2020-3-22 袴岳

By , 2020年3月28日 11:16 PM

信越国境の袴岳にスキートレッキングに行ってきました。

袴岳は斑尾山の隣にあって、信越トレイルのセクション1の途中にあります。

美しいブナ林に包まれた穏やかな山です。

この日は雨予報でしたが、森の撮影にはgood。

ガスに包まれたブナの森は、狙い通り幻想の世界へ導いてくれました。

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2020-2-19 鍋倉山 山スキー

By , 2020年2月20日 8:48 AM

今シーズン最期のパウダーかな?



 

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2020-2-2 鍋倉山 山スキー

By , 2020年2月4日 12:48 AM

前日の野沢に続いてきょうは鍋倉山。
降雪後の晴れとあって多くのスキーヤーが集結していました。
(神○川ナンバーの見覚えあるクルマもありました)

好天のもと、さっそく出発。

いつもの細尾根は取り付きが厳しそう。
今日は沢ルートをただることに。

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先行パーティが尾根に取り付いていました。

沢ルートはブナ林の絶景が続きます。
しばしご堪能ください。
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美味しそうな斜面を横目にしばらく登ると黒倉山とのコルに出ます。
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青空ものぞき絶景が広がります。

 

山頂にはたくさんのスキーヤーが。
われわれは総勢10名で記念撮影。
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さあ、楽しい下りの始まり〜。
登ってきた北斜面をいくしかないでしょう。
動画でご覧ください♪



 

途中のブナ斜面で滑走撮影。
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いや〜楽しすぎます。

 

さらに美味しい斜面は続きます。
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逆光で写真的には絶好のシチュエーション。

 

まだまだ続きます。
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いや〜なべくら・・・外しません。

2020-2-1 野沢温泉スキー場〜青木山

By , 2020年2月3日 3:00 PM

北信州も降っては解け、降っては解けの繰り返しでなかなか雪がつきません。
昨日からまとまった雪が降ったので期待して向かった野沢温泉スキー場。

毛無山の裏は結構なラッセルで期待が膨らみます。

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冬化粧のブナ。美しいです。

 
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青木のコル。ヤブが目立ちます。

 
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期待を胸に青木山へ。

結果は・・・ ↓    動画 ↓



 

諦めがつかないツワモノ女子の賛成大多数でコルへ登り返しました。
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おじさま達はコルでギブアップ。

女子達はノートラック斜面を見つけて登って行きました。
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みんなパウダー満喫♪♪

 
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コルから沢を滑降。楽しい〜〜〜。

2020-1-26 鍋倉山・山スキー

By , 2020年1月27日 10:45 AM

春を迎える3月のような陽気の中、鍋倉山に行ってきました。

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往路、ブナの巨木・森太郎を眺めながら。

 
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山頂間近の森はブナの美林。

 
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このツリーランは中毒になります。

 

春の陽気でしたが、山頂直下はサラサラのパウダーに覆われていました。
ここはいつ来てもハズレません。
ブナの美林のツリーランを堪能しました。



 

2020-1-19 鍋倉山・山スキー

By , 2020年1月20日 11:51 AM

記録的暖冬で下界は積雪ゼロ。

でも山にはそれなりに降ってます。

鍋倉山頂で積雪約3m。

ガッツリパウダーいただきました。

2019-2-24 越後の山 その2 東谷山

By , 2019年3月7日 10:34 PM

越後の山第2弾は東谷山。
日白山のとなりにたたずみ、藪山で無雪期は山登りの対象にならないが、アプローチが比較的容易で北西斜面のパウダースノーが楽しめるということで、最近は多くの山スキーヤーが訪れる中越定番の山になっている。今回パウダー狙いで行ってみたのだが・・・。

前日、こちらも中越の山スキーの定番・阿寺山に行ってみたが、このところの降雨が凍り斜面は固く、その上に少しの新雪が 載っただけの斜面はでこぼこ。おまけにガスに覆われとても滑りを楽しむ状況ではなかった。うってかわってこの日、雲ひとつない青空と澄んだ空気、そしてさんさんと輝く太陽。眺望は最高、でも帰りは雪が 腐ってるだろうなー。

下山先になる貝掛温泉バス停広場に車をデポして路線バスで二居へ。バスには登山客が10数人乗りこんでいた。運賃はスキー持ち込み料含めて300 円。集落の入り口からシールを付けて二居峠を目指した。春のような陽気でスタート時点からハードシェルを脱いだ。峠の林道入り口でバスが一緒だった登山者のパーティが出発準備をしてい た。

