰京した。

 

 

2015年11月7日-8日 三ツ峠秋合宿

By , 2015年11月8日 10:28 AM

11月7日~8日の週末に、外部講師によるレスキュー訓練を兼ねた秋合宿が三ツ峠で行われた。総勢15名が集い、クライミング練習、前夜祭、2日目はレスキュー訓練と内容の濃い企画となった。

■11月7日(土)
三ツ峠入口から約1時間半で今夜お世話になる四季楽園へ。荷物をデポして早速屏風岩へ向かった。
リーダーNさんのリードで3本のトップロープがかけられクライミング練習。みんなギャーギャーいいながらも楽しんだ様子。
その晩は懇親会。酒がはいってもロープワークの話で盛り上がった。みんな真面目だな~。C君のイタリア土産(仕事で行ったとのこと)、生ハムとチーズは絶品でした。


リードするNさん

リードするNさん、ビレイするSさん


まずはMさんが挑戦

まずはMさんが挑戦


苦戦するC嬢

苦戦するC嬢


泣こうが叫ぼうが下降許可は出ない

泣こうが叫ぼうが下降許可は出ない

■11月8日(日)
あいにくの雨。ガイド協会の講師陣も到着し小屋前に集合した。雨脚はそれほどでもなく外の屏風岩で3班に分かれて訓練することになった。 講師陣が手際よくあっという間に張ったロープにセルフビレイをとって登っていった。何はともあれまずはセルフビレイ。

以下わが班の講習をおさらい。
最初の訓練は懸垂下降。エイト環を使うが、レスキューでの懸垂下降はバックアップが必須。下降途中で作業したり救助したりするため両手をフリーにする必要があるからだ。スリングで伸ばしその下にマッシャーを作ってビレイループと連結する(文章での結び方の説明は困難につき文献等を参照されたし。以下同様)。荷重をかけると自然にロックし結び目を握ると解除することができる。下降途中に万歳してもしっかりロックされていた。下降中の視線は肩越し。
次はカラビナを使ったバックアップ。これは荷重の有無にかかわらず制動が強力で、常に両手を離しても問題ない。緊急時に作業を長時間行い腕部が疲労している場合に有効とのこと。ビレイループとエイト環の小さい方の穴にそれぞれカラビナをかけ、ロープをビレイループ側から折り返してエイト環側のカラビナに通す。すると強い制動がかかりさきほどのマッシャーより強力にロックがかかった。左手で下にロープを手繰れば解除されスムーズに下りることができた。
続いて懸垂下降の仮固定。まずは確保者によるトップ支点への仮固定である。支点にかけたカラビナにロープを半マストで結び、ミュールノットとオーバーハンドループで固定する。解除するときは決してロープから手を離してはいけない。次に下降者の仮固定。ビレイループに下方のロープを輪にして通して半回転ひねり、その輪に同様にロープを輪にして通し、仕上げにオーバーハンドループで固定して完成である。これで万歳しても大丈夫だ。 やはり実地訓練は理解しやすい。

あいにくの天気の中

あいにくの天気の中


懸垂下降の訓練

懸垂下降の訓練


途中支点通過中

途中支点通過中


マッシャーによる

マッシャーによるバックアップ


リーダーのNさん 下降中

リーダーのNさん 下降中


カラビナによるバックアップ

カラビナによるバックアップ


両手を話して制動確認

両手を離して制動確認


C嬢降りる

C嬢降りる

 

午後は富士見山荘の室内練習場で引き上げ訓練。講師がプーリーとタイブロックを用いて1/3システムを組んだがさすがに詳細は覚えていない。引き上げにはかなりの力が必要で相当難儀した。ただしロープを通したカラビナを負傷者側におろしてビレイループに通してもらって、負傷者側にもロープを引いてもらうとかなり楽に引き上げることができた。
あっという間に時間切れで今一つキャッチアップできなかったため、改めて繰り返しの訓練の必要性を痛感した。

