13.05.01-04 GW双六冬期小屋滞在山スキー

By , 2013年5月1日 9:27 PM

5月1日~4日、双六冬期小屋滞在の山スキーは北アルプスの雄大な景色を堪能した4日間であった。ザラメの春スキーを期待していたが寒気が入り固い雪面のちょっと厳しい春スキーで有ったが皆が色々な困難をクリアして山スキー力を上げた山行でした。

5/2(木)

新穂高温泉~双六小屋:昨晩の雪で左俣林道の木々は白く、気温が低い中を歩き出す。秩父沢を登る頃にはガスは晴れ、晴天となったが照り返しも加わり暑さでMsんがバテ気味でペースが上がらない。何とか弓折岳に着いたが時間は16:00。2時間もあれば双六小屋に着くと判断して稜線ルートを進んだ。ところがこの時間帯は固い雪面、アイス状態となっていた。斜面をトラバースするにもクトーの噛みだけが頼り。シールトラブル、スリップによる転倒などトラブルが起ったのでアイゼンに履き替えて小屋に向かう。18:50やっと小屋に着く。13時間の行動となってしまった。

5/3(金)

双六冬期小屋~双六南峰~双六谷~双六冬期小屋:昨日の疲れは疲れたので今日は半日コースの双六南峰の谷を滑ることにする。9:30に小屋を出て11:00に双六山頂に着く。黒部五郎小屋から来たスノーボーダーと会う。やはり雪面の硬さに苦労しているとのこと。11:40に滑り出したが山頂付近の雪はまだ固く、カリカリ言わせながらのスタート。槍ヶ岳をみながらのオープンバーンを楽しみながら下る。雪の状態は下がるごとによくなり、30分程で双六谷の出会い着く。あとは双六小屋に登り返し、小屋でのんびりするだけだ。

5/4(土)

双六冬期小屋~双六岳南側稜線~樅沢~モミ沢~双六冬期小屋:今日も寒気はあまり緩んで無く、晴れているのに風は冷たい。槍ヶ岳、穂高を背に登りはじめる。クトーがよく効く斜面である。双六山頂を踏まずトラバースルートで樅沢上の稜線を目指す。途中。Mさんがストックが折れるトラブルがあったが直ぐに修理して稜線に向かう。予定では三俣蓮華まで行き弥助沢を滑るつもりだったが樅沢上の稜線上は雪が固く、緩む気配が無く、また風が強くなってきたこともあり先に進まず、樅沢を降り、双六小屋下のモミ沢を上がり小屋にもどるコースを取る。9:30、固い斜面を滑り出す。まずは風の影響を受けない一段下のモンレーンの上で一休み。そこから見る樅沢のオープンバーンは広くどこを滑ってもいい感じでこれからの滑りに期待する。標高差600mの樅沢は30分程で下り雪面変化を楽しめた一本であった。帰りはモミ沢を晴天のなかのんびり登っていたら急に雲がかかり雪が降って来きた。双六冬期小屋まで標高差50m辺りは風が強く、雪面も固く、シール登行に苦労する。何とかこなし小屋に着いてホッとする。残りのお酒で夜まで宴会。

5/5(日)

双六小屋~双六谷~大ノマ乗越~秩父沢~左俣林道~新穂高温泉:8:00双六冬期小屋を出で双六沢を下る。あっと言う間に大ノマ乗越取り付きに着く。以前来たときはシールで上がったが昨日の雪の状態を考えてアイゼンで登る。30度程の斜面を1時間かけて登り切ると目の前に槍、穂高の広大な風景が目の前に広がる。風景を満喫しながらひと息入れる。あとは滑って下るだけの行程だ。稜線からポンと飛び出るように斜面に入る。南向きの斜面は思った以上に緩んでグズグズ状態。寒気が弱くなったのか滑っているそばから周りの斜面が雪崩て来る。のんびり滑っていられる状態でないので標高差950mの斜面は休み無く下り、左俣林道に向かった。ここから2:15で新穂高温泉に着く。下山は5時間弱で下り、スキーの機動力を実感。

ハイクアップ中も風景は最高

双六山頂からは黒部五郎、薬師もバッチリ

樅沢の上部のオープンバーン

樅沢

双六冬期小屋

双六南峰の谷

 

 

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