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九十九折りの林道を登った。事前情報だと二居峠で尾根にとりつくのに難儀するとのことだったがまったくなんの問題もなく峠に到着。(事前情報はおそらくここのことではないと思う)登山パーティもぞくぞく到着し一息ついていた。峠にある 東屋も完全に出ていて雪の少なさを物語っていた。下界には乾いたアスファルトの国道17号線が見えていた。
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二居峠


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眼下には国道17号

尾根にとりついた。さっそく名物の雪庇がお出迎えだ。積雪が少ないせいかそれほど発達していないよう。右側に は太陽に照らされた三国山脈が煌煌と輝いていた。とりわけ平標山と仙ノ倉山は圧倒的な存在感。奥には谷川連峰ものぞいていた。左側はコナラの樹林帯。雪庇を踏みぬかないよう林の中を進んだ。急坂を登ると送電線の鉄塔についた。
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雪庇


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平標山が覗く

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鉄塔

その後も細尾根は続いた。本来ならこの厳冬時期、尾根はカリカリで雪庇も発達しているはず。何箇所か厳しい登りがあったが条件によってはシール登高は難儀するだろう。この日はスキーアイゼンでクリアできたが、スキーを脱がなければならない状況が多いと思われる。

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絶好の天気


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絶景の三国山脈

東谷山手前のピークが見通せるところまで登ってきた。尾根が続いた。抜けるような青空に白い稜線が続いていた。寒さのかけらもなく、まるで2月とは思えない陽気。これは完全に春スキーだ。
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細尾根を抜けるとブナとダケカンバの緩やかな斜面に。急坂がおわってひと安心。
トレッカーの一行がおりてきた。
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ブナとダケカンバの美林帯

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美しい森の中を登っていった。そこへスキーヤーが滑り降りてきた。そのあとを大型犬が追ってきた。ふもとの駐車場で会った方だ。ふもとでは「 早く行こう」とせき立てていた犬。いっしょに頂上まで登ってきたようだ。これぞ 究極の散歩、犬もさぞかし楽しいだろう。

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犬が・・・。

頂上に近づくにつれ山容はなだらかになった。見えた滑り降りる谷を左に一つのピークを越えたその先に人だかりが。あそこが東谷山頂上だ。右手には三国山脈の相変わらずの絶景。何度も立ち止まりその光景をカメラに収めた。これほどの絶景は二度と拝めないだろうと思われるほどの眺めだった。
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見事な快晴


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あの人だかりが東谷山の山頂

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山頂からは一足先にスキーヤーが降りていった。

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下山のスキーヤー

そして山頂へ。山頂からは360度の大パノラマ。東から時計回りに、越後三山、その手間に昨日登った阿寺山、そしてくっきりと米子沢を従えた巻機山、一ノ倉岳、谷川岳と続く谷川連峰、登高を見守ってくれた仙ノ倉岳、平標山、さらに背後には苗場山、神楽ヶ峰。とにかく圧巻の展望だった。できることならテント泊しながら夕景を狙いたい。

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越後山脈


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三国山脈から谷川連峰


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苗場山も見える

隣の日白山に続く尾根には登山者が数名見えていた。

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日白山への稜線 奥には万太郎山 谷川岳ものぞく

しばし絶景を堪能し滑降をスタート。降りる谷を間違えてあわてて隣の尾根にトラバース。無事ルートに戻った。滑った斜面が春のような日差しを浴びた西斜面ということでさすがに雪は腐っていた重たい雪で脚が疲れる。ただいい 感じの斜面でパウダーだとかなり面白そう。急斜面を滑った後は地形図を見ながら尾根筋をたどった。途中、沢を2か所トラバースして杉の植林地を抜けると国道が見えてきた。そうしてドンピシャで国道をくぐるトンネルのところ につい た。無事終了。

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きれいな疎林帯を滑る

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沢の下部は腐り雪


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国道に出た

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デポ地点へ国道沿いを滑る

今回2月のパウダーを狙って来たが、一足先の春スキーとなった。仲間からケータイに続々下山連絡が入ってきたが 共通語は「春スキー。」

今シーズンは早く終わる感が濃厚だ。

2019-2-23 越後の山 その1 阿寺山

By , 2019年3月7日 10:24 PM

2月の厳冬期にパウダー狙いで越後を訪れた 。
2連戦となった第1弾は定番の阿寺山。あすは東谷山だ。

今回のメンバーのうち、ふたりは昨年も訪れたとのことだが、滑り出しのルートミス で尾根脇の急斜面をひたすらトラバースとなって消化不良だった様子。今回そのリベンジにジョインさせていただいた。

