2016年1月23日-24日 八甲田山

By , 2016年1月24日 10:16 PM


楽しい雪原歩き

八甲田の大雪原

大雪の月曜日。東京。駅で足止めを食らって暇だったので酸ケ湯に電話したらキャンセルが出て予約できた。ラッキー!というわけで土日に八甲田弾丸ツアーを決行した。

金曜の夜行バスで新宿を出発。翌朝7:00の酸ケ湯従業員バスには間に合わず、朝市で海鮮丼を食べたり、ねぶたミュージアム・ワラッセで迫力の実物ねぶたを見学したりと時間をつぶし、10:15発の送迎バスで酸ケ湯に向かった。

青森駅前の市場

青森駅前の市場


海鮮丼。うまい!!

海鮮丼。うまい!!


ねぶたその1

わらっせはおすすめです。


ねぶたその2

ねぶたその2

1日目は午後のツアーから参加した。隊長ひきいるうさぎさんチームに加わった。集合するやさっそく滑走開始。定番の銅像コースかと思いきや、ゲレンデコースの方へ降りていく。ロープをくぐってオフピステに入り隊長の先導で次々と滑っていったが、15:00頃には早々にロープウェイ乗り場へ着いてしまった。なんか消化不良・・・。後から知ったことだが、この日の午前中、ツアー客の女性が転倒して膝のじん帯を痛め、隊長が背負って下りてきたというアクシデントがあったらしく、どうやらその疲労で午後は軽めのコースになったとのことだった。明日に期待。。。

ゲレンデ外を滑る

ゲレンデ外を滑る


沢をトラバース

沢をトラバース

今夜は旅館部に宿泊。豪勢な夕食をいただいたあとは千人風呂で名湯を満喫。巨大なヒノキの浴槽に大量の源泉が注がれる絵はまさに圧巻だ。

豪華夕食

豪華夕食


せんべい汁

せんべい汁


旅館部

旅館部


湯治部

湯治部


仙人風呂入口

仙人風呂入口


昭和初期の風情

昭和初期の風情

2日目。全国的に記録的寒気が南下する中、気圧配置の妙なのか、青森県は風もなく穏やかな天候。登っていくロープウェイからは弧を描く青森湾が見えた。今日も隊長のグループで総勢20名ほどがパーティを組んだ。「午前は温泉コース」。昨日はスキーヤーが相当入っているがノートラックであろう斜面に行ってみるとのこと。レーダーから少し滑ってシールを付け、赤倉岳方面を目指した。予想的中で途中の北面には誰も入っていなかった。全員が横に広がり、膝パウほどの新雪に一人一人がシュプールを刻んだ。初パウダーに満足満足。

滑走開始

滑走開始


滑走開始

滑走開始


シール装着

シール装着


ハイクアップ

ハイクアップ


ハイクアップ

ハイクアップ


青森湾

青森湾


ハイクアップ

ハイクアップ


楽し~~~。

たのしい~~~。

その後は沢筋をしばらくたどって斜面を東にトラバース。視界が開けた瞬間、目の前にいい斜面が拡がっていた。若干ブッシュが出ているもののラインは十分とれそうだ。ここも横一線に広がって思い思いにトラックを刻んだ。斜面はまだまだ続く。しばらく進むとブナ林のいい斜面があった。爽快に林を縫っていった。北斜面の雪はなかなか楽しませてくれた。冬の太陽がブナ林に差し込んできた沢筋をしばらくトラバースするとバスが迎えに来ている県道に出て午前は終了。さすがはガイドツアー、知り尽くした地形をひねり出しながら我々を楽しませてくれた。

沢を下る

沢を下る


ブナ林

ブナ林

午後。外に出るとみるみる雲が晴れてきた。隊長曰く「こういう日に山に入らないわけにはいかんべ」14時を回っていたが箒場方面へ歩き出す。これは期待できそう。青空のもと大岳と井戸岳がくっきりと見えていた。そこには空前の絶景が拡がっていた。「この冬一番の景色だ」と隊長も感心するほどの眺めだった。反対側には岩木山の姿も。

冬の絶景 大岳~井戸岳

冬の絶景 大岳~井戸岳


岩木山

岩木山

少し歩くとニセタモ岳の斜面に出た(地形図上は田茂萢岳(たもやちだけ)1324mとなっているところ)。大岳に向かって一斉に滑りこむ。これぞ八甲田という雄大な滑走だった。振り返ると山肌には我々のシュプールが無数に刻まれていた。

絶景の中を進む

絶景の中を進む


楽しい雪原歩き

楽しい雪原歩き


冬晴れ~~~。

冬晴れ~~~。


ニセタモより大岳と井戸岳

ニセタモより大岳と井戸岳


絶景大岳

絶景大岳


ニセタモ斜面のトラック

ニセタモ斜面のトラック

再びシールを付けて進んだ。前方にはまさに地平線に落ちんとする冬の太陽。モンスターの陰からは斜光で紅く輝く大岳の雄姿がのぞいていた。まさに夕陽ツアーである。これも八甲田をくまなく知り尽くした地元ガイドならではの企画だろう。「これは宮様ルートのバリエーション、つまり俺のルートだ」と、どこかで聞いたフレーズを隊長が楽しげに話していた。「このまま酸ケ湯に滑り降りるよ」。酸ヶ湯滑り込みとは・・・温泉滑り込みが最近のブームのC嬢にとって大当たりのルートとなった。

夕日に向かって

夕日に向かって


モンスター

モンスター


夕日を浴びる大岳

夕日を浴びる大岳

モンスターを次々とかわしながら、「鍋こわし」という名前が付けられているいいブナ斜面を滑りおりる。最後は酸ケ湯の屋根を見下ろす急斜面だ。少しブッシュがあったが今回のラストランとしてガンガン攻め下りた。すぐ裏山を全員で一気に滑り降りてくる光景には、宿の窓からは歓喜の声が上がっていたに違いない。

酸ヶ湯へ

酸ヶ湯へ。夕陽ツアー


酸ヶ湯を見下ろす

酸ヶ湯を見下ろす

 

2015年12月26日-27日 かぐら冬合宿

By , 2015年12月27日 10:34 AM

年末恒例の冬合宿がかぐらエリアで行われた。1日目は宿周辺の雪原で雪崩捜索、シート搬送、引き上げ、それぞれの訓練、2日目はかぐらスキー場で滑走練習。極端な雪不足だったが初の本格的な寒波で降雪があり訓練も何とか形になった。

東京山スキー学校とウルスカ御用達の民宿「ぎえもん」が今シーズンから店仕舞い。ひとりで切り盛りしていた女将さんが振る舞うおいしい料理もさることながら、いつもテンパっていた姿が見られなくなるのはさびしい限りだ。今年は隣の民宿にお世話になった。

