双六冬季小屋泊山スキー 20170503-06

By , 2017年5月22日 4:35 PM

第1日目(5/3) 今年は雪が多いようで新穂高温泉から左俣林道に入るとすぐに雪が出てきてスキーを履いてに快調に進む。林道を抜けてデブリがあちこちにある小池新道の斜面を弓折岳を目指して進み11:30ごろには弓折岳へ登る急斜面下に着いた。順調に進んでいると思ったがこの斜面が曲者だった。日差しと雪の照り返し、バックパックの重さが体にこたえる。暑く、一歩一歩が重い。後ろにいたM浦さんは安定した足取りで私を離して山頂のほうに消えていく。ひとり、ふたりと遅れて13:30、弓折岳に着いた。あ~しんどかった。ここからはアップダウンのある稜線をたどって双六小屋に向かうのが一般的だが私達は一度と双六谷に下ってから双六小屋を目指すことにする。一つ目の鞍部から滑り出したが湿雪でやたら雪が重い、ターンごとに雪のロールを落としながら降りる始末。300m降りただけでヘロヘロ感が増してしまった。シールを付け歩き出すが私とM(つ)さんの足取りが重く先頭の二人との距離がどんどん開いて行く。双六小屋への先行者も多かったし小屋に入れない場合を考えるとこの辺でビパーグもありと決めて、15:00行動を終了する。疲れていたが設営作業は楽しく、設営後はしかっり宴会に入り、暗くなる前の18:30に就寝する。


弓折岳の登り、かなり来てます。

弓折岳の登り、かなり来てます。


楽しいビバーグ宴会でした。

楽しいビバーグ宴会でした。

第2日目(5/4) 寒さで眠れないこともなく、快適なビパーグだった。結露で濡れた装備を乾かしから出発して双六小屋には10:30に着く。1.5km、1時間の道のり、昨晩は小屋に2人しかいなかったようで、いやはやもう少しがんばればよかった。 風が無く、天気が無く天気が良いので外にいると気持ちがいい。昼ぐらいまで軽く飲みながら休む。皆は近くを滑りに行き、私は休養とそれぞれ過ごした。

小屋に着いたよー

小屋に着いたよー


日向ぼっこをしながらの一杯

日向ぼっこをしながらの一杯

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第3日目(5/5) 小屋で2,3日前に降った雪で黒部五郎カールはスラブが起こりデブリ祭りとストップ雪の状態だったと聞き、黒部五郎の滑りが期待できないので三俣蓮華~弥助沢~モミ沢~双六小屋のコースに変更をする。朝は風があったが三俣蓮華に着くころには風がやんで天気は良く、山スキー日和になった。山頂に着くと元クラブ員のMさん、A坂夫妻に偶然出会い、びっくりである。いやいや世間は狭いなぁ。 夏は樹々に覆われた三俣蓮華からの斜面は雪で覆われて山頂から三俣蓮華小屋まで一枚バーンになっていて山頂から一気の滑り降りるが斜度が緩くなるとストップ雪に足を取られるのが残念であった。三俣蓮華小屋から黒部源流部に向かって滑ってから登り返して三俣小屋に戻り東側にある弥助沢に滑り込む。ここは思いっ切り湿雪でターンをすると斜面から雪が剥がれてロール状の塊になって落ち、それによってスラフが起きてスラフ一緒に滑ることになったりと大変であった。湯又川の合流地点まで行き、湯又川沢に沿って下ると登り返し地点の樅沢だ。2時間ほどこの沢を登り返して双六小屋に戻り一日の行動を終了した。

今回も槍ヶ岳を見ることが出来ました。

今回も槍ヶ岳を見ることが出来ました。


三俣蓮華小屋に向かって滑り込む

三俣蓮華小屋に向かって滑り込む


三俣蓮華の一枚バーン

三俣蓮華の一枚バーン


弥助を滑り終わって

弥助を滑り終わって

第4日目(5/6) 出発頃にはガスが小屋周辺まで降りて、雨もパラツキ出した。昨日までにぎやかだった天場には誰もいなく、賢い人たちは昨日のうちに下山している。6日は天気が午後から崩れる予報であったが山は崩れるのが早くガス、雨の下山となった。夏道ルートは稜線で風の影響を受けるのでに双六谷を下る。行きに下った斜面を登り返して弓折岳を目指すが結構な斜度である。M(あ)は先頭で黙々と急斜面を登って行く、なかなかのシールワークだ。そろそろ休もうと思ったところで稜線に出た。弓折岳はガスに覆われて視界が効かず地図とGPSで方向を確認してスタートする。ガスで視界の効かない斜面の入るとこの2,3日でできたトレース、スラフが入り交じりボコボコだ。雨で重たくなった雪をかき分けるように滑り降りる。この状況でもどんどん降りていく皆さん、御立派。大ノマ乗越からの斜面の合流点でガスが抜けて視界が広がり、皆で脱出した~!と言い合い一安心。この先はデブリだらけの斜面をあっち行き、こっち行きと右往左往しながら左俣林道に滑り込みと雪が消えるまでスキーで林道を移動し、新穂高温泉に10:50着。帰りは4時間半で戻ってきた。スキーって速いね。

 

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