2017年登り納め 安達太良山

By , 2018年1月6日 3:56 PM

2017年2月の山スキーで滑走中に膝ズレを起こし、これがのちに前十字靭帯損傷との診断。
諸々の状況から手術したのが6月末。そして半年がたち日常生活にはほとんど支障がなくなった。
その間、野山歩き程度はしていたが、今回久し振りの山登りとなった。
雪山歩きだったが特に問題なく終えることができた。
スキー復帰は最低でも術後8カ月といわれている。
2月にゲレンデ復帰できればとリハビリに励んでいるところ。

さて、いろいろあった2017年だが、登り納めが登り初めという珍しい年になった。
以前からねらっていた温泉が評判のくろがね小屋に泊まりながら安達太良山に登ってきた。

あだたら高原スキー場の奥岳登山口から登り始めた。
雪の登山道は多くの人に踏まれていてツボでも問題なかった。
しばらくつづら折りを登ると平坦になり勢至平に着いた。
積雪が深くなってきたためここでワカンを履いた。

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斜面をトラバースしながら進むと視界が開けてくろがね小屋が見えてきた。
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小屋までもう少し
 

小屋には続々と登山者が集まってきた。
圧倒的にハイカーが多く山スキーヤーは数人だった。
小屋は多くの人であふれテーブルとイスは陣取られていた。
今日も明日も満床らしい。

荒天で山頂を目指す人はいなかった。
みんな小屋の中で思い思いに過ごしていた。
熱めの温泉は格別で最高だった。
浴槽は三人がやっと。
シャンプーも石けんもなし。
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燃料はコークス
 

夕食は17:30。
それまで何をすることもなく実にぜいたくな時間を過ごした。

空が染まってきた頃、外に出てみた。
小屋の背後には夕陽を浴びる鉄山が迫っていた。
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夕陽に輝く鉄山
 

いよいよ夕食の時間。
名物のカレーライスだ。
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ちなみにおかわりは自由。ただし品切れあり。
たっぷり2杯いただきました。

夕食の後も談笑が続いた。
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 賑やかな山小屋の夜
 

われわれは早々に床についた。

 

朝方は寒さで起きた。
ストーブが消えるとさすがに寒かった。

6時ごろストーブに火が入ると徐々に暖かくなってきた。
風もなく穏やかな朝をむかえていた。
朝食は6:30。
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お世話になった小屋に感謝しつつ出発。
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朝日に染まる下界がのぞくくろがね小屋
 

アイゼンを装着して山頂を目指した。
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山かげから朝日が昇る
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振り返ると蔵王連峰
 

峰の辻付近に来ると雪面がクラストしていた。
一歩一歩アイゼンを咬ませながら進んだ。
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薄陽をバックに別ルートからの登山者が登っていた。
なかなかいい絵だ。
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薄曇りながら視界は良好。
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篭山を望む
 

もうすぐ稜線だ。
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にっぽん百名山安達太良山登頂。
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山頂標識の先に本当の山頂「乳首」がある。
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乳首までもう少し
乳首ではスポットライトに照らされた飯豊連峰が迎えてくれた。
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白銀に輝く飯豊連峰
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山頂の祠と飯豊連峰
この時期では珍しく穏やかな山頂だったようだ。
とはいえ冷たい風に指先と鼻先が痛くなり、程なく退散。

 

下山は五葉松平経由。
広々とした空の下、雪を踏みしめ歩いた。
山スキーの下山は堪らない楽しさだが、のんびり歩いて下りるのも悪くないものだ。
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”智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。

阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。

あどけない空の話である。”

智恵子抄を想いながら安達太良を満喫した。

 

山歩きの復帰と登り納めは無事終了。

 

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