<1日目>
■ 雪崩捜索
3班に分かれて訓練開始。1班が捜索班、2班が被捜索側、3班が評価者となり、役割を交代しながら3クールの訓練を実施。各班の訓練終了後に評価者からフィードバックを受けた。雪崩発生時のとっさの役割分担、メンバー間のコミュニケーション、作業の効率化などについて数々の課題が浮き彫りとなった。各班とも基本的なイシューが押さえられていないのが目立った。年に1度や2度の訓練ではやはり身につかない。雪崩捜索の基本手順については例会等で繰り返し確認し頭に叩き込まなければならないと思った。


雪崩捜索 ビーコン隊

雪崩捜索 ビーコン隊


クロス捜索中

クロス捜索中


ビーコン捜索

ビーコン捜索

 

■シート搬送
続いてブルーシートを使った搬送訓練。例会でも室内で訓練したこともあって比較的スムーズに進んだ。ブルーシートで負傷者をくるんだら、前面数か所(=救助者数)をテルテル坊主を作る要領でカラビナを芯にしてスリングをマスト結び(クローブヒッチ・インクノット)で固定しアンカーポイントを作っていく。アンカーポイントからのびたスリングをそれぞれの救助者が引っぱりながら息をあわせて搬送。途中ブッシュが引っかかる場面もあったが、ブルーシートなら破れることはなかった。ツエルトでは一瞬で破けてしまうと思われる。薄手のブルーシート(養生シートといわれるもの)はパーティの必携とすべきか?被救助者からはヘルメットをかぶると安心感が格段に上がるなどの参考意見があった。

カラビナによるアンカー

カラビナによるアンカー


アンカーとスリングをマスト結び

アンカーとスリングをマスト結び


搬送中

搬送中


持ち上げ まずは膝まで

持ち上げ まずは膝まで

 

■引き揚げ
今回はクレバスなどへの落下を想定した引き揚げ訓練を行った。三ツ峠の秋合宿で外部講師から教わった引き揚げ方法をベースに各運営委員が応用検討した方法を2班に分かれて試した。肩がらみの引き揚げ方法の実践や1/2システムと1/3システムの引き揚げパワーの違いを実感した。雪不足のためわが班ではやらなかったが、もう一方の班ではスキー板をアンカーにした支点を試した結果、それほど深く埋め込まなくてもある程度雪を盛れば十分機能したとのことだった。実際の引き揚げにおける大きな参考となった。

 

<2日目>
かぐらスキー場へ。リフトとゴンドラを乗り継いで和田小屋上のゲレンデトップに登った。雪不足でゲレンデ外の滑走は無理。各自基礎練習に没頭したあと三々五々帰京した。

 

 

2015年11月7日-8日 三ツ峠秋合宿

By , 2015年11月8日 10:28 AM

11月7日~8日の週末に、外部講師によるレスキュー訓練を兼ねた秋合宿が三ツ峠で行われた。総勢15名が集い、クライミング練習、前夜祭、2日目はレスキュー訓練と内容の濃い企画となった。

■11月7日(土)
三ツ峠入口から約1時間半で今夜お世話になる四季楽園へ。荷物をデポして早速屏風岩へ向かった。
リーダーNさんのリードで3本のトップロープがかけられクライミング練習。みんなギャーギャーいいながらも楽しんだ様子。
その晩は懇親会。酒がはいってもロープワークの話で盛り上がった。みんな真面目だな~。C君のイタリア土産(仕事で行ったとのこと)、生ハムとチーズは絶品でした。


リードするNさん

リードするNさん、ビレイするSさん


まずはMさんが挑戦

まずはMさんが挑戦


苦戦するC嬢

苦戦するC嬢


泣こうが叫ぼうが下降許可は出ない

泣こうが叫ぼうが下降許可は出ない

■11月8日(日)
あいにくの雨。ガイド協会の講師陣も到着し小屋前に集合した。雨脚はそれほどでもなく外の屏風岩で3班に分かれて訓練することになった。 講師陣が手際よくあっという間に張ったロープにセルフビレイをとって登っていった。何はともあれまずはセルフビレイ。

以下わが班の講習をおさらい。
最初の訓練は懸垂下降。エイト環を使うが、レスキューでの懸垂下降はバックアップが必須。下降途中で作業したり救助したりするため両手をフリーにする必要があるからだ。スリングで伸ばしその下にマッシャーを作ってビレイループと連結する(文章での結び方の説明は困難につき文献等を参照されたし。以下同様)。荷重をかけると自然にロックし結び目を握ると解除することができる。下降途中に万歳してもしっかりロックされていた。下降中の視線は肩越し。
次はカラビナを使ったバックアップ。これは荷重の有無にかかわらず制動が強力で、常に両手を離しても問題ない。緊急時に作業を長時間行い腕部が疲労している場合に有効とのこと。ビレイループとエイト環の小さい方の穴にそれぞれカラビナをかけ、ロープをビレイループ側から折り返してエイト環側のカラビナに通す。すると強い制動がかかりさきほどのマッシャーより強力にロックがかかった。左手で下にロープを手繰れば解除されスムーズに下りることができた。
続いて懸垂下降の仮固定。まずは確保者によるトップ支点への仮固定である。支点にかけたカラビナにロープを半マストで結び、ミュールノットとオーバーハンドループで固定する。解除するときは決してロープから手を離してはいけない。次に下降者の仮固定。ビレイループに下方のロープを輪にして通して半回転ひねり、その輪に同様にロープを輪にして通し、仕上げにオーバーハンドループで固定して完成である。これで万歳しても大丈夫だ。 やはり実地訓練は理解しやすい。

あいにくの天気の中

あいにくの天気の中


懸垂下降の訓練

懸垂下降の訓練


途中支点通過中

途中支点通過中


マッシャーによる

マッシャーによるバックアップ


リーダーのNさん 下降中

リーダーのNさん 下降中


カラビナによるバックアップ

カラビナによるバックアップ


両手を話して制動確認

両手を離して制動確認


C嬢降りる

C嬢降りる

 

午後は富士見山荘の室内練習場で引き上げ訓練。講師がプーリーとタイブロックを用いて1/3システムを組んだがさすがに詳細は覚えていない。引き上げにはかなりの力が必要で相当難儀した。ただしロープを通したカラビナを負傷者側におろしてビレイループに通してもらって、負傷者側にもロープを引いてもらうとかなり楽に引き上げることができた。
あっという間に時間切れで今一つキャッチアップできなかったため、改めて繰り返しの訓練の必要性を痛感した。