この日はあいにくの天気ですっきりしない。スタート地点の広堀橋からみる阿寺山は雲の中だった。先行車は1 台。準備中にぞくぞくと3台ほど集まってきた。みな首都圏ナンバー。雪の壁を登って出発。

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土が見えているところも多く4月のような雰囲気。林道を進むと尾根の取り付き点だ。先行の2名は沢沿いのほうへ進んで登っていた。滑降する 沢の状況を見ながらの登高なのだろう。われわれと後続のパーティはまっすぐ 尾根に取り付いた。
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正面の尾根を登る

いきなり急坂が続いた。きれいなブナの森を登った。ブナの根開けも見られ、すでに春の様相。カモシカがこちらに歩いてきた。沢沿いを進むパーティから逃げてきたのだろう。われわれに気付くと90度転回して斜面を上がっていった。ブナの森はカモシカの天国だ。ブナがあるということは雪が多いということ。雪が多いと食の競合者シカが近寄れないためだ。ブナの森ではよく遭遇する。
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その後もひたすら続く急斜面。メンバーのひとりスプリットボードのボーダーが苦戦。超太板のようになるため急斜面は難しいのだろう。そのころ後続の パーティが追いつく。話すと、リーダーは昨年も一緒になった方だと判明。ガイド本にここ阿寺山について執筆されている方とのこと。今年も一緒になったようだ。やはりきょうの雪はよろしくないとのこと。
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急登は続く

標高1000m付近まで登ってきた。傾斜が切れて小休止。別パーティの方と本日の滑走ルートジャバミ沢の情報交換。沢沿いにかなり下まで行ける、適当なところで左にトラバースして尾根の取り付き点に出たほうがよい、などなどアドバイスをいただいた。
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そこからきれいな樹林帯に入り、またまた急斜面。結構きついです、この山。
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一帯はガスに覆われ視界はなし。幻想的な霧のブナ林に見守られながら登った。

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幻想のブナ林

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ノウサギの足跡

そしてようやく標高1250mの平坦地に着いた。この先は視界も悪くモチベーションが上がらない。

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1250m付近

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もう少し登って滑走することにした。急斜面を100mほど登った。ちょうど夏道が通っているところで登高終了。
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1350mの夏道附近


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視界がひらけた

北斜面で明らかに雪質がよくなったが新雪の下は雨で固まった固い斜面だ。ビットチェック。30 センチほどの深さにシャーベット状の層があったが崩れることはなかった。不安定ではないが念には念を入れる必要がある。

ジャバミ沢の左岸尾根となる北西斜面を中心に滑降。滑り出しは急斜面だ。北斜面ほど新雪の厚さはないが滑るたびに表層が少し流れた。アイスバーンのような氷の斜面にうっすらと柔らかい雪がのっている状態だ。ターンするたびにごくごく小規模の雪崩が発生。本格的な雪崩を誘発する恐れがある。あまりストレスをかけてはいけない。下の先行者に重ならないようにルートを選び、連続ターンは避けた。そして斜滑降で斜面を大きく横切るように降りた。しばらく降りると斜度が緩い尾根に逃がれてひと安心だ。ジャバミ沢をのぞくとデブリが見える。明らかになだれた後だった。沢は危険なので尾根伝いにルートをとった。斜面は固くでこぼこしていて雪も悪い。アイスバーンを滑っているのと変わらずターンの難易度は高かった。しばらく下降してから谷が狭まるところで沢に入った。沢は随所でなだれていて、そこは最下部の雪崩デブリの 先端だった。よほど条件が良いとき以外、やはり沢底の滑降は避けるべきだ。

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ジャバミ沢滑降

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雪崩の跡

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流れがのぞく広堀川出合で河岸に登り河原を進んだ。左岸から用水路が流れ込んでいるところで終了。シールで少し登り入山地点に戻った。

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広堀川出合

今回、雪が悪く滑走自体は楽しめなかったが、登坂、雪崩の回避、悪雪の処理 などさまざまな要素が体験できた勉強になる山行だった。

おつかれさまでした。

おつかれさまでした。

夜は湯沢の一二三で魚介類に舌鼓を打った。美味いです。
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カジカ酒