引き揚げ訓練 重かった~

引き揚げ訓練 重かった~


ウルスカ姉妹による負傷者下降訓練

ウルスカ姉妹による負傷者下降訓練

2015年9月19日-21日 黒部針ノ木跋渉記

By , 2015年9月21日 12:01 PM

「跋渉(ばっしょう)」とは、山野を越え、川をわたり、歩き回ること。
今回の山行を見事に表現した言葉だ。

それではさっそく黒部針ノ木跋渉記をはじめることにしよう。

*************************************

昨年の夏、ネットサーフィンで見つけた「針ノ木谷古道復活」の文字に目がとまった。古道に沿って流れる針ノ木谷といえば黒部湖にそそぐ憧れの沢。いつかは行ってみたい渓だった。

「針ノ木峠は古くから知られている。1584年(天正12年)12月に小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉と戦った徳川家康に、豊臣方との和睦を破棄し徹底抗戦を主張するため富山城主の佐々成政が浜松城へ面会に行ったとき、百人程の一行で厳冬期のこの峠を越えたとされている。」<ウィキペディアより>

その後、黒四ダムの建設によって平の渡しになってからは登山者もめっきり減り、この道は廃道同然となっていた。若いころ小屋への荷揚げで毎週のようにこの道を通ったという船窪小屋を営む松沢宗洋さんが、古道を復活させたいと数年前に2年がかりで開通させたという。歴史の重みをひしひしと感じるこの古道に興味津津となった私は、昨年の夏休みにこの古道を辿る単独行の計画を立てた。しかしながら雨続きの悪天候で断念となった。

あれから1年、今年のシルバーウィークにメンバーからほぼ同ルートの計画案が出された。直前になってリーダーがキャンセル。繰り上げで私がリーダーとなり、サブのSさん、Nさん、T嬢、S嬢の5名のパーティーで絶好の天候のもと計画は実行された。

<日程>
■9月19日(土)
扇沢⇒黒部ダム⇒平の小屋(泊)

■9月20日(日)
平の小屋⇒平の渡し⇒針ノ木谷⇒船窪出合(泊)

■9月21日(月)
船窪出合⇒針ノ木沢遡行⇒針ノ木峠⇒針ノ木雪渓下降⇒扇沢

<1日目>
扇沢からトロリーバスで黒部ダムへ。スキーヤーでごった返す時期にしか訪れたことがなかったが、今日は観光客に交じってのんびりだ。ダムを渡って黒部湖沿いの道を歩き始めた。ロッジくろよんの先の山道はハシゴのアップダウンありで結構歩きごたえがあった。対岸の雲が晴れて針ノ木岳とスバリ岳が姿を現した。黒部湖では遊覧船の「ガルベ」がひっきりなしに往復していた。あれで小屋まで乗せていってくれないものか。途中何本かの沢を巻きながら進んだ。小屋手前の中ノ沢で毛ばりを流してみた。さっそく反応があった、が痛恨のバラシ。イワナはいる。のんびり歩いたおかげで4時間半かかって平の小屋に着いた。かなり立派な小屋だ。


沢を渡る

沢を渡る


丸太の橋

丸太の橋


梯子の階段

梯子の階段


針ノ木岳とスバリ岳

針ノ木岳とスバリ岳


遊覧船「ガルベ」

遊覧船「ガルベ」


平乃小屋

平乃小屋

 

チェックインしてほどなく、イワナの様子を見にヌクイ谷へ。河口から釣り上がった。水量が多く流すポイントは少ない。淀みのポイントを見つけて毛ばりを浮かべた。黒い影が毛バリに飛びついてきた。手繰り寄せると精悍な顔つきの8寸の天然黒部イワナだった。カメラに収めてそっとリリースした。

ヌクイ谷の河口

ヌクイ谷の河口


黒部イワナ

黒部イワナ

その夜、小屋犬のモモが盛んに吠えていた。どうやらクマがたずねてきたようだった。

<2日目>
6時の渡しで対岸へ渡った。山歩きで船に乗る機会もなかなかない。対岸で上の廊下と奥黒部ヒュッテに向かう2組と別れ我々は針ノ木谷へ進んだ。

出発準備

出発準備


時刻表

時刻表


乗船場

乗船場


小屋方面へ戻る

小屋方面へ戻る

 