引き揚げ訓練 重かった~

引き揚げ訓練 重かった~


ウルスカ姉妹による負傷者下降訓練

ウルスカ姉妹による負傷者下降訓練

2015年9月19日-21日 黒部針ノ木跋渉記

By , 2015年9月21日 12:01 PM

「跋渉(ばっしょう)」とは、山野を越え、川をわたり、歩き回ること。
今回の山行を見事に表現した言葉だ。

それではさっそく黒部針ノ木跋渉記をはじめることにしよう。

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昨年の夏、ネットサーフィンで見つけた「針ノ木谷古道復活」の文字に目がとまった。古道に沿って流れる針ノ木谷といえば黒部湖にそそぐ憧れの沢。いつかは行ってみたい渓だった。

「針ノ木峠は古くから知られている。1584年(天正12年)12月に小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉と戦った徳川家康に、豊臣方との和睦を破棄し徹底抗戦を主張するため富山城主の佐々成政が浜松城へ面会に行ったとき、百人程の一行で厳冬期のこの峠を越えたとされている。」<ウィキペディアより>

その後、黒四ダムの建設によって平の渡しになってからは登山者もめっきり減り、この道は廃道同然となっていた。若いころ小屋への荷揚げで毎週のようにこの道を通ったという船窪小屋を営む松沢宗洋さんが、古道を復活させたいと数年前に2年がかりで開通させたという。歴史の重みをひしひしと感じるこの古道に興味津津となった私は、昨年の夏休みにこの古道を辿る単独行の計画を立てた。しかしながら雨続きの悪天候で断念となった。

あれから1年、今年のシルバーウィークにメンバーからほぼ同ルートの計画案が出された。直前になってリーダーがキャンセル。繰り上げで私がリーダーとなり、サブのSさん、Nさん、T嬢、S嬢の5名のパーティーで絶好の天候のもと計画は実行された。

<日程>
■9月19日(土)
扇沢⇒黒部ダム⇒平の小屋(泊)

■9月20日(日)
平の小屋⇒平の渡し⇒針ノ木谷⇒船窪出合(泊)

■9月21日(月)
船窪出合⇒針ノ木沢遡行⇒針ノ木峠⇒針ノ木雪渓下降⇒扇沢

<1日目>
扇沢からトロリーバスで黒部ダムへ。スキーヤーでごった返す時期にしか訪れたことがなかったが、今日は観光客に交じってのんびりだ。ダムを渡って黒部湖沿いの道を歩き始めた。ロッジくろよんの先の山道はハシゴのアップダウンありで結構歩きごたえがあった。対岸の雲が晴れて針ノ木岳とスバリ岳が姿を現した。黒部湖では遊覧船の「ガルベ」がひっきりなしに往復していた。あれで小屋まで乗せていってくれないものか。途中何本かの沢を巻きながら進んだ。小屋手前の中ノ沢で毛ばりを流してみた。さっそく反応があった、が痛恨のバラシ。イワナはいる。のんびり歩いたおかげで4時間半かかって平の小屋に着いた。かなり立派な小屋だ。


沢を渡る

沢を渡る


丸太の橋

丸太の橋


梯子の階段

梯子の階段


針ノ木岳とスバリ岳

針ノ木岳とスバリ岳


遊覧船「ガルベ」

遊覧船「ガルベ」


平乃小屋

平乃小屋

 

チェックインしてほどなく、イワナの様子を見にヌクイ谷へ。河口から釣り上がった。水量が多く流すポイントは少ない。淀みのポイントを見つけて毛ばりを浮かべた。黒い影が毛バリに飛びついてきた。手繰り寄せると精悍な顔つきの8寸の天然黒部イワナだった。カメラに収めてそっとリリースした。

ヌクイ谷の河口

ヌクイ谷の河口


黒部イワナ

黒部イワナ

その夜、小屋犬のモモが盛んに吠えていた。どうやらクマがたずねてきたようだった。

<2日目>
6時の渡しで対岸へ渡った。山歩きで船に乗る機会もなかなかない。対岸で上の廊下と奥黒部ヒュッテに向かう2組と別れ我々は針ノ木谷へ進んだ。

出発準備

出発準備


時刻表

時刻表


乗船場

乗船場


小屋方面へ戻る

小屋方面へ戻る

 

まもなく避難小屋を過ぎて谷へ回り込んだ。しばらく進むと日の出前の薄暗い中に輝く針ノ木谷が見えてきた。針葉樹林を流れる開けた沢だった。

避難小屋

避難小屋


避難小屋内部

避難小屋内部


針ノ木谷現る

針ノ木谷現る

 

昨夜、小屋の主人から仕入れた情報をもとに、今日は下流域で3手に分かれての釣りとなった(古道入口の上流に魚止めがあり、ビバーク地点の船窪出合付近に魚はいないとのこと)。Nさんは下流域の本流、Sさんは南沢、私が南沢出合上の本流。結果はNさん2尾、Sさん1尾、私が10数センチ3尾(全てリリース)だった。人煙乏しい深山としては甚だ魚影が薄いと言わざるを得ない。ここまで山奥の渓を釣っていると確実に魚が走るものだが、それがまったくなかった。期待は大きくはずれた。とはいえNさんは渓流釣りが今回で2回目。今夜のごちそうを手に満面の笑みだった。Sさんが釣った最大サイズを筆頭に3尾をキープして遡行を開始。

最初の橋(この先に橋はなかった)

最初の橋(この先に橋はなかった)


古道の看板

古道の看板


南沢出合

南沢出合


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)

針ノ木谷本流の渓相(南沢出合上流)


沢に遊ぶ女子

沢に遊ぶ女子


南沢出合下流

南沢出合下流

 

古道(高巻道)までは針ノ木谷の渡渉が何度か続いた。登山靴では難儀すると思われた。途中、単独者数名と、パーティ数組と出会った。マイナーコースとはいえさすがは北アルプスである。谷筋を1時間ほど進むといよいよ古道の高巻が始まった。もう少し谷沿いにつけてくれればと思うぐらい標高を上げる巻道だった。3、40分ぐらい登ってようやく水平のトラバースになった。古道でも2名の単独者に会った。古道の入口から1時間ほどで視界が開けてガレ沢に出た。ここで高巻終了である。

針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


針ノ木谷の遡行

針ノ木谷の遡行


高巻終了地点のガレ沢

高巻終了地点のガレ沢


高巻道の看板

高巻道の看板

 

高い陽がじりじりと照りつける中、巨大な岩が我々を睨みつけていた。そのたもとの白い花こう岩の中を針ノ木谷の清流が流れていた。何度か渡渉してビバーク地の船窪分岐に到着した。

睨みつける大岩

睨みつける大岩


渡渉

渡渉


船窪分岐

船窪分岐

 