カジカ酒

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2019-2-3 のんびりと鍋倉山

By , 2019年2月22日 12:38 AM

今年の奥信濃は積雪十分。
山スキー日和となった週末、関田山脈の主峰・鍋倉山に行ってきた。
今回のメインは写真。のんびり山歩き&山スキーを楽しんできた。

 

名物の濃霧に包まれた飯山盆地を抜け、一路温井集落へ。
除雪終了地点の道沿いには先客がズラリ。ほとんどが出発ずみで、準備しているのは2パーティほど。
すっきり晴れ渡った青空のもとビーコンのスイッチをいれ出発。

田茂木池の横をショートカットすると旧都立大小屋だ。そこからは私有地になるため急斜面を登って県道に出る。


鍋倉山を正面に

鍋倉山を正面に


旧都立大小屋横の崖を登る

旧都立大小屋横の崖を登る

小屋の先は大きくカーブしているが、そのまま沢筋をトラバースした。
スノーシューの単独女性が降りてきた。山頂に行ってきたとのこと。
鍋倉のブナの山はスノーシューもいい。スキーは山登りもできてくだりも楽しめる、やっぱりスキーはもっといい。

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小屋の先のトラバース

山頂に続く森太郎覗き尾根とよばれる尾根にとりついた。途中の森太郎も楽しみだ。
細尾根をつめるとブナ林の中斜面になった。
単独のスキーヤーが滑ってきた。
一旦止まると、
「キツーーーー!」
奇声をあげている。
「重たいですかあ?」
「どうにもならん、ストップ雪」
そういえば自分、登りで大汗かいてハードシェルを脱いでいた。この陽気で雪が相当腐っているようだ。
「山頂直下はいい雪だったよ。楽しみにして登って」
そう言って
「キツーーーー!」
と叫びながら降りていった。

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下の方はバカ雪

尾根の登りは続いた。
この尾根の右側には随所にオープンバーンがある。
4人のパーティが楽しそうに滑っていった。
帰りの楽しみだ。
向こうには関田山脈が青空のもと続いていた。

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滑降


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滑降


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青空に続く関田山脈

 

立派なブナが目立ってきた。巨木の谷を左に尾根を登った。

大きなブナ

大きなブナ


冬の陽を浴びるブナ

冬の陽を浴びるブナ

向こう側の斜面の下の方にひときわ大きなブナが見えた。森太郎だ。
去年残雪期に見にきたが、今回は幹の大部分が雪に埋もれていて巨木感は乏しかったが、その存在感はやはり鍋倉の主である。
残念ながら枝の広がりは少なく、そろそろ天寿を迎えるのかもしれない。
ここまで数百年、鍋倉を見守り、開発から守ってくれた神の木。
いつまでも生きていてほしいものだ。

森太郎

森太郎 やはりひときわ目立つ


巨木の谷

巨木の谷


影を伸ばす森太郎

影を伸ばす森太郎

森太郎を見届けさらに登っていくと、緩やかな美林帯に出る。
見事なブナが一定間隔に立っている美しいところだ。
ここのツリーランは鍋倉の代名詞だ。
先行者を被写体に構図を試行錯誤した。

美林を行く

ブナの美林を行く

振り向くと絶景の山々が。

越後山脈がくっきり

越後山脈がくっきり


越後三山をバックにブナ林を登るスキーヤー

越後三山をバックにブナ林を登るスキーヤー

そして鍋倉山頂。
頂きでは数目に先客達が休憩していた。
ドローンを飛ばしている人も。
そして正面には、妙高、火打を従えた頸城山塊がドーンと鎮座。
振り返ると野沢の毛無山、苗場山、越後三山。
高社山と飯山盆地の白い田園。
黒倉山の先には日本海までもが見渡せた。360度なかなかの絶景だ。

鍋倉山山頂

鍋倉山山頂

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絶景の頸城山塊

絶景の頸城山塊 左から黒姫、高妻、妙高、火打


信越トレイルもすっきり見える

信越トレイル


高社山と飯山盆地

高社山と飯山盆地


日本海も見える

日本海も見える


たまには記念撮影

たまには記念撮影

しばしの休憩後、滑走開始。
登ってきた斜面は結構なシュプールが入っていたため、右のノートラック斜面をトラバース気味に左へ回り込んだ。
巨木の谷の上部を横断して登ってきた尾根へ。
森太郎の懐まで行くことも考えたが、曇り空になってきたため青空バックの森太郎はあきらめた。
巨木の谷の反対側のオープンバーンを物色することに。
ノートラック斜面を見定めてドロップイン。
シャーベット状だったが適度に楽しい。小回りターンを刻んだ。
斜面がなくなるころ横にトラバース。
さらに隣のオープンバーンが出てくる。高速大回りターンで一気に駆け抜けた。
爽快!のひとこと。