まもなく避難小屋を過ぎて谷へ回り込んだ。しばらく進むと日の出前の薄暗い中に輝く針ノ木谷が見えてきた。針葉樹林を流れる開けた沢だった。

避難小屋

避難小屋


避難小屋内部

避難小屋内部


針ノ木谷現る

針ノ木谷現る

 

昨夜、小屋の主人から仕入れた情報をもとに、今日は下流域で3手に分かれての釣りとなった(古道入口の上流に魚止めがあり、ビバーク地点の船窪出合付近に魚はいないとのこと)。Nさんは下流域の本流、Sさんは南沢、私が南沢出合上の本流。結果はNさん2尾、Sさん1尾、私が10数センチ3尾(全てリリース)だった。人煙乏しい深山としては甚だ魚影が薄いと言わざるを得ない。ここまで山奥の渓を釣っていると確実に魚が走るものだが、それがまったくなかった。期待は大きくはずれた。とはいえNさんは渓流釣りが今回で2回目。今夜のごちそうを手に満面の笑みだった。Sさんが釣った最大サイズを筆頭に3尾をキープして遡行を開始。

最初の橋(この先に橋はなかった)

最初の橋(この先に橋はなかった)


古道の看板

古道の看板


南沢出合

南沢出合


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


沢に遊ぶ女子

沢に遊ぶ女子


南沢出合下流

南沢出合下流

 

古道(高巻道)までは針ノ木谷の渡渉が何度か続いた。登山靴では難儀すると思われた。途中、単独者数名と、パーティ数組と出会った。マイナーコースとはいえさすがは北アルプスである。谷筋を1時間ほど進むといよいよ古道の高巻が始まった。もう少し谷沿いにつけてくれればと思うぐらい標高を上げる巻道だった。3、40分ぐらい登ってようやく水平のトラバースになった。古道でも2名の単独者に会った。古道の入口から1時間ほどで視界が開けてガレ沢に出た。ここで高巻終了である。

針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


高巻終了地点のガレ沢

高巻終了地点のガレ沢


高巻道の看板

高巻道の看板

 

高い陽がじりじりと照りつける中、巨大な岩が我々を睨みつけていた。そのたもとの白い花こう岩の中を針ノ木谷の清流が流れていた。何度か渡渉してビバーク地の船窪分岐に到着した。

睨みつける大岩

睨みつける大岩


渡渉

渡渉


船窪分岐

船窪分岐

 

当初は沢定番のタープ泊の予定だったがそこは標高1850m。相当の寒さが予想されたためワンポールテントとツエルトを持ちこんだ。さっそく設営し焚き木集めに奔走した。すっかり陽が落ちたころ上流から男女2名が下りてきた。彼らはわれわれの対岸にテントを張っていた。さあお楽しみ、いよいよたき火の時間だ。薄暗くなったころ火を入れた。

ワンポールテント

ワンポールテント


ツエルト

ツエルト

 

たき火を囲んで至福のひと時が始まった。たき火に渓の恵みをかざし、ビリー缶を無造作にぶち込んだ。今夜のために持ち込んだウィンナーとマシュマロを焼き、Sさんが持ってきた唐揚げをフォイル蒸しして酒のつまみにした。マーボ春雨とイワナの塩焼きで腹を満たしてからもどんどん酒がすすんだ。〆はイワナのコツ酒。こうして楽しすぎるひと時が過ぎていった。

渓の恵み

渓の恵み


楽しい楽しいたき火の時間

楽しい楽しいたき火の時間


たき火

たき火


たき火にはビリー缶がよく似合う

たき火にはビリー缶がよく似合う

 

<3日目>
朝4時に目が覚めた。あたりは真っ暗で、谷間にのぞく星空のもと渓の音だけが響いていた。メンバー達はまだ夢の中だ。たき木に火を入れ暖をとった。沢水を汲んだビリー缶をたき火に放り込んだ。5時も過ぎ、しばらくたってから空が白み始めた。渓が目覚めてきた。そのころメンバーが起きてきた。たき火で沸かしたお湯でコーヒーをすすった。朝のたき火も心地がいい。対岸の二人は早々に発っていった。スープパスタで朝食をとりながらのんびりと過ごした。撤収が終わり出発は7時過ぎになった。

