160812吾妻連峰 前川大滝沢

By , 2016年8月24日 6:15 AM

■2016年8月12日
■メンバー:KK、CK
■コースタイム
滑川温泉8:00→登山道→8:20展望台→8:40大滝上部8:50→遡行→13:00登山道→14:50滑川温泉

先週は酷暑の中、谷川を縦走した。異常な暑さと湿気で辟易・・・。やはり日本の夏は沢登りに限る、ということで吾妻連峰の阿武隈川水系前川大滝沢にいってきた。

その名の通り、この沢には日本の滝百選の一つ「大滝」がある。落差80mに幅40mのすだれをかける名瀑中の名瀑だ。大滝には明瞭な巻き道がついているが、途中のトラバースでは過去滑落事故があったらしく、今回は大事をとって登山道から大滝上部に下りるルートを使った。

快晴の朝、滑川温泉下の駐車スペースで身支度。絶好の沢日和だった。登山道に通ずる旅館横のつり橋が老朽化のため通行止め。少し下って沢を渡り新たにつけられた登山道を進んだ。本来の登山道と合流しいくつかのつずら折を登ると展望台へ。眼下にはシルクのような大滝が遠望できた。展望台から登山道を10分ほど進むと赤いシュリンゲがあり、そこから大滝上部に通じる小径が延びていた。急な岩場をくだると大きな釜をもつ5m滝に出た。そのすぐ下流は大滝の落ち口だ。足がすくんでのぞけない。沢支度していよいよ遡行開始。


大滝 展望台より

大滝 展望台より


降り口のシュリンゲ

降り口のシュリンゲ


大滝の落ち口

大滝の落ち口


最初の10m

最初の5m いよいよ走行開始!

 

最初の10m滝は右岸をヘツった。手掛かりをさぐりながらクリア。CKも私のルートをたどってクリアした。そこからはきれいなナメが続いた。ネコノ沢、ホラガイ沢を過ぎる。青空を映す美渓にいやされた。しばらく快適に進むと静かに落ちる4mの滝。流れの左側の細かいスタンスを直登した。その上は幅50cmのトイ状のナメ。ほどよく姿を変える渓は飽きさせない。つぎの10m滝の手前で一本取った。行動食をとっていると単独者が登ってきた。「最高の沢日和ですね」といいながら楽しそうに滝を登っていった。

第1関門通過

第1関門通過


きれいなナメの渓

きれいなナメの渓


腰まで浸かり

腰まで浸かり


快適に遡行

快適に遡行


4m 水流の左を登った

4m 水流の左を登った


細かなスタンスを登る

細かなスタンスを登る


トイ状ナメ

トイ状ナメ

 

そこを越えてしばらくいくと幅広8mの滝が現れる。右壁を木を頼りに越えた。次の12mヒョングリ滝は右岸を巻き、続く10m滝、15m滝は快適に直登できた。渓は狭まりながら一気に傾斜を上げてきた。遠くにいくつかの滝が連なっているのが見える。どうやら核心部に来たようだ。その先を単独者が登っている。われわれも続いた。核心のY状8mの滝が現れた。ここは泳いで右岸にとりつき滝をまたいで左岸を登った。CKには念のためお助けひもをつけ泳ぎをサポートした。真夏の渓の泳ぎはむしろ楽しく気持ちがいい。

幅広8m

幅広8m


12mヒョングリ滝

12mヒョングリ滝


快適に登れます

快適に登れます


15mは直登できる

15mは直登できる


15m滝上部より

15m滝上部より


いよいよ核心部

いよいよ核心部


Y状滝は泳いで右岸に取りつく

Y状滝は泳いで右岸に取りつく


核心部をふりかえる

核心部をふりかえる

核心部を過ぎると渓はゴーロ状となり大岩を越えながら登っていった。昔の鉱山跡にかかる吊り橋を見上げながら進んだ。右岸の苔底の桶木沢を過ぎると水流は細くなり最後の詰めとなる。赤ペンキの岩のところが登山道だった。

つり橋跡

吊り橋跡


登山道に到着

登山道に到着

 

美しいナメ、直登できる滝、適度な泳ぎ、大いに楽しめる渓だった。ただ一尾のイワナも確認できなかった。水質が悪いのか魚類不在なのが唯一の欠点か。

Leave a Reply

post date*

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)