2014/11/22-24 立山で初滑り

By , 2014年11月24日 10:24 AM

2014/11/22-24  立山 山スキー  雷鳥沢キャンプ場 テント泊  4人

・11/22:扇沢8:30—室堂11:00—キャンプ場12:00—滑走—キャンプ場15:00

・11/23:キャンプ場8:00—剱御前小屋11:00—12:20滑走—キャンプ場15:00

・11/24:キャンプ場8:30—扇沢11:50


雷鳥沢キャンプ場

雷鳥沢キャンプ場


真砂岳

真砂岳


大日岳をバックに登高

大日岳をバックに


山崎カール方面へ

山崎カール方面へ


立山夕景

立山夕景


剣岳

剱岳


剣沢出現

剱岳出現


剣沢の登り返し

剱沢の登り返し


テント泊

テント


雷鳥沢を滑る

雷鳥沢を滑る


集合写真

集合写真

11月の連休を利用して今期初の山スキーにテント泊で行ってきた。フィールドは定番の立山。リーダーのMさん、TさんとKが当会、そして知人のSさんが加わり4人のパーティを組んだ。

扇沢の改札に並んでいると何人もの顔見知りが。この時期の立山にはわが国の山スキーヤーのほとんどが集結するのではと思えるほど知り合いがいた。アルペンルートはスキーヤーで大混雑だった。◆室堂ターミナルを出るとそこは銀世界。去年もこの時期に訪れたというTさん曰く、今年は積雪が少ないようだ。去年といえば記憶に新しい、真砂岳の大雪崩があった。とにかく3日3晩降り続いたというから、さぞかし雪も多かったのだろう。◆キャンプ場へは雷鳥荘の手前のコルから滑り下りた。そこにはすでに20ぐらいのテントが張られていた。コンディションは最高で、快晴・無風の中での設営となった。◆正面に見える山崎カール下の斜面が気になった。多くのシュプールが描かれていたが滑りごたえがありそうだ。1時間ほどで斜面上部に到着。まずはMさんからスタート。われわれも続いた。さすがに午後の雪は重い。途中から隣のノートラック斜面にトラバース。おのおの気持ちよくファーストトラックを刻んだ。そのころ3時近くになり納板。◆テントに戻りコメを浸けておいたコッヘルに火を入れた。外をのぞくと山々が夕日で美しく輝いていた。今夜のメニューは会長の定番、手巻き寿司だ。刺身を持ちこめる冬ならではのご馳走である。おいしく炊きあがったご飯で酢飯を作り、雪に埋めておいたお刺身を思い思いに巻いて頬張った。うまい!この秋に採った天然ナメコの赤だし汁も絶妙だった。たらふく食べた後はアルコールタイム。Tさんは日本酒で上機嫌になったと思ったらゴロンと横になってしまった。Mさんもいつしかいびきを立てていた。その後はSさんとKで山スキーの話で盛り上がった。◆その夜、眠りの中で気のせいかグラグラときたような感じがした。うろ覚えだが誰かのケータイの地震警報が鳴っていたような・・・。翌朝ケータイでニュースを見ると長野県北部が震度6弱の揺れに見舞われたとのこと。ここから山一つ越えた小谷村が震源地。ここは何事もなかったかのような静寂な朝の空気が流れていた。

2日目。きょうは雷鳥沢を登って別山乗越から剱御前小屋にいき、そこから剱沢を滑る予定。周囲の山々には雲が垂れこみどんより曇っていた。予報では午後から晴れるとのこと。あわてず8時頃出発した。◆ガスのかかる雷鳥沢はガリガリだった。クトーを効かせながら登る。1時間半ほどで夏道がある稜線に着いた。その先には急斜面の難所が待っている。ジグザグで慎重に登った。急坂を登り岩場をトラバースすると、滑落したら止まりそうもない斜面の上部に。ヒヤヒヤしながらのキックターン。なんとか切り抜ける。ガスの先に小屋が見えてきた。◆冬囲いされた小屋の周囲では多くの人が天候の様子をうかがっていた。雪洞を掘って待機している人も。われわれも天気予報を信じて時間をつぶすことにした。雪穴を掘ってツエルトで覆うことにした。4人が座れる幅の穴を掘ってザックを敷いて座り、ツエルトでふさいだ。両端を内側からストックで広げれば快適な空間が出来上がった。中はかなりあったかい。思わぬビバーク訓練となった。◆しばらくじっとしていると外が明るくなってきた。どうやら雲が晴れてきたらしかった。剱沢を覗いていたらじわじわガスが晴れて景色が浮かんできた。そして周囲の山と渓がくっきりと見えるようになってきた。予報通りに晴れてきた。◆剱御前への稜線を登って横から剱沢に滑りこむことにした。稜線をたどっているとガスが晴れて剱岳が正面にその全容を現した。そこには日本の景色とは思えない圧倒的なスケールの岩山があった。一歩一歩登ってきたわれわれを祝福しているかのようだった。そのころ剱岳をはじめ、別山、立山連峰、さらにその先には槍ヶ岳も姿を見せていた。しばらく絶景を堪能した。◆いよいよ滑走開始。ノートラックの斜面を選んで滑りこんだ。それぞれが思い思いにシュプールを描いた。爽快そのものだった。剱沢へ滑りこんで小屋まで登り返した。◆あとは雷鳥沢をキャンプ場まで滑り下りるのだが、南斜面の悪雪に四苦八苦。重たい雪で足がパンパンになった。眼下には地獄谷の水蒸気や雷鳥荘、キャンプ場がはっきりと見えていた。◆今夜のディナーはキムチ鍋。雪に埋めておいた野菜と肉をふんだんに使っての鍋三昧。今日の感動を分かち合いながら夕を楽しんだ。

今回の立山。雪はいまひとつだったが、天候にも恵まれ、シーズンインとしては充実の山行となった。

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