当初は沢定番のタープ泊の予定だったがそこは標高1850m。相当の寒さが予想されたためワンポールテントとツエルトを持ちこんだ。さっそく設営し焚き木集めに奔走した。すっかり陽が落ちたころ上流から男女2名が下りてきた。彼らはわれわれの対岸にテントを張っていた。さあお楽しみ、いよいよたき火の時間だ。薄暗くなったころ火を入れた。

ワンポールテント

ワンポールテント


ツエルト

ツエルト

 

たき火を囲んで至福のひと時が始まった。たき火に渓の恵みをかざし、ビリー缶を無造作にぶち込んだ。今夜のために持ち込んだウィンナーとマシュマロを焼き、Sさんが持ってきた唐揚げをフォイル蒸しして酒のつまみにした。マーボ春雨とイワナの塩焼きで腹を満たしてからもどんどん酒がすすんだ。〆はイワナのコツ酒。こうして楽しすぎるひと時が過ぎていった。

渓の恵み

渓の恵み


楽しい楽しいたき火の時間

楽しい楽しいたき火の時間


たき火

たき火


たき火にはビリー缶がよく似合う

たき火にはビリー缶がよく似合う

 

<3日目>
朝4時に目が覚めた。あたりは真っ暗で、谷間にのぞく星空のもと渓の音だけが響いていた。メンバー達はまだ夢の中だ。たき木に火を入れ暖をとった。沢水を汲んだビリー缶をたき火に放り込んだ。5時も過ぎ、しばらくたってから空が白み始めた。渓が目覚めてきた。そのころメンバーが起きてきた。たき火で沸かしたお湯でコーヒーをすすった。朝のたき火も心地がいい。対岸の二人は早々に発っていった。スープパスタで朝食をとりながらのんびりと過ごした。撤収が終わり出発は7時過ぎになった。

今日は沢伝いに700m登り、針ノ木雪渓を1100mくだらなければならない。沢装備でのスタートだ。朝陽がそそぐ美渓を歩くこと20分ほどで針ノ木沢出合いに着いた。出合い付近には一斗缶がある絶好のテン場があった。

遡行開始

遡行開始


針ノ木谷源流を行く

針ノ木谷源流を行く


針ノ木本谷出合の標識

針ノ木本谷出合の標識


ビバーク適地

ビバーク適地

 

最初は巻道を進んだが一旦渓に下りてからは積極的に水線をたどった。小釜の巻きや小滝のシャワークライミングなど楽しい沢登りとなった。巻道を下るご婦人お三方を横目に軽快に登っていった。谷間から稜線がのぞきこれから向かう針ノ木小屋が小さく見えていた。Nさんは小屋のラーメンを楽しみにしていた。2時間ほど登ると水流も細くなりやがて消えていった。「水」と書かれたところが最初の一滴だった。谷筋から山道に変わったところで登山靴に履き替えた。

針の木沢を攻める

針の木沢を攻める


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


小滝のクライミング

小滝のクライミング


針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。

針ノ木小屋が見えてきた。遠いな~。


水場の記し

水場の記し


最初の一滴

最初の一滴


小屋までまだまだだね~。

小屋までまだまだだね~。

 

「痛っーーー!!!」S嬢が叫んでいる。ハチにさされたようだ。親指と人差し指の間の付け根が腫れている。痛みでしばらく唸っていたがやがて収まったようだ。一時はどうなることかと思ったがなんとか再スタート。

登るにつれて木々が色づいてきた。紅葉の先鋒はナナカマドだ。赤い実とともに葉が真っ赤に染まっていた。正面に見える針ノ木岳山麓は赤や黄に色づき秋空に鮮やかに映えていた。森林限界を超えたころ振り返ると我々が辿ってきた沢筋が谷底からはっきりと確認できた。よくぞ登ってきた、と感慨もひとしお。最後の胸突き八丁を登りきるとようやく針ノ木小屋に躍り出た。

ナナカマドの紅葉

ナナカマドの紅葉


黄葉。紅葉。

黄葉。紅葉。


登るほどに黄葉してきた

登るほどに黄葉してきた


針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。

針ノ木沢一望。よく登ってきたな~。


最後の胸突き八丁

最後の胸突き八丁


針ノ木小屋

針ノ木小屋

 

小屋では多くの人が思い思いに過ごしていた。針ノ木谷側から登ってきた我々にご婦人が興味津津のようで盛んに話しかけてきた。Nさんは真っ先に小屋に飛び込みラーメンを注文していた。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。

針ノ木峠。ここが今回のピーク。


針ノ木峠のテント場

針ノ木峠のテント場


しばし休憩

しばし休憩

 

しばらく休んでから針ノ木雪渓を下り始めた。雪渓歩きはほとんどないようで簡易アイゼンは不要とのこと。ガスに覆われた谷のジグザグ道を黙々とくだった。日本3大雪渓のこの谷は雪崩の巣でもある。その地形はいかにも雪崩れそうな形状だった。岩陵が迫るノドと呼ばれるところはいまだ雪渓が残り左岸に巻道が付けられていた。これが結構な難所で鎖の連続だった。そこを過ぎてからも雪渓は続き我々は巻道に追いやられた。おかげでコースタイム2時間の大沢小屋まで3時間以上かかってしまった。大沢小屋からは約1時間で扇沢に到着。こうして楽しく充実した3日間が終了した。

針ノ木雪渓上部を下る

針ノ木雪渓上部を下る


高巻道へ

高巻道へ


のどの入り口

のどの入り口


のどの下部 くさりの連続でした。

のどの下部 くさりの連続でした。


針ノ木雪渓ののど

針ノ木雪渓ののど


雪渓を下る

雪渓を下る


針ノ木雪渓を見上げる

針ノ木雪渓を見上げる


大沢小屋

大沢小屋


登山口到着 おつかれさまでした~。

登山口到着 おつかれさまでした~。

 

今回の山旅、ピークが針ノ木峠でいわゆる山のピークハントが目的ではなかったが、湖の渡航あり、釣りあり、焚き火あり、そして沢登り、雪渓下りありと、実に変化に飛んだ楽しい山行となった。このようなバリエーション的ルートを開拓するのも一考である。

 

2015年8月23日-25日 黒部川完全制覇?

