GW鳥海山(祓川ヒュッテ怒涛の3連泊)…the day 3

By , 2015年5月5日 9:10 PM

<5月4日:第3日目・・・ちょいと山スキー&海鮮丼と山菜採り

3日目。
きょうはスキーとボードで別行動。 ボード隊は七高山目指して登れるところまで登るらしい。 スキー隊はガイド本に載っていた黒森ルートをたどる計画。 午後から雨らしく、午前中には切り上げそれぞれ下界に下って温泉につかり、海鮮丼ツアーやら山菜採りとやらにしけこむことにした。

この朝、あいかわらず美しいご来光で目覚めた。 スキー組のPさささんと小生で今日のルートの終点にクルマをデポりにいった。 早朝の朝陽をあびるブナの新緑が美しい。林道をしばらく進むとたくさんのクルマが道ばたに。 ほとんどが他県ナンバー。ガイド本の影響かな?

おそらくルートの終点だろうこの辺の雪の状態は極めてよくない。昨日のストップ雪?PM2.5?のことを考えると、くだりとはいえ苦行になること間違いなし。 計画はあえなく断念。 夏道がある猿倉ルートに変更。避難小屋まで登って猿倉口まで滑ることにした。

ヒュッテからは一足先にボード隊が出発。トビリーダーとチク氏はボード隊に合流。スキー隊もあとを追った。

登高開始。しかーし、きょうも暑い。汗が噴き出てくる。 避難小屋への最後の急登は避けて左側から巻いた。ヤブを越えて尾根に出ると赤布が見えてきた。猿倉ルートだ。沢筋を登ると避難小屋に出た。


出発!

出発!


ハイクアップ

ハイクアップ

 

少し休んで滑走開始。 楽しいのは最初だけ。くだるにつれてスキーが滑らなくなってきた。 昨日と同じ。 鳥海山をバックに滑降シーンを収めようとカメラを構えたが、スキーがまったく走らずみな苦笑い。 あまりの滑らなさにスキーをみるとソールが真っ黒。スクレーパーをあてるとベトベトしたオイルのようなものが削れてくる。その先で休んでいたパトロールの人たちもこの現象に首をかしげてた。
去年まではなかったそうだ。

滑らねー

滑らねー


すべりまへん

すべりまへーん


滑んなーい

滑んなーい


千春さん、沢に滑り込む

ちはるさん、沢に滑り込む

 

ところでこの現象。犯人はどうやらブナの冬芽のようだ。ブナは、冬の間に葉を保護していた冬芽の殻を破って芽吹く。そして用なしの殻は雪の上におちる。例の油のようなモノの正体はこの殻に含まれているヤニのようなのだ。今年は冬芽の当たり年とのこと。たしかにきのう七高山から滑ったときも、標高が高い森林限界のところは軽快に滑れ、標高が低くなる、つまりブナが現われてくるにつれて滑らなくなってきたことともピタリと符合する。この現象、PM2.5でないことを祈るばかりだ。

ブナのヤニ

ブナのヤニ

 

ところでブナの新緑は美しい。残雪の山肌と抜けるような青空に新緑がよく映える。滑らない 板で四苦八苦しながら猿倉口駐車場までおりてきた。

新緑のブナ

新緑のブナ

 

山菜採りと温泉の準備のため一旦ヒュッテに戻った。まもなくボード隊も帰ってきた。登高家のチク氏がひとりダッシュで七高山まで登ったらしい。ボード隊は海鮮丼を食するためトビリーダーのクルマで海辺に向かって出発。間際にかれらから、
「コシアブラのお浸しが食べたーい!」
「今夜は山菜のてんぷらがいい!」
などと好き勝手な妄想が。
われわれはプレッシャーを胸に今夜のおかず「コシアブラ」を確保するため山を下った。途中の雪が消えたあたりの森を探索した。コシアブラは標高の見定めが肝心だ。狙いは大当たり!で旬まっさかりのコシアブラがここかしこに群生してた。つけてきたnisshyさまとちはるさんが合流。2人ともコシアブラ採りは初めて。最初は戸惑ってたものの、目がなれてくると自力で探せるまでになってた。どうやら「コシアブラ目」になったようだ。こうなると面白いようにコシアブラが目に飛び込んでくる。そしてこの境地に達すると、クルマで移動中も車中から無意識にコシアブラを探す自分がいることに気づく。こうして「コシアブラ病」患者となっていくのだ。ご愁傷様~。

コシアブラ

コシアブラ


コシアブラに収穫

コシアブラに収穫

 

収穫に満足しながら温泉へ。向かった「鳥海荘」は立派な施設で温泉もリーズナブル。さっぱりして祓川ヒュッテに戻った。途中で雨が降り始めた。雨でモヤがかかる残雪のブナ林は見事だった。思わず車を止めシャッターを切った。

ブナ林

ブナ林


森で談笑

森で談笑


春のブナ林

春のブナ林

 

その晩はシェルパすずき君のメインディッシュとコシアブラづくしで舌づつみを打った。
こうして怒涛の3夜目も大いに盛り上がった、のでした。

夕餉

夕餉

 

4日目は帰京するのみ、ですが、、、
nisshyさま、怒涛の3連泊、主任(トリ)を飾ってくださいませ!!

2 Responses to “GW鳥海山(祓川ヒュッテ怒涛の3連泊)…the day 3”

  1. y.sasaki より:

    コシアブラだけでなく、私だけが取ったコゴミも食卓に上がったいまたことを付け加えます。

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