
- 一本杉神下
浅草岳山スキー
2011年5月14日
三尾、灰谷、野中、加瀬、細沼、 山菜BC(矢嶋、伊藤)
入叶津の登山口からの出発は9時になってしまった。
雪は3日間の大雨で融けてしまい川は増水し濁っている。
登山口からスキーを担いだ坪足でひたすら登ると一本杉神の手前から雪が出てくる。
一本杉の手前で平石山の方向から全層雪崩が落ちてきた、
一度は止まったように見えるが細かく砕けて我々の所まで飛んでくる、声をかけながらよけた。
平石山の登りも全層雪崩で道がなくなって苦労する。
キックステップで平石山までの急斜面を登るとエネルギーを使い果たす。
平石山でシールを付けて山頂を目指すが、時間的に山頂はあきらめて1077分岐点から夏道を沼の平に降りて周遊しようとしたが、
夏道は尾根を通っているので雪がなくあきらめてピストンで登ってきた道を帰った。
天候も不安定で風が強くなりぽつぽつと雨も交じっていた。
平石山の下りは上部はスキーで下り雪崩地帯は坪足で下った。
滑走面は新緑の樹液でべっとりと汚れてしまい滑らなくなってしまった。
山頂から安沢に滑りこんでいたら全層雪崩の危険やデブリ通過で引き返す決断は正しかった。by mio

敗退ルート




三尾彰 朝倉佳文 白銀荘の常連さん6名
十勝温泉の白銀荘の5月4日の朝は新雪の世界であった。さすが北海道である。
白銀荘の主である三浦さんのご厚意で彼からのツアーに2日参加させていただいた。
白銀荘は自炊の宿で近代的な設備であった。自炊の仲間に入れていただき感謝申し上げます。
4日は降雪のために富良野岳の短い下半分を登り滑った。
ザラメの上に新雪があり北海道初すべりを楽しんだ、午後には宿に帰ってきて長い宴会が始まった。
午後から晴れてきてはるか遠くに魚のしっぽのような美瑛岳が見えた。

美瑛岳はふつう2日かけて登るようだが今回は1日で上るという計画である。
5日は朝から快晴無風で文句のない天候に迎えられた。
車で展望台まで上り、勉強のために同行するチャック氏を待つ。
みなさんご高齢なのだが体力とスキー技術は1級であり、ついていくのが精いっぱいであった。
いくつかの沢を少しずつ上って横断し、狙っている尾根に取りつく。
急傾斜になってくると山頂が近く、クトーを付ける指示が出たが北海道をなめていた私は用意がなくツボ足になる。

キックもうまくいかなくなってきたのでリタイア宣言をしたがリーダー許してくれない。
チャック氏がシャベルで作ってくれたバケツを使って山頂に立つことができた。
十勝のへそで周囲を見渡す心は幸せだった。
氷化した急斜面を先頭はダウンヒルのように落っこちていく、
最初は横滑りから入りこの季節では日本で一番素晴らしい斜面をいただく。
とにかく長く傾斜が良い。素晴らしい仲間に入れてくれたことに感謝する。
さて下半分はまたまた長い樹林が待っていた、厳冬期は樹林パウダーができるところだそうだ、
本来はまた車デポの展望台まで戻るはずだが宿の車にピックアップしていただき、大変滑りに専念することができた。
車道まで下りて振り返ると美しい美瑛岳が微笑んでいた。 by mio