By , 2015年8月26日 7:10 AM

ここ最近は比較的天候が安定する8月下旬に夏休みをとるのが恒例。しかし近年、この天候が安定しない。昨年はずっと雨で、強行した白峰三山縦走も終始ガスの中。眺望はゼロ。今年はどうか。

当初、北東北の涼を求めて裏岩手縦走計画を立てていた。天気予報がコロコロ変わる中いよいよ出発前々日。双子の台風が前線を押し上げ東北地方に停滞するらしい。東北はあきらめるしかなさそう。台風の間隙をぬって比較的晴れそうなのが北陸地方だ。かねてより模索していた黒部川源流の雲ノ平への転戦を決めた。

というわけで一路折立へ。岐阜側から入った。

計画は3泊4日で薬師沢小屋経由で雲の平、水晶岳、鷲羽岳、黒部五郎岳を周遊する予定。しかし前夜天気を確認すると台風が中国近畿地方を北上し北陸地方もかすめる予報。4日目は確実に雨のようだ。無理せず2泊3日のピストンも視野に出発。

太郎平小屋の先はケータイ圏外で天気の詳細が確認できない。山小屋での情報も特に変化がないため、結局、薬師沢小屋と雲ノ平山荘に泊まりながら、その端を発する鷲羽岳の登頂と源流イワナとの出会いを堪能する「黒部川」をテーマとした2泊3日の山行となった。

この旅が黒部川完全制覇なるか?

 

【1日目】


太郎平小屋

太郎平小屋


薬師沢小屋横のつり橋

薬師沢小屋横のつり橋


黒部川源流

黒部川源流


黒部イワナ

黒部イワナ パーマークとオレンジの斑点が特徴


源流域とはいえ圧倒的な水量

黒部川本流 源流域とはいえ圧倒的な水量


黒部イワナ

黒部イワナ


薬師沢小屋横の流れ

薬師沢小屋横の流れ


薬師沢小屋夕景

薬師沢小屋夕景

 

【2日目】

薬師沢出合

早朝の薬師沢出合


雲ノ平の玄関 アラスカ庭園

雲ノ平の玄関 アラスカ庭園


薬師岳

薬師岳


槍がのぞく

槍がのぞく


雲ノ平山荘

雲ノ平山荘


雲ノ平山荘

雲ノ平山荘 高原ホテルのようでした


高天原を望む

高天原を望む


スイス庭園に足をのばす

スイス庭園に足をのばす


圧巻の水晶岳

圧巻の水晶岳


鷲羽岳の雄姿

鷲羽岳の雄姿


鷲羽岳山頂

鷲羽岳山頂


黒部川最源流域

黒部川最源流域


雲が迫る鷲羽岳稜線

雲が迫る鷲羽岳稜線


イワギキョウ

イワギキョウ


祖父(じじ)岳のケルン群

祖父(じい)岳のケルン群


岩苔乗越の水場=黒部川の最初の一滴

岩苔乗越の水場=黒部川最初の一滴


黒部川最初の一滴

黒部川最初の一滴

 

【3日目】

朝焼けの水晶岳

朝焼けの水晶岳


チングルマ

チングルマ


雲ノ平より笠ヶ岳

笠ヶ岳


槍ヶ岳

槍ヶ岳


沢イワナ

沢イワナ

 

【おまけ】

黒部川河口の標識

黒部川河口の標識


日本海にそそぐ黒部川

日本海にそそぐ黒部川

帰路、海鮮浜焼きに舌鼓を打ちながら日本海沿いをのんびりドライブ。途中黒部川を渡る橋があった。思わず河口に向かった。数日前、鷲羽岳に最初の一滴を見たばかりだ。そしていま海にそそぐ黒部川を目の前にしている。これで黒部川完全制覇達成かな?

おわり

GW鳥海山(祓川ヒュッテ怒涛の3連泊)…the day 3

By , 2015年5月5日 9:10 PM

<5月4日:第3日目・・・ちょいと山スキー&海鮮丼と山菜採り

3日目。
きょうはスキーとボードで別行動。 ボード隊は七高山目指して登れるところまで登るらしい。 スキー隊はガイド本に載っていた黒森ルートをたどる計画。 午後から雨らしく、午前中には切り上げそれぞれ下界に下って温泉につかり、海鮮丼ツアーやら山菜採りとやらにしけこむことにした。

この朝、あいかわらず美しいご来光で目覚めた。 スキー組のPさささんと小生で今日のルートの終点にクルマをデポりにいった。 早朝の朝陽をあびるブナの新緑が美しい。林道をしばらく進むとたくさんのクルマが道ばたに。 ほとんどが他県ナンバー。ガイド本の影響かな?

おそらくルートの終点だろうこの辺の雪の状態は極めてよくない。昨日のストップ雪?PM2.5?のことを考えると、くだりとはいえ苦行になること間違いなし。 計画はあえなく断念。 夏道がある猿倉ルートに変更。避難小屋まで登って猿倉口まで滑ることにした。

ヒュッテからは一足先にボード隊が出発。トビリーダーとチク氏はボード隊に合流。スキー隊もあとを追った。

登高開始。しかーし、きょうも暑い。汗が噴き出てくる。 避難小屋への最後の急登は避けて左側から巻いた。ヤブを越えて尾根に出ると赤布が見えてきた。猿倉ルートだ。沢筋を登ると避難小屋に出た。


出発!

出発!


ハイクアップ

ハイクアップ

 

少し休んで滑走開始。 楽しいのは最初だけ。くだるにつれてスキーが滑らなくなってきた。 昨日と同じ。 鳥海山をバックに滑降シーンを収めようとカメラを構えたが、スキーがまったく走らずみな苦笑い。 あまりの滑らなさにスキーをみるとソールが真っ黒。スクレーパーをあてるとベトベトしたオイルのようなものが削れてくる。その先で休んでいたパトロールの人たちもこの現象に首をかしげてた。
去年まではなかったそうだ。

滑らねー

滑らねー


すべりまへん

すべりまへーん


滑んなーい

滑んなーい


千春さん、沢に滑り込む

ちはるさん、沢に滑り込む

 

ところでこの現象。犯人はどうやらブナの冬芽のようだ。ブナは、冬の間に葉を保護していた冬芽の殻を破って芽吹く。そして用なしの殻は雪の上におちる。例の油のようなモノの正体はこの殻に含まれているヤニのようなのだ。今年は冬芽の当たり年とのこと。たしかにきのう七高山から滑ったときも、標高が高い森林限界のところは軽快に滑れ、標高が低くなる、つまりブナが現われてくるにつれて滑らなくなってきたことともピタリと符合する。この現象、PM2.5でないことを祈るばかりだ。

ブナのヤニ

ブナのヤニ

 

ところでブナの新緑は美しい。残雪の山肌と抜けるような青空に新緑がよく映える。滑らない 板で四苦八苦しながら猿倉口駐車場までおりてきた。

新緑のブナ

新緑のブナ

 

