奥多摩駅にS,M、O(服のサイズじゃないよ)が集まり今日の沢登りが始まった。行く沢は日原川水系逆川。川苔山まで詰めあがる沢だ。私は19年前に来ており記録を調べたら16時に川苔山に着き、18時に下山、それから八王子で飲んで、カラオケをして解散したのが0時過ぎ、いやー元気でしたね。その時はリードする技術がなったが時は過ぎ、今回は私がリードするドキドキ、ワクワクの沢登りの始まりである。川乗橋バス停で下り多くのハイカーに交じり川乗林道を30分程歩くと入渓点だ。ガードレールの脇の踏み跡を下り川に下りる。岩を超え流れの中を進んで行くと沢登り気分が盛り上がりいい感じ。すぐに3m、7mの連続した滝が現れる。7mの滝の落ち口からの勢いのある水流にビビり、ルートである右壁を見極められずに巻きを選択。巻きは急斜面のトラバースがあって落ちたらアウト、ヒヤヒヤしながらクリアする。しばらく巨岩帯を進むと釜のある滝が現れる。4mの滝は腰までの深さの釜を渡り取り付くが足場が悪く、残置シュリンゲを使って、何とか超える。幾つかの滝を超えていると全身濡れて体が冷える。Mさん、Oさんは濡れることを気にせずに遡行を楽しんでいるが鶏ガラ体形の私は体の震えが止まらず、低体温症の初期状態、あ~やだやだ、寒いぜ。冷え冷えの体で進み大ダワ沢との出会いを過ぎると7mトイ状の滝が現れる。出だしは凹凸の少ない平らな面で小さな凹みを利用してステミングで登るも足を滑らし落ちてしまった。冬に痛めた肩をひねり、アー痛い。再度トライで登り切る。Oさんはフリーで登り、Mさんは確保して登る。岩にシュリンゲを引っ掛けて確保支点とする。不安定な確保支点だが荷重方向にすっぽ抜けないことを確認したから大丈夫だろう。フォーローすることなく難なく上がった。ここまでロープを出さず来れてMさん、Oさんうまいです。このままロープを出さずに行きたいところだが10mの大滝が待っている。大滝を前にすると高さを感じる。下から見ると半分ぐらい登ったところに残置シュリンゲがあり、その上は無いようだ。ランニングビレイポイントが1か所なのがちょっといや。まぁ登れるだろうと「そんじゃ行きますか」と声をかけ登り始める。5mほど登りシュリンゲのかかっているハーケンにはカラビナが通らず、不安な残置シュリンゲでランニングビレイを取り、先に進む。上はガバホールドだらけで楽に登ることができた。大滝を登るとウスバ林道に出られる。残る2人が登り、時間を見ると13:30を過ぎていて川苔山まで詰めると17:00を過ぎると判断し遡行を終了した。逆川は釜から登る滝、10m大滝と面白要素があり、ビショビショになる沢だった。冷えてまいったが猛暑のときに来たら楽しいかもしれない。機会があれば次は川苔山まで詰めることを目標にしよう。