鍋倉山の魅力は、穏やかな山容となんといってもブナの森の美しさだろう。
今回も鍋倉の優しい懐に包まれながら贅沢な時間を過ごすことができた。

剱岳 点の記 2018年9月

By , 2018年9月24日 8:45 AM

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「点の記」とは、三角点の戸籍又は案内図のようなもので、見知らぬ場所の三角点で測量をする際に測量者は必ず入手して利用する。内容は、点名、所在地、土地の所有者、測量年月日、三角点までの道順、交通、案内図など。旧「点の記」に付図はついていないが、道順や水や食料の確保、人夫の雇用状況など、測量に役立つたくさんの情報が書かれている。ここに書かれたことが現在の測量に役立つことはほとんどないが、測量だけでなく当時の様子を知る貴重な資料となっている。新田次郎の「剱岳 点の記」がこれをタイトルにしたことは有名。

新田次郎の「劒岳 点の記」は、1907年7月(明治40年)、参謀本部陸地測量部の測量官・柴崎芳太郎が様々な困難と戦いながら未踏峰とされてきた剱岳の測量のために登頂を決行する実話に基づく小説。その任務は日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要かつ困難を極めたものだったという。陸軍の測量隊をもってしても長らく未踏の頂として最後まで残された剱岳。そこには先人達が何度も挑んだに違いないが、その険しさからことごとく拒まれたこと、そして「登れない山、登ってはならない山」という山岳宗教上の迷信も加わり、人々の畏怖の念が高じた結果、未踏峰として残されたものと考えられる。それほどまでに人を寄せ付けなかった剱岳。長くあこがれていた山にこの夏挑戦してきた。

剱岳への一般ルートは2つ。室堂から剱御前を越え剣沢を下ってアプローチする「別山尾根ルート」、もう一つは馬場島から標高差2200mを延々と登る「早月尾根ルート」だ。今回は百名山の一般ルートでは最も危険度が高いといわれている「別山尾根ルート」に挑戦。このルートはなんといってもカニのタテバイ・ヨコバイが有名。測量隊率いる柴崎芳太郎もカニのヨコバイと思われる岩壁のアタックを試みるも断念した様子が「劒岳 点の記」にも描かれている。多くの山行記録にもこれらの難所が「怖い」ところとして書かれているがどんなところなのか。怖いもの見たさも手伝ってこのルートで頂を目指すことにした。

今回の山行では、剱のスリルと絶景を可能な限りカメラに収めてきたつもりだ。その光景を写真でお伝えできれば幸いだ。

休暇を取った週のど真ん中に超大型台風が列島直撃の予報。嵐の前の静けさか、台風が襲う前の二日間が勝負となった。ちなみに今でこそインターネットで正確な天気予報が把握できるようになったが、柴崎芳太郎が測量していた明治時代には不可能だった。トランジスターラジオが発明されるのも昭和に入ってから。小説には気圧計の変化から天気を読み取り、その差が山岳会より先に登頂できた要因だったことが描かれている。

 

1日目の朝、扇沢に向かった。今夜は剱澤小屋に前泊なのでそれほど急ぐ必要はない。トロリーバスは観光客ばかりで登山者の姿はない。観光放水中の黒部ダムを通りケーブルカー、ロープウェイと乗り継いで室堂へ着いたのは11:00過ぎ。

観光放流中

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室堂からは雷鳥沢キャンプ場まで下り、雷鳥沢の登山道にとりついた。お約束のライチョウ親子にも遭遇。登りの途中からは剱岳で有名なガイドと一緒になった。この方とは道中の要所要所でご一緒することに。雷鳥沢を詰め上がり剱御前小屋がある別山乗越まできた。
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雷鳥沢を詰める


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ライチョウ

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剱御前小屋に到着

あとは剱澤小屋まで剣沢沿いに下っていく。剱岳には雲がかかっていたが、ときおりうっすらと頂上がのぞいた。眼下にキャンプ場が見えてきた。キャンプ場を過ぎ、なにかの拍子で会話した小屋でアルバイトしているお嬢さんと合流し小屋まで下った。