山菜採りと温泉の準備のため一旦ヒュッテに戻った。まもなくボード隊も帰ってきた。登高家のチク氏がひとりダッシュで七高山まで登ったらしい。ボード隊は海鮮丼を食するためトビリーダーのクルマで海辺に向かって出発。間際にかれらから、
「コシアブラのお浸しが食べたーい!」
「今夜は山菜のてんぷらがいい!」
などと好き勝手な妄想が。
われわれはプレッシャーを胸に今夜のおかず「コシアブラ」を確保するため山を下った。途中の雪が消えたあたりの森を探索した。コシアブラは標高の見定めが肝心だ。狙いは大当たり!で旬まっさかりのコシアブラがここかしこに群生してた。つけてきたnisshyさまとちはるさんが合流。2人ともコシアブラ採りは初めて。最初は戸惑ってたものの、目がなれてくると自力で探せるまでになってた。どうやら「コシアブラ目」になったようだ。こうなると面白いようにコシアブラが目に飛び込んでくる。そしてこの境地に達すると、クルマで移動中も車中から無意識にコシアブラを探す自分がいることに気づく。こうして「コシアブラ病」患者となっていくのだ。ご愁傷様~。

コシアブラ

コシアブラ


コシアブラに収穫

コシアブラに収穫

 

収穫に満足しながら温泉へ。向かった「鳥海荘」は立派な施設で温泉もリーズナブル。さっぱりして祓川ヒュッテに戻った。途中で雨が降り始めた。雨でモヤがかかる残雪のブナ林は見事だった。思わず車を止めシャッターを切った。

ブナ林

ブナ林


森で談笑

森で談笑


春のブナ林

春のブナ林

 

その晩はシェルパすずき君のメインディッシュとコシアブラづくしで舌づつみを打った。
こうして怒涛の3夜目も大いに盛り上がった、のでした。

夕餉

夕餉

 

4日目は帰京するのみ、ですが、、、
nisshyさま、怒涛の3連泊、主任(トリ)を飾ってくださいませ!!

GW鳥海山(祓川ヒュッテ怒涛の3連泊)…the day 2

By , 2015年5月4日 10:01 PM

nisshyさまに壁パス的リレーを命じられて超動揺!!

ご指名とあらば僭越ながら2日目と3日目をを担当させていただきます。

*******************

<5月3日:第2日目・・・みんな一緒に 祓川ヒュッテ~七高山~千蛇谷(予定)>

ところで今年の気候はおかしいぞ。買い出しをした新庄では灼熱の太陽が降り注いでまるで真夏。山小屋での海鮮手巻きずしもこの時期の鳥海では楽勝、とたかをくくってたけど、とんでもなかった。この暑さじゃ刺身がもたねーよー。痛まないように氷で包んで慎重に小屋に運んだ。その甲斐あって昨夜の食当もなんとか無事に終えることができたとさ。

さーてこの暑さ。鳥海に向かう山道に入ったときからやな感じ。祓川駐車場に着いたら不安に。
「雪がない」のだ。
鳥海山もやたらと黒い部分が目立ってた。いつもと比べてぜんぜん雪がない。ヒュッテの管理人さんに聞いてみた。
「中島台は厳しいと思うよ、というよりお勧めしないね」←暗に止めとけと・・・。
先行者の情報だと雪が少なすぎて、標高900m付近から超ヤブとのこと。中島台の等高線が広くなるところは単なる修行の場だってさ。”トビ”リーダーから「計画変更」のお告げが。
「あしたは七高山に登って、状況を見て千蛇谷を滑って登り返しまーす」

 

ということで2日目のはじまりはじまりー。

ヒュッテの部屋から美しい日の出を堪能、昨夜のトン汁の残り汁でうどんを食べて出発。


ご来光

ご来光

 

それにしてもこの暑さは異常だよ。ハードシェルどころかミッドウェアもいらないね。多くのスキーヤーが超薄着。大汗かいておよそ1時間で七ツ釜滝避難小屋に。ここで行程の1/3。これからが核心部。クラックを横目に急坂を巻きながら登った。

快晴の鳥海山

快晴の鳥海山


出発

出発


ハイクアップ

ハイクアップ


直登できるか?

直登できるか?


避難小屋のあたり

避難小屋のあたり


ハイクアップ

ハイクアップ

 

山頂が迫ってきたぞ。最後の急坂を休み休み登って約3時間半で七高山についた。山頂にはすぐ隣に新山が対峙、その左奥には千蛇谷の谷筋がおいしそうにのびてた。

もうひと踏ん張り

もうひと踏ん張り


Pさささん

Pさささん


ちはるさん

ちはるさん


人力で運んだらしい

人力で運んだらしい


三角点

三角点


七高山から千蛇谷

七高山から千蛇谷

 

ここで3手に分かれた。ここから滑り返す者、カラ身で新山を目指す者、千蛇谷を滑って登り返す者。もちろん小生は千蛇谷隊に参加。うわさに聞く千蛇谷はぜひとも見ておきたかったからね。

スキーを背負って千蛇谷源頭を目指した。外輪山を少し進んで岩の崖を下った。雪は皆無。ザックのスキーが岩に引っかかった。雪が残って凍ってたらこれ以上難儀しただろうなー。

千蛇谷源頭へ

千蛇谷源頭へ

 

崖をおりたところで別の一隊は新山へ。われわれは先に見えるノドのところまで慎重にトラバース。いよいよ滑走!ほどよいザラメ斜面を軽快にターン。滑るほど谷はどんどんどんどん広がった。2つ目のカーブを越えた途端、絶景が飛び込んできた。そこには広々としたカール状の斜面が日本海に向けて延々と。それはまるで我が国とは思えない圧倒的な光景。なるほどこの千蛇谷、多くのスキーヤーを魅了するわけだね。なっとく。

滑降!

滑降!


滑降!

滑降!


千蛇谷をバックに

千蛇谷をバックに

 

調子こいて滑りすぎると登りかえしがつらい、といってたのもつかの間、「あそこまでね」と約束した岩場をnisshyさまが爆速で滑り過ぎてった。アドレナリン全開だったのね。

七高山への登りとあいかわらずの暑さで登りかえしがつらい。あえぎながら源頭部まで帰ってきた。

登り返し

登り返し



 

せっかくなので、鳥海山最高地点の新山を目指すことに。そのころから日が陰って冷たい風が肌をかすめた。思わずシェルを羽織った。荷物をデポしてカラ身で登った。 最後は岩登りをしながら15分ほどで新山に到着。狭い山頂で集合写真をパチリ。祝!100名山登頂ー。

新山登頂

新山登頂

 

再び七高山に戻った。無線で“トビ”リーダーに、ビール6本しっかり冷やしといてねとお願いしてドロップイン。山頂からいい感じのザラメが続いた。クラックに注意しながらどんどん滑っていった。なんかスキーが滑らないぞ?ワックスが合わないから?この原因は既出のsasakiさんの報告を参照されたし。