今日は沢伝いに700m登り、針ノ木雪渓を1100mくだらなければならない。沢装備でのスタートだ。朝陽がそそぐ美渓を歩くこと20分ほどで針ノ木沢出合いに着いた。出合い付近には一斗缶がある絶好のテン場があった。

遡行開始

遡行開始


針ノ木谷源流を行く

針ノ木谷源流を行く


針ノ木本谷出合の標識

針ノ木本谷出合の標識


ビバーク適地

ビバーク適地

 

最初は巻道を進んだが一旦渓に下りてからは積極的に水線をたどった。小釜の巻きや小滝のシャワークライミングなど楽しい沢登りとなった。巻道を下るご婦人お三方を横目に軽快に登っていった。谷間から稜線がのぞきこれから向かう針ノ木小屋が小さく見えていた。Nさんは小屋のラーメンを楽しみにしていた。2時間ほど登ると水流も細くなりやがて消えていった。「水」と書かれたところが最初の一滴だった。谷筋から山道に変わったところで登山靴に履き替えた。

針の木沢を攻める

針の木沢を攻める


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。

針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。


水場の記し

水場の記し


最初の一滴

最初の一滴


小屋までまだまだだね~。

小屋までまだまだだね~。

 

「痛っーーー!!!」S嬢が叫んでいる。ハチにさされたようだ。親指と人差し指の間の付け根が腫れている。痛みでしばらく唸っていたがやがて収まったようだ。一時はどうなることかと思ったがなんとか再スタート。

登るにつれて木々が色づいてきた。紅葉の先鋒はナナカマドだ。赤い実とともに葉が真っ赤に染まっていた。正面に見える針ノ木岳山麓は赤や黄に色づき秋空に鮮やかに映えていた。森林限界を超えたころ振り返ると我々が辿ってきた沢筋が谷底からはっきりと確認できた。よくぞ登ってきた、と感慨もひとしお。最後の胸突き八丁を登りきるとようやく針ノ木小屋に躍り出た。

ナナカマドの紅葉

ナナカマドの紅葉


黄葉。紅葉。

黄葉。紅葉。


登るほどに黄葉してきた

登るほどに黄葉してきた


針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。

針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。


最後の胸突き八丁

最後の胸突き八丁


針ノ木小屋

針ノ木小屋

 

小屋では多くの人が思い思いに過ごしていた。針ノ木谷側から登ってきた我々にご婦人が興味津津のようで盛んに話しかけてきた。Nさんは真っ先に小屋に飛び込みラーメンを注文していた。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。


針ノ木峠のテント場

針ノ木峠のテント場


しばし休憩

しばし休憩

 

しばらく休んでから針ノ木雪渓を下り始めた。雪渓歩きはほとんどないようで簡易アイゼンは不要とのこと。ガスに覆われた谷のジグザグ道を黙々とくだった。日本3大雪渓のこの谷は雪崩の巣でもある。その地形はいかにも雪崩れそうな形状だった。岩陵が迫るノドと呼ばれるところはいまだ雪渓が残り左岸に巻道が付けられていた。これが結構な難所で鎖の連続だった。そこを過ぎてからも雪渓は続き我々は巻道に追いやられた。おかげでコースタイム2時間の大沢小屋まで3時間以上かかってしまった。大沢小屋からは約1時間で扇沢に到着。こうして楽しく充実した3日間が終了した。

針ノ木雪渓上部を下る

針ノ木雪渓上部を下る


高巻道へ

高巻道へ


のどの入り口

のどの入り口


のどの下部 くさりの連続でした。

のどの下部 くさりの連続でした。


針ノ木雪渓ののど

針ノ木雪渓ののど


雪渓を下る

雪渓を下る


針ノ木雪渓を見上げる

針ノ木雪渓を見上げる


大沢小屋

大沢小屋


登山口到着 おつかれさまでした~。

登山口到着 おつかれさまでした~。

 

今回の山旅、ピークが針ノ木峠でいわゆる山のピークハントが目的ではなかったが、湖の渡航あり、釣りあり、焚き火あり、そして沢登り、雪渓下りありと、実に変化に飛んだ楽しい山行となった。このようなバリエーション的ルートを開拓するのも一考である。

 

2015年8月23日-25日 黒部川完全制覇?