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剱岳を正面に剣沢をくだる


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剣沢診療所


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もうすぐ剱澤小屋


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剱澤小屋

剱澤小屋にしたのは剣岳の眺望だ。剣山荘からの本峰は前剣の影になるとの情報から。剱澤小屋はとてもきれいで小屋の方々も大変親切。剱岳初挑戦と伝えると、自前のルート図で注意箇所を詳しく教えてくれた。

有名なカニのヨコバイの第一歩は”右足から”と書かれていた。

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小屋の前の景色


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小屋前から剱岳を望む


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小屋前から剱岳を望む


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剱の雄姿 夕陽を浴びる前剱と雲がかかる剱岳

夕食は名物の揚げたてとんかつ。ご飯は富山米。小鉢のヒジキ。評判通りでとても美味しかった。

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揚げたてトンカツ

となりのテーブルには山スキーで有名なS氏が。八つ峰を12時間かけてガイドしてきたという。お客さまの一人はかなり疲労している様子だった。夏はこの剱澤小屋を定宿にガイドをしているそうだ。他にも有名ガイドが結集していて、剱澤小屋にして良かったと思った。

<小屋情報:備忘メモ>
・1泊2食 10,000円、1泊夕食付 9,000円、1泊朝食付 8,000円、素泊まり 7,000円
・2段ベッド 畳敷き、布団付
・シャワー付き 1時間ごとの男女交代制、石鹸・シャンプーは自粛
・お湯はポットでふんだんに用意されている
・缶ビール、缶チューハイ、お酒、ペットボトル飲料等販売あり ノンアルコールビールはなし
・特製「剱人」Tシャツ(ノースフェース製)5,000円 S、Mサイズは品切れ
・水洗トイレ 紙は別箱へ
・お弁当は、しゃけ、ミートボール、漬物付 1,000円
・乾燥室あり
・消灯は21:00
・コンセントは各部屋2口
・朝食は5:00~

剣岳といえば、カニのタテバイ、カニのヨコバイの渋滞が有名。ハイシーズンだと1時間待ちもあるとか。テーブルをご一緒した女性によると、剱岳は2回目で前回も同じ時期にきて4:30に出発しタテバイ、ヨコバイとも渋滞しなかったらしく、今回は明るくなる5:00頃出るとのこと。われわれも従うことにした。

夜中に目が覚めて外に出ると多くの星が輝いていた。剱のシルエットに降り注ぐ星空を長時間露出で狙ってみた。

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星空 高感度撮影


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星空と剱岳 明かりは剣山荘

 

2日目。4時起床。向かいに横たわる黒い岩山のあちこちにヘッドランプが登っていくのが見える。夜明け前から剱岳登頂に出発しているのだ。先頭の人は前剣の中腹まで進んでいた。われわれはゆっくり支度して5:00少し前に剱澤小屋を出発した。一旦小屋の裏に回って剱沢を横断し剣山荘を目指した。沢を横切るころ東方が輝いてきた。みるみるうちに雲がピンク色に染まった。雪渓を残す剱沢とどっしり構える剱岳が朝色に照らされてきた。この一瞬をとらえた。

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夜明け前の劔岳 すでに前剱の頂上に達しようとする人がいた


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黎明 八つ峰から剱岳のシルエット


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夜明け前の出発


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黎明剱岳

剣山荘を過ぎるといよいよ登りが始まった。さっそく鎖の岩場が2か所あるが問題ない。やがて第一のピークに出た。一服剱だ。その真正面を巨大な岩山がふさいでいた。前剱だ。尖った大岩は本峰をピタリと隠してまるでこれが剱岳かと思わせた。ちなみに、われわれが立山で山スキーをしている時にのぞき見する剱岳、剱御前から見る剱岳は剱岳にあらずで、その正体は前剣だったのだ。それほど存在感のある前衛である。そして前剱は登高不可能としか思えないほどの垂直の壁に見えた。ここに道がついているのだ。

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剣山荘を出発


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鎖場 問題ない


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立ちはだかる前剱 本峰はこの陰に隠れている


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一服剱から前剱 これを登る

一服剱を下って前剱に取りついた。ガレ場の胸を突くような急坂でほぼクライミング状態。情報によるとここの下りがもっとも事故が多いらしい。ガイドさん曰く、心の持ちよう、緊張感の差が原因とのこと。難ルートを往復した達成感と気の緩みがちょうどこのあたりでやってくるそうだ。確かにガレ場は大小の岩がごろごろしていて不安定。帰路、心して下らなければならない。詰めの岩場は鎖を伝ってよじ登った。そして前剱の頂上へ。その先に剱岳の巨大な岩山が控えていた。