ドロップイン ”に”さま

ドロップイン ”に”さま


ドロップイン Pさささん

ドロップイン Pさささん


ドロップイン チク氏

ドロップイン チク氏


だいぶおりてきた

だいぶおりてきた

 

ということで、3日目もこうご期待。

0220-23北海道ツアー 3日目(2/22)

By , 2015年2月24日 2:10 PM

3日目は富良野岳を目指した。白銀荘からは三段山が有名だが、人が多そうなので、ガイドさんも未知の富良野岳の尾根に行ってみることになった。DIさんが体調不良で白銀荘待機に。スキー流し事件を受け、精神的ダメージが疲労につながったのかもしれない。

下山家の若はゲレンデ用ビンディング付き板をレンタルし初のスノーシュー登高。沢を渡り富良野岳ジャイアント尾根取り付き点に向かった。しばらくトラバース気味に登っていった。氷柱の滝を見ながら沢を巻くとジャイアント尾根に取りついた。キックターンを繰り返しながら標高を上げていった。スノーシューの若が悲鳴をあげていた。スキーでのシール登高と比較にならないほどつらいとのこと。ボーダーのYFさんとYSさんはいつものことで難なく登っていった。下山家の若にとって登りはただでさえ苦痛な上に、慣れないスノーシューの彼は、全身から湯気を立てながら登っていた。


沢の渡渉

沢の渡渉


ハイクアップ

ハイクアップ

 

左前方には主峰の十勝岳が天に向かって悠然とそびえていた。そこをバックに外人のパーティーが登ってきた。これが悔しいほど絵になるのだった。森林限界を過ぎたころから横なぐりの強風が吹きつけてきた。立っているのもままならないほどだった。ここでシールを外して隣の尾根まで硬い斜面をトラバースした。

十勝岳

十勝岳


外国人

外国人


森林限界を行く

森林限界を行く


地吹雪

地吹雪

 

尾根の手前に沢がありノートラックでいい斜面が続いていた。これはいくしかない、ということでこの沢を滑ることに。ガイドさんが様子見を兼ねて滑降。無線でOKサインが出た。ここはじっくりカメラを構え、みんなに被写体になってもらった。雪も良く軽快に滑る様子を収めることができた。みな一様に満足した様子だった。ここから登り返して尾根のオープンバーンを滑り、途中から先ほどの沢を滑降した。斜度もあって満足の滑りとなった。その後はひたすらトラバースして入山地点に戻った。

TMさん

TMさん


HIさん

HIさん


YSさん

YSさん


YFさん

YFさん


CTさん

CTさん


YSさん

YSさん


HIさん

HIさん


CTさん

CTさん

 

この日をもって部長と拙者KKは帰京のため旭川空港に向かった。

帰京

帰京

 

以下、4日目の様子はCTさんからの報告。
これまでの晴天とは打って変わりこの日は荒れ予想。新雪を期待して上忠別岳に向かった。しかし降雪はなく、まるで3月のようなバカ雪。とても滑るどころではなく雪原トレッキングとなった。クマゲラが作った樹穴を見ながらのどかな時間を過ごし、その後は旭川の松尾ジンギスカンでランチを堪能して帰京したとのことでした。

今回のツアー、激パウには当たらなかったが、絶好の晴天が続く記憶に残る山行となった。それにしても今回もいろいろやらかしたものである。来年の珍道中を思いながらペンを置くこととしたい。

 

0220-23北海道ツアー 2日目(2/21)

By , 2015年2月23日 2:10 PM

2日目。

白樺荘の展望台からは朝陽を浴びる旭岳のくっきりとした全容が眺められた。今日も晴れそうだ。これからあの山頂を目指す。


白樺荘から旭岳

白樺荘から旭岳

朝食後、旭岳スキー場に向かった。そこはうわさ通り外人だらけ。ここ数年で一気に増えたらしい。ロープウェイで登山口へ。眼前には抜けるような青空のもと、旭岳がどっしりと構えていた。地獄谷からは噴煙が立ち登り、それを取り囲むように尾根が続いていた。これから約3時間のハイクアップだ。南側の尾根に取り付いた。登高する一行と旭岳がなかなかの絵になった。百名山だけあって一般登山者も多かった。南側には十勝連峰が峰々をつないでいた。そのはるか向こうには芦別岳と夕張岳が見えていた。大きく切れ込んだクワウンナイ川の源頭にはトムラウシ山が鎮座し、西のはるかかなたには羊蹄山や暑寒別岳がその白い山頂を浮かべていた。360度絶景の大パノラマが展開していた。

旭岳をバックに

旭岳をバックに


地獄谷を抱く旭岳

地獄谷を抱く旭岳


旭岳を目指す

旭岳を目指す


絶景!十勝連峰

絶景!十勝連峰


ハイカー

ハイカー


あれが旭岳

あれが旭岳


トムラウシ山

トムラウシ山


トムラウシと十勝平野の雲海

トムラウシと十勝平野の雲海


阿寒岳

阿寒岳


ツボ足登高

ツボ足登高

 

7合ぐらい登ったところからツボ足となり、山頂に近づくにつれて風が出てきた。山カゲから東の方が覗いてきた。その先には阿寒岳が見えていた。そうしていよいよ旭岳山頂(2291m)に着いた。厳冬期に北海道の最高地点に到達できたのは運がいい。山頂からも絶景がぐるりと繰り広げられていた。

もうすぐ山頂

もうすぐ山頂


祝!旭岳登頂

祝!旭岳登頂

 

しばらく大パノラマを堪能して滑走開始。山頂付近はカリカリのアイスバーンだった。北西斜面を慎重にトラバースしながら滑走斜面を探した。偵察に行ったガイドさんが戻ってきた。やはり南斜面は雪が着いていないよう。北東斜面を滑り、途中からトラバースしながら南斜面に回り込むことにした。波状にカリカリとなった斜面をおそるおそる滑った。足への負担も相当だった。

北斜面を滑る

北斜面を滑る


カリカリ斜面

カリカリ斜面


ガリガリ

ガリガリ


アイスバーン

アイスバーン

 

ここでお約束、またしても若がやってくれた。なかなかおりてこないと思ったら無線でビンディング破損の連絡が。このアイスバーンで若の巨体を支えきれずフロント部分が真っ二つに割れてしまったようだ。板を背負って歩いておりてきた。「下山家」(GEZANKA)の誕生である。下山家とは山を下ることを専門とする者のことをいう。「下山家、出発します」と言っておりていく姿にはさすが専門家といった風格が漂っていた。下山家を横目にわれわれはパウダーになってきた斜面を堪能した。滑るたびにそのうしろを下山家が悠然と歩いてくる、こんな光景が何度か続いた。相変わらずの眺望と圧倒的スケールの雪原を満喫しながらゴンドラ降り場に戻ってきた。