By , 2015年8月26日 7:10 AM

ここ最近は比較的天候が安定する8月下旬に夏休みをとるのが恒例。しかし近年、この天候が安定しない。昨年はずっと雨で、強行した白峰三山縦走も終始ガスの中。眺望はゼロ。今年はどうか。

当初、北東北の涼を求めて裏岩手縦走計画を立てていた。天気予報がコロコロ変わる中いよいよ出発前々日。双子の台風が前線を押し上げ東北地方に停滞するらしい。東北はあきらめるしかなさそう。台風の間隙をぬって比較的晴れそうなのが北陸地方だ。かねてより模索していた黒部川源流の雲ノ平への転戦を決めた。

というわけで一路折立へ。岐阜側から入った。

計画は3泊4日で薬師沢小屋経由で雲の平、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳を周遊する予定。しかし前夜天気を確認すると台風が中国近畿地方を北上し北陸地方もかすめる予報。4日目は確実に雨のようだ。無理せず2泊3日のピストンも視野に出発。

太郎平小屋の先はケータイ圏外で天気の詳細が確認できない。山小屋での情報も特に変化がないため、結局、薬師沢小屋と雲ノ平山荘に泊まりながら、その端を発する鷲羽岳の登頂と源流イワナとの出会いを堪能する「黒部川」をテーマとした2泊3日の山行となった。

この旅が黒部川完全制覇なるか?

 

【1日目】


太郎平小屋

太郎平小屋


薬師沢小屋横のつり橋

薬師沢小屋横のつり橋


黒部川源流

黒部川源流


黒部イワナ

黒部イワナ パーマークとオレンジの斑点が特徴


源流域とはいえ圧倒的な水量

黒部川本流 源流域とはいえ圧倒的な水量


黒部イワナ

黒部イワナ


薬師沢小屋横の流れ

薬師沢小屋横の流れ


薬師沢小屋夕景

薬師沢小屋夕景

 

【2日目】

薬師沢出合

早朝の薬師沢出合


雲ノ平の玄関 アラスカ庭園

雲ノ平の玄関 アラスカ庭園


薬師岳

薬師岳


槍がのぞく

槍がのぞく


雲ノ平山荘

雲ノ平山荘


雲ノ平山荘

雲ノ平山荘 高原ホテルのようでした


高天原を望む

高天原を望む


スイス庭園に足をのばす

スイス庭園に足をのばす


圧巻の水晶岳

圧巻の水晶岳


鷲羽岳の雄姿

鷲羽岳の雄姿


鷲羽岳山頂

鷲羽岳山頂


黒部川最源流域

黒部川最源流域


雲が迫る鷲羽岳稜線

雲が迫る鷲羽岳稜線


イワギキョウ

イワギキョウ


祖父(じじ)岳のケルン群

祖父(じい)岳のケルン群


岩苔乗越の水場=黒部川の最初の一滴

岩苔乗越の水場=黒部川最初の一滴


黒部川最初の一滴

黒部川最初の一滴

 

【3日目】

朝焼けの水晶岳

朝焼けの水晶岳


チングルマ

チングルマ


雲ノ平より笠ヶ岳

笠ヶ岳


槍ヶ岳

槍ヶ岳


沢イワナ

沢イワナ

 

【おまけ】

黒部川河口の標識

黒部川河口の標識


日本海にそそぐ黒部川

日本海にそそぐ黒部川

帰路、海鮮浜焼きに舌鼓を打ちながら日本海沿いをのんびりドライブ。途中黒部川を渡る橋があった。思わず河口に向かった。数日前、鷲羽岳に最初の一滴を見たばかりだ。そしていま海にそそぐ黒部川を目の前にしている。これで黒部川完全制覇達成かな?

おわり