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前剱のガレ場


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別山、剱沢をバックに前剱を登る


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絶景を登る登山者


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前剱のガレ場の詰め


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前剱頂上 富山湾が見える

剱岳はすぐ目の前だ。しかしここからが核心部。再びコルまで下って難所続きの岩場を抜けていかなければならない。ここからは登りと下りが一方通行になる。登りにカニのタテバイ、下りにカニのヨコバイがある。この先にそのカニのタテバイが待っている。前剣を下ると早速難所が待っていた。長さ4m、幅の狭い足場のような橋だ。橋の下は両側が切れ落ちており極度のスリル感。橋を渡ったすぐ先には垂直な岩が待っている。鎖があるとはいえ数十mの壁。緊張の通過だった。絶壁のトラバースは今回初めてだったため、思い起こせばここが一番緊張したかもしれない。

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剱岳がすぐそこ 左下が恐怖の足場の橋


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ここから一方通行


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恐怖の橋を渡る


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頂上に手が届きそう この先にカニのタテバイがある


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下山中の女性 ここを過ぎれば核心部終了

その後は平蔵の頭で岩場の通過が連続した。雪渓を残す平蔵谷をはるか下に見ながら進んだ。本峰も近づいてきたころ、垂直な岩を登っている人々が見えてきた。カニのタテバイだ。その光景は巨大な大岩でクライミングしている以外のなにものでもない。いよいよ鬼門が近づいてきた。

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平蔵の頭はクライミング


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平蔵の頭は一旦登って下ります


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カニのタテバイ全容

平蔵のコルを過ぎ本峰に取りつくところがカニのタテバイだ。見上げるとなるほど高さはあるが、鎖や足場もあり、スラブ状でもなく手がかりがたくさんありそうな岩場だ。渋滞もなく後続のパーティ数名と一緒に登り始めた。鎖もあり微妙なところには足場の杭が打ってあったりで特に問題なくクリアした。ガイドさんの言うとおり緊張感の賜物かもしれない。

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カニのタテバイに取り付く


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カニのタテバイ 完全にクライミング


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カニのタテバイの詰めは絶壁のトラバース


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カニのタテバイの上も岩場

タテバイを過ぎて前の人の後を追って急坂を登った。落石が起こりそうなピークを越えるとカニのヨコバイの真横に出た。実はここ、ルート外で後ろから来た有名ガイドさんに注意されて戻ったが、ヨコバイの状況をつぶさに観察できる絶好のポイントだった。まさに下山中の人々による”最初の一歩”の瞬間が目の前で繰り広げられていた。そこはほぼ垂直な断崖絶壁で上から見ると”最初の一歩”の足場は見えないだろうと思われた。なるほど、小屋の人が「勇気をもってのぞきこんでください」といっていたのはこのことだ。

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カニのヨコバイの真横


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カニのヨコバイ 最初の一歩


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かなりの高度感

そこを過ぎたあとは通常の山道。頂上目指して進むだけだった。早月尾根との分岐の看板を過ぎると祠が見えてきた。そうして、祝、剱岳登頂!

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最後の詰め


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早月尾根分岐


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早月尾根 尾根上に早月小屋が見える 早月川が富山湾に注ぐ


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頂上の祠が見えてきた

明治40年に柴崎測量隊の第一陣が登頂してみると、山頂には奈良時代のものと思われる鉄剣と錫杖(シャクジョウ)の頭、岩穴の中には焚火の跡があったという。初登頂と思われていた剱は1000年前にすでに修験者によって踏まれていたことが明らかに。その後発展した立山信仰によって「死の山、針の山であり、登ってはならない山」とされ長らく登られなかったのだろう。

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頂上の祠 富山湾が一望できた


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???