下山家が行く

下山家が行く


大雪原を行く下山家

大雪原を行く下山家


堂々たる下山家

堂々たる下山家


雄気堂々

雄気堂々


大雪原のトラバース

大雪原のトラバース


絶景十勝

絶景十勝

 

ゴンドラで下りる下山家と別れ、われわれはスキー場を滑りおりた。どの斜面にも隙間なくシュプールが描かれていた。外国人の仕業だそうだ。「パウダーを求めるこの執着心には感服します」とはガイドさん。見渡す限りのパウダー斜面すべてにシュプールがついていた。 こうして2日目が終了した。

この日は絶好の厳冬期登山となった。 一行は白銀荘に向かった。道中に見た夕陽に映える十勝連峰は圧巻だった。オプタテシケ山のハート形の火山壁もはっきり見えた。山々は真っ白な雪に覆われていた。

十勝連峰

十勝連峰



 

白銀荘は噂通りの施設で、町営とは思えないほどきれいだった。温泉が格別だったのはいうまでもない。

白銀荘

白銀荘

0220-23北海道ツアー 1日目(2/20)

By , 2015年2月22日 2:10 PM

ウルスカ恒例になりつつある北海道ツアーに行ってきた。

すったもんだの珍道中を3回に分けてお届けしたい。

■メンバー
L:CTさん、SL:DIさん、TMさん、HIさん、YSさん、DFさん、KKの7人+ガイドさん

■日程
<1日目:2/20>
旭川空港からお迎えのガイドさんの車で黒岳スキー場へ移動し黒岳ロープウェイとリフトを乗り継いでゲレンデトップへ。黒岳の肩までハイクアップしてオープンバーンを滑降。登り返して沢を滑降。白樺荘泊。

<2日目:2/21>
白樺荘から旭岳スキー場へ。ロープウェイでスキー場トップへ。ハイクアップで旭岳登頂。北西斜面を滑降しトラバースしながらスタート地点へ。スキー場を滑降し終了。白銀荘泊。

<3日目:2/22>
白銀荘から車で富良野岳尾根の取り付き点へ。堰堤上部を渡渉しハイクアップスタート。ジャイアント尾根を登高し森林限界を過ぎたあたりから右の尾根にトラバース。途中のノートラックの沢を滑降。登り返して尾根上のオープンバーンを滑り、途中から先ほどの沢に入り込んで滑降。トラバースしてスタート地点へ。TMさんとKKは帰京のため旭川空港へ。白樺荘泊。

<4日目:2/23>
白樺荘から上忠別岳に移動。雪質が悪く滑走できず、ネイチャートレッキングとなる。早々に切り上げて、旭川でグルメ散策後帰京。

 

*****

突っ込みネタが尽きないのはウルスカ山行毎度のこと。今回の珍道中、誰が何をやらかすのやら・・・。

まずは1日目。

早朝の羽田空港。KK(拙者)のザックがX線検査装置を抜けたとたん、係員があわててかけ寄ってきた。「なにかノコギリ的なものが映ってますが・・・」。しまった!スノーソーを入れっぱなしだった。その一部始終を一行がニヤニヤしながら見ていた。「しめしめ、朝からいいネタいただいたぜ!!」と言わんばかりの笑み。しばらくこのネタでいじられることになるだろう。まったくの不覚だった。他にも2人が引っかかったようで、YSさんのショベルは宅急便で強制送還となった。朝からドッタバタ。今回も出だしは上々だ。

旭川空港で地元のガイドさんと待ち合わせ。今年は雪が極端に少ない上にここ最近はほとんど降っていないとのこと。激パウは期待できないかも。一方天気は最高でここ3日間は晴天が続きそうだった。2日目がもっとも安定するらしく、翌日に旭岳山頂を目指すことにし、今日は黒岳を訪れることになった。


旭川空港

旭川空港

 

クルマに乗り込み黒岳スキー場へ向かった。ツアー中はガイドさんが運転してくれるため楽ちん。車中では部長(TMさん)が舌好調。手荷物検査ネタで容赦なしの攻撃が続けられた。

出発準備

出発準備


移動中

移動中

 

2時間ほどで黒岳スキー場のロープウェイ乗り場についた。黒岳スキー場は厳冬期に閉鎖し前日に再オープンしたとのこと。平日ということで駐車場はまばらだった。ロープウェイでスキー場へ。スキー場のブログに載せたいとのことで集合写真を撮られた(その夜、ちゃんと載ってました)。黒岳の雄姿を正面にリフトに乗ること15分でスキー場トップに着いた。

黒岳スキー場へ

黒岳スキー場へ


DSC06441

黒岳を正面に

さっそくシールを付けて登高開始。雪面が硬くクトーを着けることに。ここで若(HIさん)がやってくれた。スキーより幅の狭いクトーを持ってきたらしい。「何本もスキー持ってっから間違うんだよ」「一番大きいの持ってくりゃいいんだよ」・・・。ここぞとばかりボコボコに。やれやれ先が思いやられる。

登高開始

登高開始


黒岳を目指す

黒岳を目指す

 

肩のあたりまで登ったところで山頂付近がガスに覆われてきた。できれば登頂したかったがガイドさんの判断で滑ることに。いい感じのオープンバーンをガイドさんが先行し我々も続いた。そこそこのパウダーで十分楽しめた。

さあ滑るぞー

さあ滑るぞー


夢の跡

夢の跡

 

登り返そうとシールを着けていると。またまたやってくれました。DIさんの板が猛烈な勢いで斜面を滑りおりていった。いったいどこまで流れたのやら・・・。「状況によっては登り返しは中止します」といってガイドさんが回収しにいった。この上のおいしい沢斜面が滑れなくなるかもしれない、と思ったとたん、DIさんに向けて「今夜のビール、ごちそうになりまーす」「ガイドさんにはワイン1本だな」と猛攻撃が始まった。そこにはうなだれたDIさんが・・・。無線で「回収しました。15分ほどで上がります」との連絡が。途中の木に引っかかっていたらしい。最悪の事態は免れたようだ。ガイドさんが一本の板を背負って登ってきた。「さあ、これから板の授与式が始まります。みなさんカメラの準備はOKですか」これでもかと若がたたみかけた。

板到着!

板到着!

 

登り返して沢を滑り、樹林帯を抜けて戻った。すったもんだの1日目はこれにて終了。大雪山白樺荘で温泉につかって就寝となった。

翌朝の白樺荘

翌朝の白樺荘