我々と同じタイミングで有名ガイドさんとお客さんの1人が登頂。その後もぞくぞくと登ってきた。

「あ!ガイドの●●さんですよね!」

「はい」

「いやー、ビデオで何度も見てます。うれいいなー、こんなところでお会いできるとは」

一人の登山者が声をかけると頂上は一時大騒ぎになった。

このガイドさんとは2日目の夕食でとなりになり、剱にまつわるいろんな話を教えていただいた。写真も達人でカレンダーやポストカードも販売されている。

頂上からは雲は多いものの360度見渡すことができた。三角点も確認し少しばかり『劒岳 点の記』の心境。柴崎測量隊の登頂ルートは長次郎谷だった。あまりの険しさで三等三角点の石標を荷揚げできなかったため四等三角点を築いた。のちにこの三等三角点はヘリで運んだそうである。

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八つ峰と鹿島槍


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点の記 三等三角点


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白馬岳方面を望む

喜んでばかりもいられない。帰りはカニのヨコバイが待っている。下山開始。ヨコバイの上部に着いた。かなりの高度感だ。絶壁がスゴすぎて上から下は見えない。さっそく”最初の一歩”を伸ばした。鎖があるので問題ないが、なかったらとても踏み出すことはできない。

「右足からだよ」

カミさんから指摘が。あれほど右足からと言い聞かせていたのに左足をおろしていた。あわててやり直して右足を岩棚に掛けた。なぜ右足かというと、2歩目が左側だから。単純。左足から行くと足を置き換えなければなりません、、、この余計な動作が事故のもとです。それにしてもかなりの高度感。無心に鎖を伝って横に這っていった。まさにカニのヨコバイだ。無事に通過。タテバイよりこっちの方が怖いかな?

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いよいよカニのヨコバイ


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足元はこんな感じ 矢印の下に第一歩を置きます


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下を見られません

その先も気が抜けない。はしごの懸かる断崖を下ったり、平蔵のコルの岩場を登ったり下りたり。登りと下りは一方通行なのであの怖い橋はない。橋の下の方を安全にトラバースできるようになっていた。前剣のふもとに着くとようやく一息つけた。

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こちらも名物のハシゴ

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平蔵のコルにある小屋 今はトイレのための囲い


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カニのタテバイ・ヨコバイ全景


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平蔵の頭の下山を登る?


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剱岳を後にする


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ケルンがある広場


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剱岳を振り返る

しかしこの先に事故が多い例の前剱のガレ場の下りがある。まだまだ気が抜けない。その前剱の下りは、よく登ってきたなと思うぐらいの急坂。おまけにガレ場ときている。石がごろごろしていて浮石も多い。落石にも注意しながら慎重に下った。下りはかなりの筋力を使う。ある女性は終始尻もちをつきながら下りていたほど。いよいよ膝が笑ってきた。眼下の眺めは絶景。剱沢を中心に立山の山々が大パノラマを展開していた。眼下に剱澤小屋と剣山荘が模型のように見えていた。

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これから前剱をくだる


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前剱の下山


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前剱を振り返る


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手前に剣山荘、奥に剣澤小屋 ミニチュアのよう


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リンドウ

そして無事下山。山の神さまに感謝です。

剣澤小屋までもう直ぐだ。その前に鉄板構図を狙いに剣沢におりてみた。まだ雪渓が残りその先にさっき頂きを踏んだ剱岳がその雄姿を見せていた。この光景、この達成感。やはり剱は日本屈指の山である。

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雪渓残る剱沢と剱岳


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雪渓と剱岳


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雪渓残る剱沢と剱岳

山に限ったことではないが、達成感や印象は困難さに比例する。この剱岳、数ある山の中でも屈指の満足感を得ることができるでしょう。なるほど、多く人々が魅了されるわけである。

夕食前、斜光を浴びた剱岳が圧巻で迫っていた。これほど見飽きない山もないだろう。

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斜光の剱岳


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小屋の前から

3日目。里への下山の日。今日は午後から台風で大荒れ予報。夜明け早々に小屋を発った。少し寄り道して剣沢の方へ行ってみた。台風の予兆であろう荒々しい雲がちょうど光で照らされた。雲はオーロラのように美しく輝いた。この色はほんの30秒ぐらいの出来事だった。

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朝焼けの剱岳


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朝焼けの剱岳


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朝焼けの剱岳

別山乗越を越えて雷鳥沢を下るとき、空には暗い雲が漂っていたが空気は妙に澄んでいた。くっきり見える大日岳の向こうにきれいな弧が見えた。富山湾である。能登半島のつけ根もはっきり確認できた。

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雷鳥沢の下り


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大日岳と富山湾

山道を下って雷鳥沢キャンプ場で一服し、待ちうけるのが雷鳥荘までの石段だ。いつものことながら苦行だった。やがて観光客と合流しながら室堂に到着。今回の山行、台風の間隙をぬいながら幸い雨に降られることなく終了となった。

剱岳、記憶に残る山です。